伝統派のトップである落語家・喜楽亭文鳥に会うことを勧めた栞。てんがたまたまもらった独演会チラシを見てみると「後援・伊能製薬」と書いてある。やはりパイプを持っていたな、栞くん。さっそく二日酔いが抜けずにうだうだしている藤吉に会いに行こうともちかけるてんでしたが、「そんな雲の上の人のところに行くなんて畏れ多い!!」と完全にビビリまくられる始末。
小屋の現状をみたらそんな腰が引けた態度してられないんと違うか?とツッコミたくなる一幕でもありましたが、お笑い界のことをな~んも知らず能天気にヘラヘラ笑ってたきつけるてんも見ていてなんかイラッとくるシーンだったな。二人ともなんか、「志」っちゅうもんが見えてこないもんで・・・白けた感情ばかりが湧いてきてしまう。
次のシーンでは栞くん再登場でなんかホッとできたけど(笑)。なんでも伊能製薬とはかなり深い関係を築いているらしい文鳥師匠。栞も幼いころから懇意にしてもらっているようで、「日本一辛い唐辛子カレー」だと差し出されたのが実は「激甘カレー」だったなんてエピソードもあるらしいww。そんな甘いカレー、材料は何入れたんでしょう?ジャムみたいなものとか??なんとも可愛いイケズされたんですね。
親のコネ使うようで気が引けたんだけど、藤吉たちのためならと一肌脱いで紹介してくれるという栞くん。なんって好青年!!
そして、出ました、伝統派のトップ・喜楽亭文鳥師匠!!
笹野高史さん!めっちゃ貫禄あるわ~~~。それに滑らかな関西弁がまた素敵です。
栞はさっそく風鳥亭に伝統派からの落語家を出してもらえないかと切り出します。藤吉も憧れの人を前にド緊張しつつ必死に頭を下げる。しかし、文鳥師匠の表情は冴えない。
「最近はオチャラケ派っていうのが出てきて下ネタ混ぜたり褌一丁で出てくる噺家も現れた」
と嘆いてます。褌一丁で高座に上がったら、そりゃ客は物珍しいって寄ってくだろうなww。ちなみに現代では褌すらつけてないスッポンポンの芸人が出現してますがwwww。
そういうのを良く思ってはいない節はあるようですが、実際のところはお客さんが笑ってくれればそれでいいという考えで「伝統・オチャラケ」の区別はどうでもいいとこっそり打ち明ける文鳥師匠。懐の大きい人のようですね。
で、本題の風鳥亭への口利きの件ですが・・・「あんたんとこの小屋の色はなんや?」と問われて何も答えることができない藤吉。席主としての信念もあいまいな藤吉には、文鳥師匠の言う「小屋の色」つまり、どういうカラーを打ち出していく方針なのかという言葉に「これです」と言えるものが何もなかったんですよね。そもそも、「ただ色んな人を笑わせて芸人仲間を喜ばせてやりたい」っていう考えしかなかったというのが甘すぎなんじゃないかと。
こういう形でその甘さをまざまざと突きつけられたというのは良かったのでは?藤吉も少し目が覚めたようだし…っていうか、目を覚ましてもらわないと困るけど(苦笑)。文鳥師匠はこのドラマに出てくる数少ない常識人で本当によかった…。
栞は役に立てなかったことを詫びますが、文鳥師匠に会わせる段取り付けてくれただけでも超役に立ったと思うよ!!何で急速にこんな藤吉と親しくなれたのか分からないけどさ(苦笑)。文鳥に口利きしたのには栞なりに実はもう一つ魂胆があったようで。
「文鳥さんに甘いカレーの仕返しをしてやろうと思ったんだけどなぁ~!!」
と子供のように悔しがる。普段はクールな印象の栞がこんな風に感情を表に出して無邪気な表情してくれるなんて…!!藤吉よ、ありがたく思えwww。いや~、あの表情、すごく良かったなぁ一生くん。こういうのが出てくるから、このドラマから逃れられない悔しさがあるんですが(苦笑)。
意外な栞の素顔を垣間見た藤吉は「金持ちの子息で思い通りにならないことなんかないと思っていた」と笑いながら告げますが、それに対して栞は「おてんさんは君を選んだじゃないか」と返す。
いやいやいや、しおりん、おてんさんに選ばれなかった君はある意味ラッキーかもよ!
と私は言いたい。男たちはてんの何がそんな気に入ってるんでしょうか??あの子に魅力を全く感じませんし、フニフニ笑ってるばかりの印象しかないんで。たぶん一緒にいても張り合いないと思うんだけどね(苦笑)。
「たったひとつでいいから、これだけはできたぞ!という生きた証が欲しい」
と最後に語った栞。彼にとってそれが活動写真なのかもしれない。そちらのドラマのほうを見せてほしいですよ、ホントのところ。
そんなこんなで結局噺家を呼び寄せることに失敗した藤吉。風鳥亭のみんなの落胆の色は深い・・・てんを除いて(苦笑)。日本中周って噺家探してくるからそれまで粘ってくれと頭を下げられ、カス芸人たちの苦闘の日々がまた始まることに。
客は暇つぶしって感じで入ってきてくれてるみたいですが…あれだけ来てもらえるなんてありがたいんじゃない?と思ってしまう。だって、彼らの芸ってレパートリーが圧倒的に少ないうえに絶望的につまらないんですよ。そんなんにお金出さんでしょう、暇つぶしにも(苦笑)。
そしてついに、ただ働き同然の待遇に嫌気がさしたアサリが脱走www。その気持ちはわかる。が、君、あんなんじゃどこの寄席に行ってもダメだと思うよ、うん。逃げる前に、自分の芸を見直して研究しようっていう気概はなかったんかいな。
その穴埋めの犠牲になった吉蔵はもう、憐みしか湧いてきませんwww。っていうか、後ろ面のレパートリーが1つしかないというのは致命的過ぎるっしょ。よく今までそれで高座行けてたな。ここのカス芸人たちは、「芸」に対する向かい方が甘すぎるんじゃないですかね?向上心がまるで見られない。いつになったらそこに目覚めてくれるのか…(苦笑)。
吉蔵がネタ切れで「表面」を踊りだし唖然とさせた挙句、ついには自己崩壊に陥ったシーンは藤井さんの情けない表情が面白くてちょっと笑えたけど。「ナスとかぼちゃが地主に謝ってるんですわ」の意味が全く分からなかったwwww。
小屋の惨状にとうとう内職をせざるを得ない状況となった北村家。啄子は自分が今度から振売り再開するからてんは小屋の経営に集中するようにと話す。さらにはてんが眠ってしまってできなかった内職もフォローしてくれて朝の食事の支度まで・・・・。
すっばらしいお姑さんではないですかっ。こんな素敵なお姑さん、そうそういませんよ。この現状みたら怒って辞めさせる方向に行くのが普通の反応だと思うので。てんと藤吉は恵まれすぎている。そのことちゃんと把握してるのかねぇ…彼らは。あのなんも考えてないようなアホみたいなてんの笑顔が最近かなりイラっと要素なのが辛い
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