冬の陣の発端は明石全登さんがお祈りの最中に襲われた木津川砦の戦い。急襲だったこともありあっさり陣を奪われてしまった全登さんたち。この方、戦ってるよりもお祈りしてるシーンのほうが多いからな(汗)。さらには今福砦も徳川の兵に襲われて大ピンチ。重成と又兵衛が助っ人に向かいますが時すでに遅しで何もできないままそこも奪われてしまいました。又兵衛さん、威勢だけはよかったんだけど…さすがにあの状況は死ななかったのが奇跡って感じだったよな。
そんな状況に疑念を抱いた一人の男、毛利勝永。いちいちカッコいいよね、この人。木津川が襲われたのは全登がお祈りして居ないのを見計らったかのような夜、今福が襲われたのは守備を固めようと兵を増やそうとしていた矢先だった…。城の事情を知る者しか分からないような事態が起こっている。ということは、内部に内通者がいると考えざるを得ない。実に鋭い!冴えてます、勝永さん。
勝永の話に心当たりを感じた幸村。鎌をかけるために呼び出した相手は…あの、牢人嫌いな織田有楽斎でした。やっぱりこの爺さんが一番疑わしいよな。
まずは有楽斎の気持ちを掴むために「他言無用のここだけの話にしてください」と魔法の言葉から切り出しますw。これ言われると、「自分だけに話してる」って優越感みたいな気持ちが芽生えて相手に心開きやすくなるんだよねw。さすが昌幸の息子だわ、幸村。さらに「今回の戦は勝てる気がしなくて不安で仕方ないんです」と表では見せない弱気な部分を演出してさらに相手を油断させます。すっかり幸村の言葉に感化された有楽斎は大きな気持になって「わしは勝てると思ってる」と大きく出てくる。そこですかさず「城の西側にある博労口の砦がまだ完全ではなくて不安で仕方がない」と情報を漏らす幸村。その言葉を意味ありげに復唱し「弱気は禁物ですぞ」と励ます有楽斎。もうこの様子で、こいつ「黒」だなと幸村は確信したでしょうね。
そして、予測したとおり博労口はあっさりと敵の手に落ちることに。有楽斎が内通者であることがこれで明白になりました。しかし、なんで有楽斎は大坂城には不利なことを徳川に漏らしてんでしょうね。見返りが良かったのでしょうか?そもそも始めから豊臣には何の未練もないとか。だとするととても厄介ですぞ。
その頃、信之の元に福島正則と平野長泰が訪ねてきている。お二人ともお久しぶりの登場!福島さんは徳川についたものの秀頼への忠義心が捨てられずにこっそり物資を大坂城に運んだことが家康にバレてたっぷり絞られた上に戦からも外されてしまったらしい。福島と平野はひと時「お互い長生きしようなぁ」とやたらジジ臭い会話を交わした後w、信之にとんでもない頼みごとをしてきます。兵糧を調達して秀頼方に運び入れる手伝いをしてほしいと。家康の元で生き抜く決意をしていた信之にとってはとても危険すぎて受け入れがたい申し出です。しかし、「豊臣への恩返しがしたい」という並々ならぬ福島たちの気持ちも分からないでもない。またしても信之は岐路に立たされる羽目になってしまうんですねぇ。
ダメ元で妻の稲にその話をしてみれば案の定「なりませぬ!」と即答。そりゃそうだわ。しかも稲さんは元は徳川の出だしそう答えるのは当然。真田の家も守らなければならないしそのためには徳川に頼るしかないことも分かってる。しかし、信之は「源次郎のために何かしたい」という気持ちが強い。弟想いのお兄ちゃんだよねぇ…ホントに。だけど徳川方には自分の息子たちもいるわけで稲が大反対する気持ちも当然なのです。
妻の激しい反対に凹む信之ですが、そんな彼に現在の運び出せそうな兵糧の情報をそっと伝えたのが元・妻のおこうさんでした。おこうさん、信之の妻だったときよりも今のほうがよほどデキる嫁っぽいじゃないか。そんな心遣いにホッと気が休まる信之でしたが…果たしてどう出るつもりでしょうか!?
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