今回の目玉の一つが、稲姫の嫁入り。
おこうさんのこと考えると、今回のことで真田家の人が反対する気持ちよくわかるんですけど…その責任を信幸にサラっと押し付けちゃう昌幸とうちゃん、イケズすぎ。我が家あれ見ながら、
「稲刈り草雄、ひどくね?」
とツッコミ入れまくってました(笑)。あ、稲刈り草雄って、家族に乾杯で草刈さんが自分で仰ってたもんでww。
それにしても、稲さんのお父ちゃん忠勝さん、娘への溺愛パないっすね。家臣に化けてまで一緒についてきちゃって挙句泣いてるよww。まぁ、これはさすがにフィクションでしょうけど。
ちなみにおこうさんは下働きとしてサプライズ残留しましたね。史実かもっていう資料だと、おこうさんは側室に格下げになったとかなんとからしいけど、こういう展開にするのも三谷さんらしいかもって思いました。
そしてメインとなった事件が聚楽第落首事件・・・つまり、聚楽第の壁に秀吉の悪口を落書きされちゃった事件。茶々が身ごもったことでそれを揶揄する内容だっただけに秀吉の怒り方がハンパない。あ~~~、小日向さんの秀吉、怖かったよ。
その犯人が見つからないいらだちから門番に責任なすりつけて処刑…ひどすぎるよな。秀吉が狂っていく事件としてこれを大きく取り上げた三谷さん、すごいなと。
源次郎たちは犯人探しに躍起になるけどなかなか見当を付けられない。そんな時に、怪しいと目を付けたのが不良と評判の元僧侶・道休。この道級役に、なんと、蜷川演劇ではおなじみの横田栄司さんが!!
ピンポイント登場でありながらも、すごい存在感はさすがです。横田さんくらい濃い役者さんだと、こういうワンポイント登場でもすごく活きますよね。
結局、道休は字が書けないらしいということで犯人じゃないことになりましたが、背中の怪我が原因でそのまま死んでしまった。「自分は役に立てない人間だ」と嘆いていた彼の哀れさを覚えていた源次郎はこれ以上秀吉が無駄な死人を増やさないように死んでしまった道休を犯人に仕立てることを思いつきます。
これ、考えようによっちゃ死人に罪をなすりつけるってことになるけど、あの場合は道休が罪をかぶることで他の死人を出さないようにするという意味にもなるので・・・結果、役に立ったということに。源次郎のせめてもの弔いの意味もあるんですね。
首を斬ることをためらう源次郎に代わって淡々と行うラブりん@吉継、安定のかっこよさ。なんだろうね、愛之助さんのあの、安心感の芝居は。素晴らしいです。
しかしながら、道休が犯人だと秀吉に信じ込ませこれ以上死人を出さないようにした源次郎たちの思惑は通じなかった。怒りが収まらない秀吉は、道休の縁者をすべて処刑するよう言い渡します。こわっ!!!こわすぎる、秀吉。
いつも秀吉の命には淡々と従ってきた三成も、ついに意見します。この時の三成がとても切なくて泣けた。秀吉に意見しようとした源次郎を一喝して黙らせたのは彼を守るため。
暗黒世界に入り込んでいく秀吉に決死の意見を述べる三成の覚悟の中に悲しみも垣間見えてほんと切なかった。やっぱ、耕史くんは上手い役者だよなぁ。この回で三成に心動かされた視聴者、かなり多かったのでは?私もその一人。
危うく切腹させられそうになったとき、寸でのところで寧さんが収めてくれました。秀吉、ほんと寧さんには全幅の信頼寄せてるんだろうね。京香さんの名古屋弁は現地の人からすると微妙すぎるらしいのですがw、私は最近あのセリフ回しがクセになってきました。
ドラマでは丸く収まってましたが、史実だとどうやら道休の親族は殺され村も焼かれたらしいですね…。秀吉には信長とは違った不気味な怖さがあったのかもしれない。
次回から北条攻めへの物語にシフトしそうです。これから悲劇がどんどん続く豊臣家。源次郎や真田家はどう立ち回っていくのか気になります。