公開初日に映画『トリガール!』を見に行ってきました!!

tori

地元で見る予定でしたが、たまたま公開日に東京にいて時間があったので初日に行くことができてしまいました。こんなことなら舞台挨拶チケット戦線に加わればよかったと後悔した次第です。何といっても、この映画に行こうと思った最大の要因が間宮祥太朗くんが出演してるってことだったんで・・・。舞台挨拶の間宮くんに会いたかったなぁと。

この映画の原作は中村航さんの同名小説

4041014506トリガール! (角川文庫)
中村 航
KADOKAWA/角川書店 2014-06-20

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その存在は知っていたのですが、未読のためほぼ何の知識もないまま見に行きました。見終ってからの感想は・・・色んな意味でめちゃめちゃ熱い映画だったなと。この作品は毎年夏に行われている「全国鳥人間コンテスト」がベースになっているのですが、大会に至るまでのそれぞれの人物の熱量がハンパなくすごかったです。終始ほぼ熱いままガーーーっと全速力で駆けぬけたみたいな、それでいて終わった後に「あぁ、いい汗かいた」的感覚になれる作品だったと思いますw。

とにかく、主人公の土屋太凰ちゃんが演じるゆきなと相手役(?)にもなった間宮祥太朗くん演じる坂場先輩の丁丁発止の言い合いがすごかったw。あれ、ほぼアドリブで乗り切ったって後から知って・・・「そうだろうな」って思ったくらいですもん。台本に書かれたものをあそこまで勢いよくガーーっと言うのはそうそうできることじゃない。その生の感覚がそのまま映画で生かされていて臨場感があってすごく面白かったです。
まぁ、一見すると「うるさい二人だなぁ」って見えちゃう人もいるかもしれないんですが、ゆきなの友達の和美が言うように不思議と「めっちゃ息ピッタリな二人やん」って後半に行くにしたがって思えてくるんですよ。ギャンギャン罵り合っているように見えて、実は似た者同士で通じ合う部分があるからこそあそこまで言い合えるんだなと。なので逆に、すごく羨ましい関係の二人だなって私は思いました。なかなかいないよ、お互いにあそこまでさらけ出して言い合える相手なんか。

それなのに、ねぇ・・・w。クライマックスでのあの展開。ここは見た人みんな「えぇ~~!!」って悲鳴あげたくなるんじゃないかなと(笑)。

だけど、ラストシーンでのみんなの表情見たら、なんかちょっとジーンときてしまったな。あぁ、すごい青春してるなぁというか・・・ああいう仲間たちって良いよなって。私はけっこう熱い雰囲気嫌いじゃないので、あんなふうに出し切れた感動を素直に表現できる瞬間がある彼らのことがすごく羨ましいなと思って見ちゃいました。

惜しいなと思ったのは、ストーリーがパイロットの二人に集中しすぎて制作側のドラマがほとんど描かれなかったことかな。それなりにメガネくんたちが一生懸命熱く機体を作っている場面は出てくるのですが、全体的にそこはサラっと流されているような感じがして少しバランス悪いなと思ってしまいました。彼らの葛藤のドラマももう少し見てみたかったかも。
と言いつつ、間宮くんファンの私としてはやっぱり彼が多く映っていることが嬉しかったりしたんですけどね



以下、ちょこっとキャストについてネタバレを含んだあれこれを…。



主人公のゆきなを演じた土屋太凰ちゃん、すごくこの映画の世界観にマッチしていて良かったです
実は、数年前の某朝ドラで彼女を見て以来、どうもあの悪しきイメージが払しょくできなくて…。彼女のせいってわけでもなかったんですが、あの作品がすべてをダメにしていたというか…(苦笑)。そのせいで元々は好きだった太凰ちゃんのこともしばらくマイナスイメージが抜けきれなかったんですよね。
それが、この映画を見てようやくあの(個人的w)黒歴史的イメージから脱却できた気がして嬉しかったです。スポーツ万能の太凰ちゃんだからこそできる役だなぁと。自転車のロードバイクシーンとか、あれ吹き替えなしでやってたらしいって知ってビックリしましたから。女の子であそこまでスピード出して漕げるなんて・・・そんなことできそうな女優さん、彼女しかいなかったかもね。あの男前な漕ぎっぷりは圧巻でした!!
さらに、坂場先輩をガンガン怒鳴り散らしたりするときのコメディエンヌっぷりが最高に面白かったし可愛かった。あれ、下手するとただのうるさい女っていう風に見えちゃうと思うんだけど、そう見えることがなかったんですよね。無意識に相手をリスペクトしているからこその怒鳴り合いというか。何だか無性にかわいく見えてしまう不思議。それも太凰ちゃんだからこそだったかなと思いました。

今回の大目的だった坂場先輩役の間宮祥太朗くん。彼のことは約5年前の舞台『銀河英雄伝説』で初めて見たときに大変大きな衝撃を受けて以来ずっと応援してて。絶対ビッグな役者になる!って確信めいたものがあったんですよね、あの当時から。だから今回の映画でナンバー2の立ち位置を獲得して頑張ってる姿が見れてとても嬉しかったです。ただ、ここ最近の彼が出る作品はどうも私の好みに合わないものが多くてちょっと見れてなくて。それだけに、ようやくガッツリ見れる時が来た!といった感じでテンション上げ上げで行ってきました(笑)。
ゆきなと坂場先輩はもう犬猿の仲!!っていうのを超えるくらい一見するとすごく相性悪そうなんですけどw、時間が経っていくにつれて坂場先輩がゆきなの前向きで根性あるところにだんだん惹かれているんだなっていうのがジワジワ伝わってくるんですよね。そのあたりの表現の匙加減がやっぱり間宮くん上手いなぁと思いました。激しく言い争ったりもするんだけど、チラっと彼女を見る目はどことなく温かかったりね。それがあのフライト中の告白に繋がっていくので、私はあの場面は見ていて違和感はありませんでした。それだけに、結果がねぇ、ほんとに…ww。間宮くん自身も「せっかくラブコメに出れたのに何で!」って思ったってパンフで言っててww、うん、私も同じ気持ちになったよ。ということで、次に期待してますっ!!
間宮くんって顔つきがけっこうクッキリとしているというか、かなり攻めた表情が似合うのでどちらかというと尖った役が多く来がちなんだけど、実はナイーブでホロっと弱みを見せたりする芝居が抜群にうまい役者だと思ってるんです。今回の映画の中でも、水への恐怖心に怯える芝居とかすごくグッとくるものがあったし。間宮くん本人もすごく丁寧だしファン想いの優しい子なので、これから色々な役が来ればいいなと思います。次に公開される初主演映画はちょっと…見れないんだけどね(苦笑)。次の見れそうな作品待ってる(笑)。

製作チームのリーダーを大河ドラマ「おんな城主直虎」で之の字こと中野直之を熱演中の矢本悠馬くんが演じてました。之の字とは180度違うキャラクターで、超漫画チックなセリフの話し方とか、もうちょいちょい可愛くて面白くて笑っちゃった。今の時期、彼の芝居を見比べるといった意味でも面白いかも。

あと神出鬼没の先輩をコロチキのナダルさんが演じてたのも笑えましたww。無駄に良い声って感じであの役に呼ばれたそうですがw、改めて聞くと、本当に顔と声のギャップがすごいなと実感。でもなんか笑っていいのか真面目に見た方がいいのか分からないような使われ方をするシーンもあったりして、そこはちょっと混乱したかも。あの先輩は、コメディ要員ってことでよかったん・・・ですかね??

坂場先輩の親友である圭役の高杉真宙くんも可愛くて癒されました。けがをしたくだりでの彼の葛藤部分が映画であまり描かれなかったのは少し残念ですが、そこはこの前購入した小説で補完したいと思います。「轟二郎」に興奮するくだりのシーンはテンション高くて面白かった
池田エライザさんが演じたゆきなの友達の和美は坂場先輩に片想い状態で、時折「ん?」って向ける笑顔がキュートでよかったです。報われない恋って展開だったけど、プールでのくだりは、よかったねぇ・・・って思っちゃったw。

そしてもう一人(?)忘れちゃいけない出演者!!

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ひこにゃん!!!!!

琵琶湖といえば、滋賀県。滋賀県といえば、ひこにゃんですよ。ゆるキャラ好きな私としては彼(?)が映画にワンシーンでも登場してくれたのが嬉しかった。しかも、間宮くんと共演してたよっ!!最高の瞬間でした(笑)。


原作を知らなくても、漫画を読んでいるかのように楽しく一気に見れる作品だと思います。琵琶湖へ飛び出すシーンはかなり感動的!ぜひ大画面で見てほしいです。