今月初めに見た前編に続き『3月のライオン』後編もさっそく見に行ってきました。今回は公開初日での観賞です。
いまだにアニメも見れていないし原作も読んでいないので、私の中ではこの映画だけが『3月のライオン』の全てってことになります。人気のある原作はどうしても比べてしまうところがあるから、ある意味知らないで行ったということが正解だったかもしれません。

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前編の感想はこちらです。


前編では主に神木隆之介くん演じる主人公・とライバルたちや家族との「闘い」に焦点を当てていた印象がありましたが、後編は零が一人の人間として精神的に成長していく過程に焦点を絞って描かれていたように思います。天涯孤独と思い込んでいる彼がいかにして「愛」に気づき向き合っていくのかのドラマが丁寧に描かれていて、何度も心を揺さぶられ涙しました
それから、「父と子」の関係にスポットライトが当てられていたのも良かったです。それぞれに深いドラマがありました。零と幸田の関係は前編ではあまり触れられていなかったように思ったのですが、後編では二人の関係に一定の決着をつけた形になっていて見ていてホッとしたしなかなかに感動的でした。
あと、前編で親子関係に疲れてすっかり擦れた女になってしまった有村架純さん演じる香子がクライマックスでようやく「気づく」シーンがあったのもよかったです。幸田さんの静かなメッセージが胸に沁みました…。できればもっと早くに言ってほしかった言葉だよなって思ったけど、そううまくいかないのが親子なんだろうなって。

以降、ネタバレに触れた感想になります。





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