レポート&インプレッション

イベント報告、好きな役者さんやドラマの個人的感想を語るブログです

タグ:大河ドラマ

しばらくこちらのブログを休止状態にしてすみません。

以前もちらりとお知らせしましたが、今年の大河ドラマ『西郷どん』から別のブログで感想を展開することにしました。もしも興味がありましたらまたご贔屓のほどよろしくお願いします。

大河ドラマ『西郷どん』感想

今のところ、大変楽しく見ているので(このまま続いてほしい…)、時間のある限り感想書いていきたいと思っています。

ちなみに、「おんな城主直虎」の縁の地を訪ねたレポも少し掲載しています。よろしければご覧ください。

皆様、あけましておめでとうございます!
旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


新年最初の投稿は、もう少し「真田丸」。
2016年は何だかんだで大河ドラマ『真田丸』に盛り上がりました。ロスとまではいかないまでも、総集編まで終った時は、私の中で何か区切りがついて少し寂しくなったものです。


2017年お正月2日、ずっと行ってみたかった場所に訪れることができました。ちょうど主人の実家静岡へ帰省していた最中で自由時間がありましたので、思い切ってお隣の山梨県北杜市方面へ足を延ばしてきました。行きたかった場所、それは…

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龍岸寺です。

栗原英雄さんが「真田丸」で演じられた真田信尹のお墓があるお寺になります。
四国からだとなかなか難しいので良い機会ということで行ってきました。注意していないと見落としてしまうような小さく細い道を入った先にある静かで情緒ある素敵なお寺でした。
階段を上ってすぐのところに信尹公のお墓はあります。

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一番右にあるのが真田信尹公のお墓になります。墓碑はもう薄くて読み取ることができません。供養塔の横には演じられた栗原英雄さん名義の塔婆もありました。綺麗なお花は供えてあったので、我々はお線香をあげさせていただきました。

お参りした日の夜、SNSを見てみたら…なんと栗原さんもこの日に信尹公のお墓参りに行っていたことが判明してビックリ仰天。すごいニアミスだなと驚愕いたしましたw。せっかくの静かな対面の時のお邪魔にならなくて本当に良かったです

真田丸関連の場所を訪れるのはたぶんこれが最後かと思います。機会があればまた訪れたいですが…如何せん遠いので


以下、2016年に尋ねた「真田丸」関連の場所を写真と共に振り返りたいと思います。


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1年間見続けてきた大河ドラマ『真田丸』がついに最終回を迎えました。私は応募していた最終回PVイベントに運よく当選することができ、大勢の皆さんと上田で観賞することができました(イベントレポはこちら。序盤ではもう見るのやめようかなと思ったこともありましたが(苦笑)、村上新悟さんの直江兼続にロックオンしたこともありw最後まで完走することができました。上田での皆さんの反応の様子なども併せて、最終回の感想を書いていきたいと思います。

OP音楽は最初に流れず有働さんのナレーション説明から始まった今回の「真田丸」。最終回なんだなぁとここで改めて実感。 
冒頭は帰路についた信之が小さな尼寺で一泊を過ごすといった意外にも素朴なシーンでちょっとビックリしましたが、なんとも三谷さんらしい始め方だなとも思いました。こういう素朴な場面を大切にされる方なので。 その泊まる部屋を相部屋にしてほしいとやってきたのがこれまた意外にも本多正信さん。家康に最後の調略を授けてから陣を離れたんですね~。この正信さんが登場した時はPV見ている会場も思わず「おぉっ」という小さな歓声が漏れていました。
「相部屋も知った顔なら楽しうござる」
と、最初は大歓迎ムードだった信之でしたが…深夜睡眠タイムに入るとその想いは一転ww。老人特有のピーピーする寝息と謎の寝言に睡眠を邪魔されてしまう羽目に。信之、やっぱり最終回も落ちありキャラになっちゃうのね~w。ここでは客席からもかなり笑い声が漏れておりましたww。

さらに意外だったのが、続いて登場した大坂城での一幕。大声で酒盛りして盛り上がっていたのは…
だめだ2
真田丸PRの特別映像のみ出演していた、ダメ田十勇士の皆さんじゃないですか!お笑い芸人さんが多数参加していて話題となりました(真田十勇士をパロッテます)。これフルバージョンで見るとけっこう泣けるんですよね。DVD特典映像にあるのでぜひチェックしていただきたい。
そんな彼らがついに本編…しかも最終回に登場してくれるなんて何だか感無量。皆、死を覚悟しての宴でやたらテンション高く盛り上がっていましたが、そんなところに幸村がやってきます。これ、ダメ田のストーリーの伏線になるような場面だったなぁ。負けを覚悟している彼らの気持ちを察した幸村は静かに告げます。

「私は命が惜しい。だから明日も決して死なん。必ずここへ戻ってくる。命を惜しめ。そして、必ず勝て!」


もう本当に…堺さんの幸村の言葉には説得力がものすごく濃く詰まってる…。あの言葉を聴けば、十勇士たちだけじゃなくてこっちも生きるために戦おう!って思えるよ…!!「大したお方じゃ」と最後に一言セリフをもらった松ちゃん。大河ドラマ大好きで堺さんのモノマネもたくさんしてる松村さん、さぞかし感激しただろうね

幸村は佐助を伴いある場所へ向かう。それはあの台所…。静かに与左衛門の後ろに立つ幸村には静かな殺気があふれています。「もっと早く気付くべきだった」って言うんだけど、これにはホント心の中で「そうだよぉ!!」とツッコミ入れずにはいられなかった。めちゃめちゃ大事な作戦話をあんな場所で堂々と今までやってたわけだからねぇ…(苦笑)。ふつうもっと人気のないところでやるでしょうが~~。でもこうしないとドラマ動かなかったわけだから仕方ないけど。
与左衛門は徳川の冠者というわけではなく、単に家族を秀吉に翻弄されて失った恨みを晴らしたい一心だったことが判明。秀吉の女好きな性格が巡り巡って豊臣を滅ぼす原因の一端になっていたとはなんとも皮肉な話(苦笑)。これに関してはほんと秀吉弁護できんわしかし、生かしておくわけにもいかない。幸村が刀を抜いた瞬間、その隙を縫って自らの腹に刃を突き立て与左衛門は倒れました。
今から思うと、なんでこの時与左衛門の死を二人とも確認しなかったんだろうね~~~…

その後秀頼の前で作戦会議を行い、生き残っている諸将たちはみな打倒家康に燃えて気持ちを高ぶらせていく。
戦場へ向かう前、幸村は茶々の元へ立ち寄りました。彼女は何だか魂が抜けたようで目の前にはすでに「死」の影が見えているような惚けっぷり…。そんな彼女に「誇り高く生きてほしい」と懇願する幸村。それでも生きる気力を失っている茶々に死への恐怖を植え付けようとあえて残忍なたとえ話を披露していきます。あの話聞いたら、そりゃ死に対する考え方変わるよ。動揺し、過呼吸めいた症状を起こしてしまう茶々を幸村は守るように抱きしめる。

「茶々様は長い間悪い夢を見てこられたのです。それも間もなく終わります。私が連れ戻して差し上げます」

まるで兄が妹をなだめるかのような優しい言葉に思わずじーーんときてしまった。幸村と茶々は出会った時からここまで関係が長い。出会った当初、幸村は茶々から「同じ日に死ぬ」と不吉な予言をされていましたが…その運命をなんとか否定しようとここまで来たのかもしれません。
少し落ち着いてきた茶々に幸村は頼みごとをします。家康の首を取ればこの戦は終わる。そのあとは豊臣と徳川がともに話し合っていくことになるだろう。次に戦になれば豊臣は必ず負けると…。その言葉を聞いて茶々はその時にもう幸村がいないということを前提で彼が話しているのだと察して激しく動揺してしまう。そう、幸村は死なないと口では鼓舞していながらも、心の中では常に「死」を覚悟しているんですよね…
しかし、幸村は自分がいなくなるかもしれないのちの世の中を冷静に見ていた。徳川に有利な条件を突き付けて四国掌握の許可をもらうようにと…。万が一自分が家康を打ち損じ倒れたときは千姫を和睦の使者として使わすようにとも言伝る幸村。あの緊迫した状況の中、あくまでも冷静に豊臣家のことを思い考えていた姿勢には本当に頭が上がりません。堺さんが演じるとさらに説得力が増すので見ていてすごく切なかったです
幸村の覚悟に泣きながらも頷き納得する茶々。これが二人にとっての今生の別れとなってしまいました…

 赤備の支度をしに部屋に戻る幸村。鎧を作兵衛につけてもらっている中、ふと呟きます。

「私は、私という人間がこの世にいた証を何か残せたのか?」

それに対し内記は
「人の価値というものは 己が決めることではございません。時でござる。戦国に義を貫き徳川と渡り合った日の本一の兵として語り継がれるに相違ございません」
と答えます。あぁ、これは、三谷さんからの真田信繁(幸村)に対するありったけのメッセージだなって思いました 。内記のセリフに信繁への想いを乗せたものとしか思えなっかったよ…。

「大事なのは、いかに生きたか、でございますゆえ」

 内記の言葉を胸に、六文銭を握りしめ…兜を取る幸村。背後には早蝉の鳴き声が響いている。それは彼の終焉を予感させるような声にも聞こえてしまう…。「行ってまいる!!」と意気揚々と作兵衛と立ち去るその背中をじっと見つめる内記の表情がとても印象的でした…。これが二人の今生の別れとなることに

 それぞれの場所に布陣して緊張感を高める幸村たちですが、そんな中でも祈りは事欠かない安定の明石隊。まだ戦ってる姿、1回くらいしか見てないんだけど…最終回くらいは…ねぇw。
一方、徳川の陣では秀忠がなぜ仕掛けないとまた血気にはやりだしている。徳川方には豊臣恩顧の大名もいるのでうかつに先走れないとは家康の談。そんな時、ある調略の知恵を出したのが正純でした。 幸村が家康方に寝返ろうとしているという噂を立てればよいのではないかと、さらに豊臣に有利な条件揃えれば秀頼もやすやすとは出てこれない。いや~なんか、ここにきて父ちゃんの正信の血を感じさせるねぇ、正純さん
真田の陣では勝永や治長が秀頼の到着が遅いことに不安を抱いている。とりあえず、秀頼がいるという印として千成瓢箪を持ってきたとドヤ顔で話す治長。
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これがあれば秀頼本人がいなくても士気が上がるだろうということですが…、まさかこれが後々とんでもないことになろうとは夢にも思っていない。 

そしてついに、大坂夏の陣が始まります。きっかけは毛利勢が挑発に乗ったことだったので急ぎ陣に戻る勝永。「家康に陣で待っている!!」という言葉を残して…!!しかし二人がそこで出会うことはありませんでした…ということで、これが今生の別れということに 
秀頼は戦支度も整い戦場へ行こうとするも、またしても大蔵卿の言葉に遮られてしまう。幸村が家康に寝返ろうとしているという言葉は信用しなかったものの、幸村の兄は徳川方にいるという言葉に思わず怯んでしまう。罠かもしれないと必死に城に秀頼を留まらせようとする大蔵卿…。あまりの形相に秀頼も出ていくことができず、まずはその噂の審議を調べさせることになりました。前回幸村と和解めいた雰囲気になったんですけどねぇ…。やっぱり秀頼を外に出すということに関しては並々ならない抵抗感があったんでしょう、大蔵卿

破竹の勢いで本多忠朝隊を打ち破った毛利勝永隊!!さすが強い !!しかし、その勢いの先に構えていたのは真田信吉の陣…。信政は戦に出たくて仕方がない様子で今すぐにでも毛利隊と戦おうとしますが、茂誠や三十郎、そして信吉は毛利の後ろに幸村の隊があることを知っているためすぐに動くことができない。真田同士でぶつかることだけは何とかして避けたい…。私たちもそれは見たくない
決断を任された信吉は、攻めろとの命が下っていないということで今出ることを留まるようにと告げる。 しかしそれに素直に従う信政ではありません。茂誠が止める声も聞かずに刀を抜いて戦場へと駆け出して行ってしまいました…。急いでそれに従う三十郎…。結局毛利とぶつかることになった信吉隊でしたが、勝永の勢いの前に呆気なく敗れてしまったとのこと(有働さんのナレでしか語れませんでしたが 苦笑)

勝永の勢いを知った幸村は今が好機と戦場へ出る決断をする。しかし、未だに秀頼はやってこない…。そこで大助に秀頼の出陣を促してくるようにと伝えます。大助としては父と共に戦場へ出たい。そんな息子に対し「おまえは若輩の上に足に傷があるから足手まといだ」とあえて厳しい言葉を投げつける父・幸村…。
しかし、力強く、そして優しく息子の頬を包む幸村…。大助にだからこそ頼める大切な使命。たぶんそこには息子の命を惜しんだ気持ちも多分にあったのかもしれない。父の気持ちを汲んだ大助は佐助と共に足を引きずりながら大坂城へ戻りました。そしてそれが、親子の今生の別れとなってしまうことに…

その大坂城ではあの与左衛門が生きていて秀頼の前で「幸村に刺された」と訴えている!!だからちゃんと確認した方がいいってあの時思ってたんだよぉぉ~~!!!この事実を突き付けられた秀頼は動揺しまくり出陣どころではなくなってしまう。
幸村はその疑いを晴らすために出陣していくというのに…なんという皮肉

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いよいよこれが本当に最後の『真田丸』イベント参加となりました。毎日トークと合わせて応募しまくっていたところ幸運にも当選しまして、真田の郷である上田で最終回を見届けてまいりました

で、このイベントの開始時間が17時15分。座席は決まっていなかったので昼頃に順次配られるといったシステムになっていました。しかしながら今回私は座席券を引き換える列に並ぶことはしませんでした。なんていうか・・・前日のラストの村上さん参加イベントに出て個人的に燃え尽きたみたいなものがあったもので。当選ハガキはあるので入れればいいかな的な感じだったんですよね。
さらに、このイベントの前に時代考証の先生たちのトークショーに参戦(こちら参照)もしていまして。すごく有意義なお話しが聞けて楽しかったのですが…終わった時間が16時。イベント開始が17時15分、ギリギリだなと…あの時はその程度しか思っていませんでしたw。
が!!
地図を調べてみると、このトークショーの場所から最終回PV会場までの距離がありえないほど離れていることが判明。タクシーを呼んだものの近くを走っていなかったがために到着するまで30分以上待ったという…
こんな状況になるとは思わなかったので、急いで会場に電話して座席引換をしていない旨を説明しなんとか遅れても入れないか交渉。責任者のような方が出てきて了解をもらい「頑張って来てください」と励ましを受けww、ヤキモキするなかタクシーの運転手さんも頑張ってくれて40分くらいで現地到着
時刻を見たら、既に17時30分あたりになっており…完全に遅刻。それでも事前に連絡しておいたことが功を奏し、補助の椅子を用意してくれていたスタッフさんと急いで中へ。そしたら、意外と見やすい位置を確保してくれていてありがたかったです。

と、当日はこんなバタバタ状態だったので、これまでイベントでお会いしたみなさまにちゃんとした御挨拶ができませんでした。この場を借りましてお詫びいたします。大変失礼いたしました

そんなわけで、途中からのレポになります。申し訳ありませんっ

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大河ドラマ『真田丸』最終回パブリックビューイングイベント
ゲスト
三浦文彰さん、長野里美さん、藤本隆宏さん、浦上晟周くん、広田亮平くん、大野泰広さん、迫田孝也さん、高木渉さん、草刈正雄さん(スペシャルゲスト)
於.丸子文化会館セレスホール(長野県上田市)
2016.12.18  17:15~19:30

到着した時には既に三浦君のバイオリン生演奏は終了していて、真田丸についてのインタビューも終わりにさし掛かっておりました。前説では小栗さくらさんがこの日も頑張っていらっしゃったようですが、それも間に合わず無念。三浦君の生演奏は聴いてみたかったけど…またいつかそんな機会もあるかなと。

会場入りしてまず驚いたのが、皆さん本当に赤い物をちゃんと身につけていたり着たりしていて客席が真っ赤に染まってたことでした。私も一応赤い色のセーターは着て行ったのですが…そんなん目立たねーよ!!ってくらい真田レッドでしたねw。あれは本当に圧巻の景色でございました

三浦くんが舞台袖にはけた後登場したのが、鎧姿の長野里美さん、藤本隆宏さんでした。皆さんが登場した時の客席のどよめきがすごかったですよ~!!皆さん役の扮装そのままでいらっしゃいました!

まず長野さん、「私なぜこの格好したのかよく分からないんですけどww」と戸惑いを見せていて思わず笑っちゃいました。確かに着物でもいい気がしたけど夏の陣勃発してますから気合の鎧姿ってことだったんじゃないのかなと。沼田で昌幸たちを追い返すシーンの時に一度だけ着たとのことでしたが(あの時だけだったかw)、結局首から上しか映らなかったのでww今回着れてよかったと満足げでした
夏の陣参戦時の衣装のまま登場の作兵衛役・藤本さんは「最初にロケしたのが上田で、最終回でこうしてまた戻ってこれたことは自分の記念になります」と感慨深そうに語っていましたね。

長野さんは「おこうさんは最初病弱キャラだったけど離縁・出戻り・侍女などを経てなぜか元気になっていきましたw。その後も色々活躍させてもらって(極妻みたいなこともしたしw)、自分でもすごく成長できた役だなと思っています」と語ってました。おこうさんの最後の場面は最終回前の信之を信繁の元へ行かせるシーンだったとの事で、台本もらった時は「これぞ真田の女!!」と嬉しかったそうです。信之に六文銭を渡す場面は特に思い入れが深そうでしたね~
ちなみに、病弱だったころのおこうさんも大好きだったそうで、咳をするアイディアを出したのは長野さんご本人だったとか。これに対して洋ちゃんからは「面白いけど、そういうのってカットされること多いんだよねぇ」と言われていたらしいですwww。洋ちゃん、コラwww!!ちゃんと咳まで入れてもらえたし、おこうの人生は100%でしたと誇らしげに語っていたのが印象的でしたね

藤本さんは「最後まで生きてることは知ってたけど、どこでどう転ぶか台本が来ないと分からなかったんでその点は大変でした」と。藤本さんも台本がなかなか来なかったことに関してはちょっとヤキモキさせられてたのね。でも、信州で人生を全うできたのは作兵衛だけだと誇らしげに宣言して大きな拍手が沸き起こってました。街中でもたくさんの人に声をかけてもらったし、今回会場の人たちの目を見て1年ちょっとやってきて良かったと思います、と感慨深げに語られてました。清盛の時は自分のことで精いっぱいだったけど今回は周りに目を向ける余裕があったそうです。

メイクや衣裳などの全スタッフもこの日のために東京から駆けつけてきてくれていたようです。おこうさんメイクも藤本さんメイクも15分くらいで完成するし着物も5分くらいで済んじゃうそうですよ。スタッフの仕事人っぷりをうかがわせるエピソードでした

「こんな濃い一年になるとは思わなかった」と長野さん。イベントなどにもたくさん参加できたし、街中で声をかけられたことは涙が出るほどうれしかったと「三谷さんもおこうさんは成長したって書いてくれてましたね」と藤本さんがコメントすると会場から大きな拍手が沸き起こりました。「おこうさんの感情はこの先20年も30年も残っていくと思います」と長野さんもシミジミ語られてました。「これからもおこうとしてしっかり生き続けます!」と宣言されててまたまた大きな拍手に包まれました。役が残り続けてもいいんだって思わせてくれたのは九度山の尊重を演じられていた木之元さんだそうです(真田太平記で演じた役を今でも引きずってると語られていたそう)
藤本さんも上田は第二の故郷として、作兵衛の魂がこもっていると思うとコメント。「真田丸は皆で作った作品。それを皆さんと見れるなんてこんな幸せなことはないですね」とちょっとウルウルしながら語られていました。

このあと長野さんと藤本さんから「若!信吉!」という呼び声で浦上晟周くん、広田亮平くんが鎧姿で登場して大きな拍手を浴びてました。二人とも客席から登場してえらい歓迎を受けてました(笑)。

広田くんは「赤で来てるって話は聞いてたけど、目の前が真っ赤に染まってるの見て威圧感がありますが自分が真田の人間だと改めて思いました」とちょっとビックリしながらコメントw。うん、あの光景目の当りにしたらそう思っちゃうの分かるわ~
浦上くんは「僕も会場の赤さと大助って呼んでもらえたことに感動しています!最終回はまだ見てないので新鮮な気持ちで皆さんと見れるのを楽しみにしています」とコメント。二人とも初々しい

広田くんは普通に面白いと「真田丸」を見ていたら信吉役のオファーが来たのでとても驚いたそう。途中参加はかなり緊張したけど、とてもアットホームな現場で迎え入れてもらえたので嬉しかったと。長野さんは「母として色々気を遣ったよね~」と目で訴えてて面白かったww。
浦上くんを最初に見た藤本さんの感想は「歌舞伎の筋のお子さんかな」って印象だったらしいです。実際はオーディションで大助役をゲットしたという浦上くん。その時は場が凍るくらい緊張しまくってカミカミだったので落ちたと思ったそうですが受かった時は信じられなくて大きな声が出ちゃったと。でも両親にはサプライズにしようとポーカーフェイスしようと思ったけど帰った時の顔でバレちゃったってww可愛いわ~~浦上くんは目がキラキラしていると藤本さんも大絶賛でした

三谷さんとは広田くんも浦上くんも撮影中一度も会っていなかったそう(浦上くんは未だに会ったことがないらしいw)
大助の役の変遷としては、信繁の傍にだんだん近づいて座るようになる演出がされているのだとか。そうするにしたがって大助の成長を描いたということのようです。なるほどね~。

それぞれの共演シーンについて。

おこうさんと信吉に関しては家を継ぐことが決まった時のエピソード。信吉が何故母親が泣いてるのか分からない状況として映っていた感動の場面、実際は撮影順序は逆でw最初にこれを撮った後におこうが信吉を嫡男にするということを告げられるシーンを撮影したんだそうです
あと、長野さん的には…最初の頃は緊張しなかったのに出番が増えてきた離縁のシーンの時に責任を感じて緊張するようになってしまったそうです。たしかにあのあたりからおこうさんの存在感大きくなった気がしますね。新納くんが秀次の人生を生き切れたと書いてあったのを呼んで羨ましく思っていたけど、信吉を嫡男にすると言われた時のシーンを撮影した時に自分もおこうの人生を生きている実感が持てたと語っていたのが印象的でしたね。

藤本さんと浦上くんは冬の陣での共演について。大助の高砂の練習時間はあまり取れなかったようですが、少ない練習時間の中で藤本さんと一緒に常に高砂を謡いこんでいたそうです。
あと、夏の陣の時に大助が矢に当たってしまい作兵衛が助けるシーンがありましたが…台本の中では「担いで立ち去る」とあったそうなんです。藤本さんは肩に担ぐものだとばっかり思って一生懸命トレーニングしていたら…実際はそういうリアクションはなかったとちょっとがっかりしながら語ってて可愛かったです。藤本さんは元水泳のオリンピック選手だからね~。さぞかし楽しみに思いながら鍛えたのかと思うとちょっと気の毒だったかなw。

最後にせっかく扮装しているのでそれに合わせたアクションをそれぞれやってもらいましょうということに。

まずは信吉。これと言ってないのでwwということで嫡男らしい一言を披露。
「皆のもの、出陣じゃ~~!!」
これに合わせて会場が「おーーー!!」と反応。嬉しそうにしてて可愛かった

続いておこうさん。鎧姿ということで薙刀が持ち込まれたのですが「私一度も持ったことないんですけど」と長野さんww。それでも気合の掛け声を披露。
「私も、真田のために戦います!!!」
と生声で叫んだあと、ヘナヘナと病弱おこうさんが出てきてその場に倒れ込むという芸の細かさ。息子の信吉がすぐに飛んできて母親を一生懸命介抱してましたwww。

大助といえばやはり「高砂」ということで、六文銭の旗が用意されました。いざ、冬の陣を再現!
ドンとまず劇中と同じく旗をステージに立てた瞬間…旗の部分が全部ほどけて落ちてしまい浦上くん呆然。あれは完全なる事故でして(苦笑)かわいそうだったな~~。
直している間トークで繋いでて、高砂の裏話をちょこっと。振付については大助ように新しく作ってもらったのだそうです。堺さんからも上手く見えるアドバイスみたいなものはもらってたみたいです。
そうこうするうちに修復した六文銭の旗が到着。今度はドンをやめて旗振りながら高砂の歌と共に振り始める浦上くんでしたが…振っている間にまたまた紐がほどけてしまってもはや続行不可能に。もう~~あれはかわいそうだったよ、ホントに~~。大助の高砂ちゃんと見たかったな。浦上くん、ありがとう。

最後は作兵衛。気合の入った藤本さん、「皆さん真田一族だと思って一緒に参加してください」と。スクリーンに向かって槍を振り上げるので、客席は藤本さんの掛け声の後に「おーー!!」と一緒に叫ぶことになりました。信州の方言を使って

「今日は大坂夏の陣!!絶対に負けん!!行くぞーーーー!!!」

あまりの気合いのセリフに客席もつられたように「おぉ~~~!!!」と返しててすごい一体感があってテンション上がりました!!


ここで暫しの休憩。BS真田丸の時間が近づきステージ上にはスクリーンの下に軍神のような真田の赤備が置かれました。暗くなり場内が緊張感に包まれ静まる中…『真田丸』最終回が始まりました。


続きを読む

前日の毎日ライブトークショーでテンション使い切ったような感じになっていた私ですがw、実はその翌日18日の「真田丸」最終回パブリックビューイングにも当選していまして。これが始まるのが17時15分頃からということで、それまでの時間の使い方を全く考えてなかった私イベントで村上新悟さんに会うことに集中しすぎていたためw翌日イベントまでの過ごし方を考慮しておらず途方に暮れていたところ…、前日お会いしたSNSのお友達が誘ってくださったのが「真田丸シンポジウム」でした。時代考証の先生が3人集結して真田丸に関する歴史的な裏話を披露してくださるトークショーがあるということをこの時初めて知った次第で。せっかくなのでご一緒させていただくことにしました。
途中で声をかけてくださったもう一人の真田丸ファンの方ともご一緒したおかげで、よく分からなかった道すがらも無事にたどり着くことができてホッとしました(私は特に極度の方向音痴なので 汗)。あの時ご一緒できて本当に良かったです。ありがとうございました

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上田駅からバスで20分以上…かなり山の中のほうだったでしょうか。最初はあまり人の集まりが良くなかったようでしたが、講演会が始まるころには300人入る会場もほぼ埋まるという盛況ぶりでした。
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壇上には小栗さくらさんから贈られた豪華なお花が飾ってありましたよ~。さくらさんのこういう気遣い本当に素敵ですね。

上田映劇での暗さとは裏腹にこの会場はとても明るかったのでけっこうメモ取れました。が、前日の疲れがたたって途中少しだけ意識が…そこだけは記憶が飛んでしまってましてホント申し訳ないです(汗)。
講演は1部と2部に分かれて行われまして、休憩時間の間に事前に募集した質問を先生方が整理するといった形となりました。ということで、さっそく内容について少しレポしていきます。


『真田丸』シンポジウム ~大河ドラマ最終回に向けて~
ゲスト : 平山優先生、黒田基樹先生、丸島和洋先生

於.真田中央公民館(長野県真田町)
2016.12.18  14:00~16:00  

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写真撮影は自由だったので少しだけ撮らせていただきました。当日のお三方の雰囲気はこんな感じです。平山先生は初めて拝見することになったわけですが…第一印象で真っ先に思ったのが…「あ、ヨン様」でしたww。いやだって、なんか、見た目がそう感じてしまったものでww。実年齢よりもお若く見えてビックリしました。司会者がいなかったので実質的にトークを回していたのは平山先生でしたね。登場するなり「わたしたち考証’sと名乗ってます」とのっけからコメントしてて笑いました
平山先生のトークはさらに面白く、黒田先生に先に「真田信之」の本を出されてしまったとボヤいたりww、真田丸飲み会で初めて洋ちゃんに会った時本を書いてることを伝えたら「もうすぐ撮影終わっちゃうんだよねぇ」と言われてしまったと洋ちゃんのモノマネして再現してくれてたりwwなんとも面白い方だなぁと思いました。ちなみに本を出すのに一番早いのが黒田先生で、次が平山先生、一番遅いのが丸島先生らしいですww。

丸島先生
放送前に弁丸(信繁の幼名)が木曽から出した手紙が出てきたとプロデューサーに話したら「信繁が木曽から帰ってこないと困るから使えない」と言われたそう。しかし三谷さんが、木曽義昌が信繁の祖母とりさんに頭が上がらないシーンを書いてくれて上手い具合に絡めてくれて助かったと。出てきた手紙は信繁が木曽に人質に行ったときに書いた手紙だったそうです。

黒田先生
調べる中で出てきた新しい事実の一つだったのが信繁が秀吉の馬廻りだったということ。秀吉が朝鮮出兵で名護屋城へ行っている時に留守を守っていた人の中に「真田源次」という名前がありその当時この名前を使ったのは信繁しかいないということで確実視したのだそう。ドラマの制作としては上杉と一緒に信繁を大阪に連れて行きたい意図があって、その後どう動かして秀吉の傍に信繁を持っていけばいいのか話し合っていた最中。この時まだ馬廻りの事実確認が取れていなかったので、信繁は三成の居候という立場に持っていこうということになっていたんだそうです。
ドラマとしては常に主人公を主要人物の傍に持って行かざるを得ない事情があるので(笑)制作はかなり頭をひねっていたそうですが、その時に馬廻りだったことがハッキリわかってあのような形になったと。秀吉の馬廻りという設定が生かせたことでドラマでも信繁が最後まで豊臣に恩義を感じているという風に描くことができたのでよかったと語られてました。

平山先生
木曽にいたことや馬廻りだったことが分かった時は本当にびっくりして嬉しかったそうです。歴史というのは常に動くものであり解釈が変わったり新資料が出てきたりするものですと。通説は固定化されたものではないということはかなり強調されてました。今回三谷さんは考証の意見をたくさん取り入れてくれて感謝しているそうですが、大河ドラマ放送中は皆さん三谷さんにほぼ会ったことがないそうです。丸島先生だけはちょこっと会ったことがあったようですが。

これまで描かれてきた通説と違う点で印象深かったエピソードについて。

丸島先生
秀次事件。当初は秀次が抗議のために自発的に切腹した説を入れようかと思っていたものの納得はしていなかったそう。その時ある先生と話していて、秀次は高野山へ自分から出奔してしまったという論文があると聞いたと。これを読んだときにすごく腑に落ちるものがあってプロデューサーと相談して使うことになったと。三谷さんのアレンジも少しはいっていたものの、良いシーンになったと満足げでした。ちなみ秀吉が秀次の死にショックを受けて怒り狂うシーンの所、本当はそのあと三成が「私が全て泥をかぶる」というカッコいいセリフがあったのにカットされてしまったと残念そうでした。
秀次の新事実がこのタイミング出てきたのはとても良かったと平山先生。新納くんの熱演もかなり光っていたのも印象的だったと。新納くんは秀次関係の抱擁などには必ず顔を出しているんだそうです。

黒田先生
今通説とされているものは江戸時代に創られたものが多く、最近ようやく調べが進んでいろんなことが分かってきたそう。そのうちのひとつが第二次上田合戦の秀忠の行動。これまでは秀忠が勝手に上田を攻めて失敗して関ヶ原に遅れたということになっていましたが、最新の研究は秀忠の第一の目標は上田を攻略して先に進むことだったというのが有力だと。いろいろ事情があって家康の出陣がバタバタになった影響で秀忠に上田は後回しにしろという命が下ったというのが真相らしいそうですね。
あと関ヶ原の新事実としては秀秋が関ヶ原当日に裏切ったというのは江戸時代の創作だそうで、実はその前日から秀秋が徳川につくことは決まっていたと。秀秋は開戦と同時に大谷吉継を攻め立てて昼過ぎには雌雄が決していたそうな…。ある資料には8時には開戦して10時には終わったと書いてあるらしい。こんな感じで従来までの関ヶ原説は今ではだいぶ変わってきているとの事でした。

平山先生はこれに関連して、これまでの歴史の通説は後年作られた机上の空論みたいなものが非常に多いので、若い研究者には基礎からきちんと調べてほしいと力説していました。

平山先生
大坂冬の陣の後に家康から大坂城の堀を埋めろと強制的に言われたというのが通説でしたが、実はあれは合意説が有力なんだそう。内堀は豊臣が埋めて総堀は徳川が埋めるということで決着していた。人が亡くなると人ごと埋めていたらしく、今でも発掘していると人骨が出てくることもあるんだとか。その当時は雪が降るほど寒くて徳川は埋め立てをものすごく急がせたとのこと。
豊臣がなぜ堀埋めるのに了承したのかは、平山先生的には牢人に諦めてもらう為だと思っているそうです(まだ確定事項ではないそうですが)

丸島先生
関ヶ原はやらないことは最初から決まっていたので、三谷さん的にはそれまでの心情を描きたいという希望があったそう。それに伴い制作にお願いした一つとして「五大老は使わないでほしい」ということだったと(大人衆になった)。それから三成の家康襲撃未遂事件を入れてもらった。七将襲撃事件に関しては通説では三成が家康屋敷に逃げ込んだとされていますが、実際は伏見城内の三成屋敷に逃げ込んだことが分かっていたのでそれを採用したところ、話が違うという拒否反応が出てしまったと苦笑いしてました。でも、三谷さんは自分たちの要望以上のものをドラマに取り入れてくれたと語っていましたね。
もう一つは大谷吉継の病について。皮膚病というのは間違いないそうで、直江兼続への書状の中に「温泉で療養してきました」という一文があるらしいです。兼続と吉継・・・けっこういい関係だったんだな~と思わず反応してしまった。この頃から目はよく見えなかったようで刻印を使用してたと。それをドラマで採用してもらえたようです。
もう一つ誤解を招いてるのが三成の茶会。吉継の皮膚の一部がお茶に落ちてしまったのを三成が飲むというエピソードですが、あれは創作で。実際は飲んだのが秀吉で落ちたのは鼻水だったとのこと

小物類もかなり携わったということで、書状などは丸島先生がほぼ担当(黒田先生がチェック係)し、平山先生は主に地図作りを担当したのだそうです。
※このあたりはメモが読めない状態です(爆)。すみません

平山先生
第一次上田合戦の地図を作った時に「虚空蔵山」という山の名前を入れていたら、以前に「虚空蔵山城」が出てきたので(直江兼続が「猿芝居じゃ」の名セリフを言ったあの時の城ですな)名前を変えてほしいという依頼があったと。そこで思いついたのが地元の人にしかわからない「かいこ山」という名称だったそう。「あれはただの小高い山なんですよ」と力説してたなww。周囲(上田の人)からは「そんな山知らない」って言われたけど地元・真田町の人たちは「かいこ山」の存在を知っているということで会場からもチラホラ挙手が上がり「ほらほら!」と平山先生ドヤ顔してましたww。
でも、ドラマでも草刈さんが「かいこ山」とセリフの中で言ってくれて喜んでいたら、「そんな山知らないぞ」という苦情めいたものが殺到して大変だったらしいです

丸島先生
書状作成に携わった数は177通にも上るとの事(僕は書いてないと前もって仰ってましたがw)!花押も当時のものをコピーしたものを制作陣に渡すという細かい作業も担当していたそうです。美術さんからは寸法とかも質問されて「細かいな」と苦笑いだったらしいw。
書状に関してはテレビを見ていて画面をストップしてわざわざチェックしている人がいるらしく「あの内容はよくできている」とかそういった感想がきていてビックリしたと(映像技術が進んじゃったからと平山先生は笑ってましたw)

家康についての話題。平山先生曰く、家康自身には秀頼を潰そうという気持ちは全くなかったとの事。大坂夏の陣に関して資料を見ると「大坂国替」とあるし、駆けつける時は武装しないようにというお達しもあったようです。

考証sで意見が割れたのは、小松殿(ドラマでは稲さん)が関ヶ原開戦の時に沼田に戻っていたかどうか・・・ということだったそう。黒田先生は大坂にいた説、平山先生は沼田にいた説、丸島先生も沼田にいた説ということで、未だにその点においては未だに揉めてる感じでした

黒田先生
ドラマの進行上どうしても外してほしくないエピソードをリクエストされることも多かったそうで、その最もたるものが「犬伏」だったと。ある資料ではあの別れは犬伏ではなかったみたいな解釈も出てきてたらしく(手前の宿説)、犬伏で別れたかどうかは曖昧と。でもドラマ的には視聴者に分かりやすくしなければいけないので結局「犬伏」で統一させたのだそうです。
視聴者に分かりやすくというのは制作側から強く言われていたようで、乱の名前も漢字変換がすぐにできないものは外すように指示があったとか。「天下」の解釈についても家康や秀吉の時代は京都周辺を差しているもので、江戸時代後半から全国という意味に変わってきたというのが真実だけれども、現代は「全国」という意味が浸透しているのでドラマの中では意味合いとして「全国」という意味が少し薄まるニュアンスで「天下」という言葉を使ってもらったとの事です。色々言葉ひとつとっても細かい苦労があるんだなと思いました。

「幸村」名についてはもう仕方がなかったと3人(笑)。ただOPやナレーションなどでは「信繁」で統一してもらう事だけはこだわったようです。「幸村」という名前の由来がどうやって出てきたのか未だによく分からないと。江戸時代後期に突然出てきた名前なので、聞かれても分からないと答えたらドラマではあのような展開になったそうなw。九度山町の町長はドラマで「幸村」の名前ができるシーンを見て「幸せの村と宣伝できる」と大喜びしてたらしいですww

平山先生曰く、これまでの大河ドラマの中でここまで視聴者と近いものはなかったと思うと。
平山先生は以前「武田信玄」に関わったことがあるそうですが、その時は脚本家と食事をしたりしながら案を練っていた。しかしながら今回は三谷さんに会うこともなくプロデューサーとのやり取りが多かったとのこと。「こっちの情報量多すぎだからプロデューサーに整理してもらわなきゃだったしね」とは丸島先生談ですw。

ただ、不満もやはりあるらしくww。
丸島先生は入院してしまった時、最初は「ゆっくり養生してください」と言ってくれたのにその舌の根も乾かないうちにプロデューサーから「これお願いします」みたいな依頼がちょくちょくきてたとw。続けてるうちに電話が来ないことがかえって不安に思うようになっていたら、今度は以来側のプロデューサーが倒れてたみたいなことがあったそう
考証の先生たち、こんな感じで休みがほとんどない状態だったそう。すべてが終わったのがこの公演の前日に制作側から終了宣言があったとのことです。最後の考証は総集編のナレーションの内容チェックだったそうですよ。
平山先生の不満は「僕たち芸能人じゃないのに、真田丸のおかげでどこ行っても声かけられちゃう」ってことみたいです。丸島先生も「どこかに行っても必ず誰かいてサイン求められちゃうから仕方なくホテルで食事した」とか言ってたなww。皆さん、あまり、外で声をかけられるのは慣れていないようです(ホントか冗談か分かりませんけどww)

てな話になったところで第一部終了。休憩挟んで第二部になります。



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源次郎から届いた手紙を読んで、直感的に弟が死ぬ気であることを感じた兄・源三郎。心が通じ合った兄弟だからこそ察するものがあるのかもしれません。しかし、弟の元へ向かうにはまず突破しなければならない壁がある…怖い妻・稲さんです。手紙を渡されても「どこにも死ぬなんて書いてないじゃない!」と鬼の形相で信之が幸村の元へ行こうとするのを止めようとする。でも、稲さんだって真田の家を守るために必死の想いがあるから仕方ないんだよね。
そんな二人のやり取りの間に入って信之の味方であり続けようとする元妻・おこう。一番の理解者はやっぱり自分だっていうそういう想いはあるよね。信之も正反対な女性に囲まれて大変だ。だけど、稲の本当の想いは、夫に無事帰ってきてほしいというものだったっていうのがすごく良かったです。家を守るために鬼になるっていうだけじゃなくて、ちゃんと信之のことを想ってるって…そこの芯が見えたのはなんだかちょっと安心しました。
それくらい、信之が幸村の元へはせ参じるというのは危険極まりない行為だということです。松はまた親族で笑って会える日が来ると信じ、おこうは大願成就のお守り・六文銭を託す。頑張れ、源三郎!

恐妻持ちという意味では秀忠も同じだったな、そういえばw。いよいよ夏の陣が始まろうという時、気の強い江がやって来て「今度こそ豊臣を根絶やしに」みたいに言ってくる。稲さんより怖いかもww。さらに江が懸念しているのが秀頼の元に嫁がせた千の安否です。こんな母の娘だったら、そりゃ豊臣の家に固執しないっていう千姫っていうのもちょっと納得できるかもなぁ。
新妻聖子さん、これにて出番終了だそうです。少ない登場でしたがインパクトはかなりありましたw。お疲れ様でした~

大坂城では幸村を中心に軍議が開かれている。幸村としては大阪に固執せず京にいる家康を狙えば勝機が見えると踏んでいる。そのためには秀頼が大坂城を出て伏見城に入って指揮を執ることが肝要になるという話が出て…ここでまたまた大蔵卿の大反対に遭ってしまいます。外に出たら何があるか分からないからあくまでも鉄壁の城である大坂城で指揮を執るべきと譲りません。最初こそ伏見に入ってもいいと言っていた秀頼でしたが、大蔵卿にここまで強く言われると自分の意見が言えなくなっちゃう。うーーん、これが秀頼の若さかなぁ。
行き詰ったところで、今度は又兵衛たちが自分たちの考えた独自案を提案してきます。大群の徳川は南から攻めてくると分析した彼らは天王寺を固めて敵を城に近づけない先方を考えた様子。幸村案にも「よぉぉし!!」と気合入れてた治房ですがw、又兵衛たち案にもえらい気合で「よぉぉし!!」と同意w。君はどっちみち戦いに出られればいいのね。これなら秀頼は大坂城を出なくてすむということで大蔵卿も大満足。
しかし、手薄の東から攻められたらどうするんだと心配しているのが盛親と全登。彼ら、武闘派ではないんだけどなかなか鋭いところ突いてきます。慎重なことも大切。そこで助け舟を出したのはやっぱり幸村でした。東側にある平野川の堰を切れば沼地になって城には近づけないと。幸村の頭脳はやっぱり頼りになる。ということで、又兵衛たちの考案した策が採用されることになりました。

しかしながら、幸村の脳裏にはどこか不安が付きまとっている様子。京へ攻め込む策のほうが成功率が高いって本当は思っているんだろうけど、士気が上がっているところだし今ここで意見を割るのは得策じゃない。だけど最初の幸村案を通していたらどうなったんだろうね…。
陣割りが始まるとき、幸村の後ろでガンガンに気合の入った二人の会話が聞こえてきました。

「腕が鳴るのう!!」(團右衛門さん)
「抜け駆けは無しだぞ!!」(盛親さん)
「では正式に一番札を・・・」(團右衛門さん)
「名札も無しじゃぁ!!」(盛親さん)

このやりとり、かなり笑えました。名札にツッコミ入れるモリチー、可愛いww。
そんなやりとりの最中、幸村の元に大蔵卿がなぜか訪ねてくる。もしかしたら阿茶との交渉で堀を埋めることを了承してしまったことが心のどこかで罪悪感として残っていたのかもしれません。なにかと幸村たちに歯向かって立ちはだかる存在の大蔵卿だけど「全ては豊臣家のため。秀頼公と茶々様をお守りするのが私の役目」というところだけはブレていない。幸村もそのことだけは分かっていたようで、見ていてちょっとホッとするシーンでもありました。同じ方向向いていても分かりあえないことって多々あるしね…切ないけど。でも想いが同じって部分で同調できたことは良かったと思います。
だけど去り際に「牢人は大っ嫌いじゃ!!」とぶちまけていた素直な大蔵卿ww。そこもブレてませんねw。

二条城ではなにやら家康が総攻撃前に複雑な心境の模様。もう一度秀頼に「牢人を追放すれば兵を引いてもいい」と…まるで温情かけようとしてるみたい。家康は豊臣といた時間長かったからね…どこかで迷いがあるっていうのももしかしたら人としての素直な感情かもしれない。
そんな父親にピシャッと「秀頼がいる限り牢人は減るどころか増える一方、ここはもう秀頼を亡き者にするしかない」と今までにないほどしっかりした自己主張してくる息子・秀忠。

「豊臣の血は、この戦で断ち切るのです!!!!父上は甘すぎる!!!」

キレてその場を離れてしまう秀忠だけど、以前までのウジウジした態度が一変したのは成長の証でもあるわけで。苦笑いしつつも父・家康もちょっと嬉しそうだったのが印象的でした。本多正信をつけていた効果が出てきたって見方もあるかな。
それでもとりあえずその旨の手紙は秀頼の元に送った様子。しかし、ここまで関係がこじれたらそう簡単に秀頼としても受け入れるはずもなし。それに裏切る可能性大だからね、あの爺さん

というわけで、家康さんからのお手紙を秀頼君は綺麗に破り、完全に徳川との縁を断ち切る決断をしました。致仕方なし。

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牢人衆たちの叱咤激励もあって再び戦う意欲を取り戻した幸村は、手始めに又兵衛たちに徳川の陣を夜討ちするよう命じたようです。
戦いたくてウズウズしてた又兵衛さんはまさに水を経た魚。鉄砲ぶっ放してる勝永さんも目がギラギラ。盛親さんも芝居からの鬼攻撃が素敵!やっとヘタレっぽくないモリチーさん見られたw。最初の頃は戦場でオドオドしてしまった重成もすっかり攻撃型戦士になり、敵のトドメを盛親さんに横取りされた時はちょっと憮然としてしまうくらい逞しくなりました。でもこのメンバーの中に、バテレンさんこと全登はいないのねいつになったら彼の戦う姿を見ることができるのでしょうか(もうすぐ真田丸終わっちゃうよw)

その次に幸村が目をつけたのが有楽斎です。彼は徳川と通じてますからね。そこでわざと翌日の夜間に家康の首を獲りに行くという情報を植え付けます。その知らせはすぐに家康の元に届き翌日ではなくその日のうちに陣を離れることにします。幸村はそんな家康の行動を読んでいました
必ずその日のうちに家康が動くと確信している幸村は佐助に家康暗殺を命じます。幸村ってこういうところ本当に冷徹でゾクッとするほどの怖さを感じるんだよね。家康の暗殺という大役を担った佐助は死をも覚悟したのか、旅立つ前に想い人のきりの元へ向かう。

「一つだけお願いがあります。もし、無事に帰ってきたら、夫婦になってもらえませんか」

考える間もなく、きり・・・

「ごめんなさい」←超即答wwww

佐助、間髪入れずに「はっ」と言いながらフェードアウト

えぇ、このシーン、放送直後から佐助が超高速で振られたとネットでも大変話題になりました。普通なら、あの雰囲気はシリアスモードになってしかるべきなのですが、そうしないのが三谷さんなんだよねぇ。面白かったけど、個人的にはやっぱりあまり好きなシーンではないです。ひねくれてますが。まぁ、きりと佐助の関係も九度山の時にちょこちょこ出てきたくらいであまり重要視された雰囲気ではなかったので、下手にシリアスになるよりかは良かったのかもとも思います。

駿府へ帰るという家康に息子の秀忠は「陣所が攻められたのは和睦が破られたのも同じ!」と言って鼻息が荒い。そんな息子を厳しく制する内野@家康。目先のことしか見えていない秀忠に対し、その先の展開を読んだうえでじっくり確実に豊臣を滅ぼすことを考える家康。まさに、「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」の人だなぁと思います。こんな父親を持った秀忠は気持ち的には窮屈でもどかしくて辛いだろうねぇ。父ちゃん年取っても現役で偉大だし、奥さん気が強いし、なんか秀忠の気持ち考えたら切なくなっちゃったよ
そう思わせるほど、内野さんの家康の迫力はすごいものがあります!老人になっても衰えない知略といい、威厳といい、他を圧倒しますよね。この人が壁になってるんだから豊臣は大変だって思える。改めて内野さんの演技力に感服してしまいました

大坂城では牢人が大っ嫌いな大蔵卿が「一日も早く出て行ってもらう!」と鼻息荒く主張w。家康の読み通りのこと言ってるよ、このオバハンは。有楽斎も「牢人抱えてるとまた戦の火種になるかもよ」と幸村をけん制。この人の場合は徳川と通じてるからこう主張するのは当然っちゃ当然。
でも、秀頼は「牢人には感謝してるし一人でも多くを家臣にしてやりたい」と殊勝なことをおっしゃって下さる。まだ若いのに既に理想の上司だよ、君は!この秀頼の考えが幸村を支えていることになります。側近がいくらうるさくてもトップの言葉の影響力は絶大ですから、そのトップが幸村に寄り添っているのはとても心強いものがありますね。

そんな事態を逐一家康に文で報告してたっぽい律儀な有楽斎。この日も「幸村が秀頼たぶらかして牢人手放さないって言ってるんだけどどうするよ?」的な手紙を多分したためていたような気がする、たぶんwww。で、いつものように障子の外に控える人物に届けるよう申し付けるわけですが・・・この日それを受け取ったのは・・・真田幸村本人でした!!もうとっくに有楽斎が徳川と通じてることをキャッチしてた幸村は、これ以上有楽斎を泳がせておくわけにはいかないとついに行動したわけですね。
たらたら御託並べて自己弁護する有楽斎でしたが、「言いたいことはそれだけですか?」と問答無用で短刀を取り出す幸村・・・この時の彼の顔はまさに暗殺者!!こういう表情の変化が堺さん上手いなぁってすごく思います。柔和な笑顔からは想像できないような背筋がゾクッとする表情をしてくる。あの目で威嚇されて短刀突きつけられたら、降参しても致し方なし。そういう説得力がものすごくありました。
それにしても有楽斎さん、最後は情けなかったですなぁ。「死ぬ覚悟はできてる!!」ってめっちゃ凄むけど、無表情で本気で斬りに来ようとしてる幸村にビビリまくって「ちと待て…!!」と結局命乞いしちゃう(しかも2回)。結局は信長の弟ってことで虚勢張ってたけど肝の小さい男だったということですかね
有働さんのナレによれば、このあと有楽斎は茶人として平穏な余生を送ったらしい。豊臣家を混乱させた人だけど最後は幸せに暮らしたっていうのがちょっと癪な気もしますがw、まぁよかったです。これも一種の「ナレ死」に当たるんですかね??ともあれ、井上順さん、味のある怪演でした



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徳川の放った砲弾一発の影響で侍女の死を目の当たりにしてしまった茶々はショックから誰にも逢おうとしない。人一倍「死」に敏感な人なだけに、その衝撃たるや計り知れないものがあります。

そして、この砲撃事件で大きなショックを受けた人がもう一人・・・茶々の部屋を教えてしまった片桐且元です。もう本当に、なんであの時家康を信じて教えてしまったのかって思ってしまうんだけど…それもコバさんが演じた且元らしさでもあるのかなと思ったり。自分の一言が豊臣崩壊への足掛かりになってしまったと感じた彼は、その半年後に亡くなったそう。久しぶりに出た有働さんの「ナレ死」対象者は且元だったというのがなんとも切ない。病気とも自殺ともって言ってたけど…どちらもあり得るよなぁ。片桐且元さん、お疲れ様でした。

流れは一気に「和睦」へと向かい、牢人衆の不満も渦巻いている。そんな猛者たちを勝永さんは「兄貴が何とかしてくれる!」と又兵衛さんに丸投げしちゃった感じw。兄貴ってwww。哀川さんが演じてるからそうなったのか。頼まれればやる気を起こす又兵衛兄貴は策があるとも思えない中「任せとけ!!」と引き受けちゃう。やっぱ頼もしいわ
幸村も戦の先頭を走っていただけに「和睦」に持ち込む噂の渦中の人って白い目で見られてしまっている。和睦への不満が強すぎてついにあの、無口武闘派キャラだった治房さんまで「和睦はならん!!」と言葉を発してしまったよこの人、今後これ以外にもセリフ出てくるんだろうか?お兄さんの治長とはこの件を巡って険悪になってきてる様子だけど、喧嘩したら弟が勝ちそうだよなw。そんな治長は最近幸村に「誠に相すまぬ」と謝ってばかり。中間管理職的な悲哀すら感じます(苦笑)。

さっそく和睦交渉についての話し合いが秀頼を交えて行われていますが、一番の問題は牢人たちの処遇。彼らがいたから冬の陣は勝利を得たのであって、豊臣に召し抱えるっていうのは当然の流れに思えるし幸村もそれを望んでいる。ところが、牢人は野蛮な人の集まりって考えから脱却できない大蔵卿は大反対。まぁね、そう思う気持ちも分からなくはないんだけどね…それでもほんとこの人になってばっかだからどうにももどかしいw。秀頼が牢人たちには何とか報いたいって思っているのが救いです。
さらには秀頼や茶々の処遇についても頭が痛いところ。家康はきっと人質を求めてくるだろうと読んでいる有楽斎。さすがに母親一人を人質として江戸に下らせるのは息子としても忍びない。でも、世の中に平穏が戻るなら自分は大坂城を出てもいいと思っている秀頼。西国のどこかで暮らすのも悪くないと。しかし戦い勝利するために大坂城へやってきた幸村としては納得のいくものではありません。秀頼が城を出るのは反対ってところだけは大蔵卿と意見が一致したようですが前途多難。

そんな時、幸村は茶々に呼び出される。幸村だけには自らの本心を明かす茶々。怯えすがりついてくる茶々を幸村は拒絶できません。彼女はまだ幸村に対して恋愛感情が残っているんだろうか?すごく微妙な関係なんですよね、この二人。まぁ、三谷作品の中での恋愛パートは正直全く期待していませんが(苦笑)。
幸村はさらに五人衆の取りまとめもしなければいけないわけで大変。処遇への不満は実はヘタレな盛親さんやお祈りばかりの全登さんですら募りに積もっている様子。この二人はあまりまともに戦ってる姿が映ってないだけに「お前たちが言うな」って思っちゃいますがw、見えないところで貢献していると信じたい。勝永に至っては幸村と茶々との仲を疑い出している様子。茶々に取り入って自分だけ甘い汁吸うんじゃなかろうな!?とまで言われちゃって、ほんと幸村お気の毒
ちなみに「任せておけ!」と言っていたアニキ・又兵衛はこの時点で何もできずじまい。どうにかしてくれ~!

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いよいよ大坂冬の陣も大詰めを迎えてきました。その大きな転換点となったのが今回のストーリーだったと思います。

大軍を擁したにもかかわらず大敗してしまった家康さんはそれはもうご立腹。たぶん、自分が現場にいて指揮してたらあの誘いには乗らなかったかもしれないしね。なおさら腹立たしいんだろうなと思います。内野さんは老け役でも本当にリアル感醸し出していて上手いなぁと感心してしまう。違和感ないですから。
しかし、転んでもただでは起きないのが家康さんの怖いところ。奥の手が届くまでの間は毎晩ひっきりなしに鬨の声を上げさせることを提案。たとえそれがハッタリだと気付かれても絶え間なくやられたらだんだん精神おかしくなるだろうって読みだね。年は取っても頭は冴えてる家康さん、おそるべし

大坂城では幸村も秀頼に勝利の報告に訪れていて、すっかりテンション上がった秀頼は「このまま総攻めで家康の本陣行っちゃおう!」とノリノリw。そんな若い秀頼を静かに諭し、戦はどうあるべきかを説く幸村はカッコいい。幾多の戦を経験してきた幸村の言葉は一つ一つ説得力があり、そして重い。ここは守りに徹し徳川から裏切り者が出るのを待つのが得策という案に秀頼も納得したようです。秀頼はまだ経験の浅い若者だけど、城主としての志は非常に高い。彼が生き残っていたらとますます思ってしまいますね…。
幸村に対しては兄かはたまた父か…どちらにしても肉親に対する想いと似た感情を抱いていると思われる秀頼。すっかり信用しきっています。幸村も秀頼をとても大切な存在だと思っている…だからこその、あの忠告が言えたんでしょう。

「殿さまには、もっとご自身の言葉の重みを知ってもらいたいと思います。最後に断を下すのはあくまでも大坂城の主である殿さまでございます。お上様ではございません」

秀頼はこの言葉を肝に銘じました。まさかこの親身になって伝えた幸村の言葉が後に歪んだ形で返ってくることになろうとは…二人とも想像していなかっただろうな…

その夜からさっそく徳川軍による鬨の声攻撃が始まります。攻めてくる様子はなくすぐにハッタリだと分かりはするものの、やっぱり声だけとはいえやたら大勢のものですから気分のいいものじゃありません。城中も動揺を隠せない人が多い。茶々の侍女たちも例外ではありませんでしたが、そんな時、きりの明るさは救いになりますね。初めてきりグッジョブ!って思えたかもww。
真田丸の兵士たちは幸村の言葉で気力を取り戻したようですが、さらに元気づけたのが塙團右衛門さん。幸村の頼みで何をしようか考えた結果、彼がやったことは鬨の声を上げ続ける徳川軍に向かって犬の遠吠えをすることでしたw。
團右衛門さん、犬の鳴き真似が…無駄にめっちゃ上手いんですがwwww。この人のキャラもほんと救いになりますよね、こんな時

ひとまずは動揺を抑えることに成功した幸村でしたが、茶々の妹の初から言われた「姉は城が焼け落ちるのを待っているように思える」という言葉が引っかかります。戦には無関心のように見える茶々ですが、心の奥には幸村が思うよりももっと深い闇が潜んでいるのかもしれません…。今の彼女が保っていられる最後の生命線はきっと秀頼だけなのではないかなと…そう思うとなんだかとても切ない
「本心を語る人ですか?」
という初の一言は非常に重いですね

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実に見応えのある第45回でした。こんな戦国ドラマを待っていた!!やっぱりロケ映像は迫力あるし見ていてテンション上がるしいいですよね~。久しぶりに戦国時代劇を見てワクワクしました。三谷作品特有の人物対人物の攻防も面白いんだけど、大河である以上はやはりこういう刺激も欲しかった。

冬の陣の発端は明石全登さんがお祈りの最中に襲われた木津川砦の戦い。急襲だったこともありあっさり陣を奪われてしまった全登さんたち。この方、戦ってるよりもお祈りしてるシーンのほうが多いからな(汗)。さらには今福砦も徳川の兵に襲われて大ピンチ。重成と又兵衛が助っ人に向かいますが時すでに遅しで何もできないままそこも奪われてしまいました。又兵衛さん、威勢だけはよかったんだけど…さすがにあの状況は死ななかったのが奇跡って感じだったよな
そんな状況に疑念を抱いた一人の男、毛利勝永。いちいちカッコいいよね、この人。木津川が襲われたのは全登がお祈りして居ないのを見計らったかのような夜、今福が襲われたのは守備を固めようと兵を増やそうとしていた矢先だった…。城の事情を知る者しか分からないような事態が起こっている。ということは、内部に内通者がいると考えざるを得ない。実に鋭い!冴えてます、勝永さん

勝永の話に心当たりを感じた幸村。鎌をかけるために呼び出した相手は…あの、牢人嫌いな織田有楽斎でした。やっぱりこの爺さんが一番疑わしいよな
まずは有楽斎の気持ちを掴むために「他言無用のここだけの話にしてください」と魔法の言葉から切り出しますw。これ言われると、「自分だけに話してる」って優越感みたいな気持ちが芽生えて相手に心開きやすくなるんだよねw。さすが昌幸の息子だわ、幸村。さらに「今回の戦は勝てる気がしなくて不安で仕方ないんです」と表では見せない弱気な部分を演出してさらに相手を油断させます。すっかり幸村の言葉に感化された有楽斎は大きな気持になって「わしは勝てると思ってる」と大きく出てくる。そこですかさず「城の西側にある博労口の砦がまだ完全ではなくて不安で仕方がない」と情報を漏らす幸村。その言葉を意味ありげに復唱し「弱気は禁物ですぞ」と励ます有楽斎。もうこの様子で、こいつ「黒」だなと幸村は確信したでしょうね。
そして、予測したとおり博労口はあっさりと敵の手に落ちることに。有楽斎が内通者であることがこれで明白になりました。しかし、なんで有楽斎は大坂城には不利なことを徳川に漏らしてんでしょうね。見返りが良かったのでしょうか?そもそも始めから豊臣には何の未練もないとか。だとするととても厄介ですぞ

その頃、信之の元に福島正則平野長泰が訪ねてきている。お二人ともお久しぶりの登場!福島さんは徳川についたものの秀頼への忠義心が捨てられずにこっそり物資を大坂城に運んだことが家康にバレてたっぷり絞られた上に戦からも外されてしまったらしい。福島と平野はひと時「お互い長生きしようなぁ」とやたらジジ臭い会話を交わした後w、信之にとんでもない頼みごとをしてきます。兵糧を調達して秀頼方に運び入れる手伝いをしてほしいと。家康の元で生き抜く決意をしていた信之にとってはとても危険すぎて受け入れがたい申し出です。しかし、「豊臣への恩返しがしたい」という並々ならぬ福島たちの気持ちも分からないでもない。またしても信之は岐路に立たされる羽目になってしまうんですねぇ
ダメ元で妻の稲にその話をしてみれば案の定「なりませぬ!」と即答。そりゃそうだわ。しかも稲さんは元は徳川の出だしそう答えるのは当然。真田の家も守らなければならないしそのためには徳川に頼るしかないことも分かってる。しかし、信之は「源次郎のために何かしたい」という気持ちが強い。弟想いのお兄ちゃんだよねぇ…ホントに。だけど徳川方には自分の息子たちもいるわけで稲が大反対する気持ちも当然なのです。
妻の激しい反対に凹む信之ですが、そんな彼に現在の運び出せそうな兵糧の情報をそっと伝えたのが元・妻のおこうさんでした。おこうさん、信之の妻だったときよりも今のほうがよほどデキる嫁っぽいじゃないか。そんな心遣いにホッと気が休まる信之でしたが…果たしてどう出るつもりでしょうか!?


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