レポート&インプレッション

イベント報告、好きな役者さんやドラマの個人的感想を語るブログです

タグ:大河ドラマ

これまで別ブログで『真田丸』の感想を書いてきましたが、今回からこちらで書いていきます。

といいつつ、向こうでも最近はほとんど丸の感想を書いていなかったのですが(汗)、第30回は色々と転機を迎えた内容の濃いドラマだったので記しておきたいと思います。 
ちなみに、「真田丸」という作品については、正直、面白く分かりやすい魅力的なドラマとして見ているのですが・・・ストーリーの運び方といった点では個人的に気持ちが乗れない部分もあったりします。三谷さん特有のコメディ的要素が入るタイミングみたいなものが納得できなかったり・・・ね(第29回の内容は正直あまり好きではなかった)ちょいちょいそういう回があったりします。そういう意味では、個人的にロスに陥るほど好きだった『平清盛』と『龍馬伝』は越えないかなと。あと『新選組!』も好きでしたがあれは隊の中での青春群像劇 的要素が強かったのでコメディ的な部分も違和感なく見れた気がします。

ただ、登場人物を丁寧に掘り下げて見せていく内容としては『真田丸』はとても良いドラマだと思います。それぞれの登場人物に三谷さん自身の愛情が注がれているのがよく分かる。それ故に、たとえ出番が少なくてもそれぞれの人物に熱狂的なファンがつくんじゃないのかなと。
かくいう私も、直江兼続にすっかりハマった口ですし(←直江を超えて熱い村上新悟ファンにもなってる 笑)

御託はこのあたりにして、第30回感想です。好きな回とそうでもない回がありますが、第30回は個人的に間違いなく名作の1つに入ります。


予期せぬ大地震により伏見城の築城に変更点が生じることに。見取り図を見て戦う城を造ることができると突然やる気に燃えていた昌幸パパは「秀吉が住むための城にしたいからその必要が無くなった」という三成の言葉に愕然。挙句の果てに建築要員から外され堀の普請に回されてしまったために再び心が折れてしまう。戦をすることで自分を輝かせてきた昌幸にとって、この時代ほど生きにくいことはなかっただろうなと心中察するものがありますね

そんな時、サン・フェリペ号が漂着したという知らせが入る。遭難した船には高額の積み荷があるということで、地震の補てんにその積み荷を没収しようと考えた秀吉。源次郎は勝手に罪のない者の積み荷を奪ってはいけないという触れを4年前に出していると制しようとしましたが、「罪があればいいのだな」と秀吉は不気味に言い放つ。その「罪」の対象とされてしまうのがキリシタンたちでした。
この事件の前にバテレン追放令が出ていたことを利用し、まだ残されているキリシタンたちを捕えて残忍な形で磔にすると言い放った秀吉。ドラマではいまひとつサン・フェリペ号事件と日本26聖人殉教の関係性が繋がらなかったのでネットで調べてみました。

サン・フェリペ号事件
複数の台風に見舞われ、サン・フェリペ号が土佐に漂着。長宗我部元親の命で強引に浦戸湾に行かされたこともあり完全に座礁してしまい多くの積み荷を失うことに。船員たちは身の保全と船の修繕を許可してもらうために秀吉に面談を求めるも拒絶され、逆にやってきた秀吉の使者から残った積み荷を全て没収すると告げられる。
さらに積み荷のみならず、自分たちの持っていた金品まですべて召し上げられてしまったことで船員たちは激怒。スペインは宣教師を通じて布教するとともに国を支配することを目論んでいる、という旨の発言が秀吉の耳に入ったことで再びキリシタンを弾圧するに至った・・・というのが通説らしいですが、実際にこの趣旨の発言があったという資料はないそう。どちらにしても秀吉はキリシタンたちを脅威に思っていたということではないかと。

日本26聖人殉教
もともとこれ以前にポルトガル人による日本人売買があるということで秀吉はバテレン追放令を出していましたが、南蛮貿易を重視していたので殆ど黙認状態で布教を禁止するには至っていませんでした。が、サンフェリペ号事件がきっかけで再び禁教令が出され、この時は厳しく取り締まられた。
捕えられたのはフランシスコ会から21名、イエズス会から3名。この時三成はイエズス会信者は除外しようと努力したものの許されなかったそう。さらに秀吉は捕えた人の耳と鼻を削ぐよう通達していましたが、三成は耳たぶを切り落とすまでになんとか止めたという。ドラマに出てきたフランシスコ吉さんは引き回し道中でのフランシスコ会信者の世話をしていたそうですが、結局は囚われの身となり磔にされてしまったと…。同じようにイエズス会の世話をしていたペドロ助四郎も磔に…。二人とも殉教することに迷いはなかったそうです。

晩年の秀吉は身の回りに過剰な脅威を抱き、残忍な行いをしました。秀吉の前では冷静に命令に従うように見えていた三成でしたが、実はこの事態を何とかしようと努力して駆け回っていたわけです。結局流れに逆らえず、意味もなく犠牲に遭う人々を目の当たりにしてきた三成の心情を思うと切なくてたまりませんね…。
事の顛末を義理の父である吉継に話す源次郎。感傷的になる源次郎に対し
「殿下はいささか長く生きすぎたのかもしれん」
と鋭い一言を発する吉継お義父さん・・・結局のところこの人が一番冷静で怖い一面を持っている気がします。頼れる兄さん的存在から世の中を冷静に見つめブラックな一面も出てきた愛之助さんの吉継。安心感だけではない何かを感じさせる芝居はさすがだなぁと思います。

以下、追記へ。


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ちょっと書かない間に、北条家が滅亡まで追い詰められてしまいました

小田原城に氏政の説得に赴いた源次郎でしたが、2年前の大河ドラマ『軍師官兵衛』では官兵衛が一人乗りこんでいくシーンが印象的に描かれていたのでちょっと違和感はありました。そもそも、今回の大河には官兵衛兄さんが出てこない。我が家はある黒歴史大河(ご●)以外はけっこう熱心に毎年見ているので、秀吉が出てくる戦国ものに、重用されていた官兵衛の姿がないのは正直、違和感…というか寂しさがあるんですよね。

この点においては三谷さんや歴史考査の先生が弁明していらっしゃるので(源次郎は別ルートから説得に行ったとか、三谷さんは人物を深く書きすぎるので登場させられなかったとか)あまり深く考えないようにはしようと思ってるんですけど大河の主人公にもなった官兵衛や利家が少しも顔出さないことには…なんとも複雑な心境でもあります。


そんな小田原城に乗り込んだ源次郎に奇跡の再会が!茂誠さま!!源次郎くんの反応が今一つではありましたが、まさか北条にお世話になっていたとはねぇ。妻である松さんが死んでしまったと思い込みながらも懸命に生きてきたであろうことを想像するとなんだか切ない。めっちゃいい人だもん、茂誠さまそんな彼に松生存を伝えようとする源次郎ですが、氏政対面のタイミングが重なって言いそびれてしまう。

「気になるなぁ!!・・・・気になるなぁ・・・??」

わかる、わかるよ、茂誠さん、それ、蛇の生殺しみたいな状況だよね

で、氏政対面後にようやく松が生きていることを知らされて安堵。よかったよかった。でも

源次郎は記憶喪失だったということは言い出せなかったので、またしても

「すごく気になるなぁ~~~」

とモヤモヤ感が募ってしまう茂誠さまなのでした(笑)。高木さんのあのセリフの言い方、さすが声優さんですよね。めっちゃ面白かった。どうか茂誠さまが無事に北条から脱出できますように…。


源次郎は氏政と対面、一度は殺されそうになったものの「徳川からの使者だ」と必死の弁明が功を奏し話を聞いてもらえることに。氏政は顎クイしながらw「北条がどれだけ真田に振り回されてきたか」と言ってましたが、まぁ、お互い様っちゃ~お互い様だけどね…と思ってしまった。たしかに昌幸パパのほうが振り回してたかもしれないけど、あの時代はどちらも必死だったろうから。

好敵手の徳川からの文を読んでも降伏しない決意は変わらない。でも、源次郎から聞かされる北条不利の知らせに愕然とする氏政。沼田と聞いた時の「因縁の城…」と呟いた氏政がとても切なかった。あの城巡ってほんと色んなことあったからね。それが巡って北条に破滅の危機をもたらしてしまうことになろうとはなんという皮肉。


「返す返すも心残りは…どうせ秀吉と一戦交えるなら伊達や徳川と組んで日の本を分ける大戦をやってみたかったわ。華々しく…、戦国の世に幕を引きたかった…」


秀吉に対する徹底した蔑み意識が高かった氏政。かたくなに上洛を拒んでいる間に伊達や徳川が豊臣についてしまった。氏政のこの願いはもうかなわない。「今こそ命を惜しまれるとき」という源次郎の力説も、もはや氏政の心には届きませんでした。ただただ虚しかっただろうね…

だけど、昌幸からすると氏政は羨ましいと思える対象らしい。

「あやつは己のための戦をしておる」

この言葉が非常に印象的。悲劇的な破滅道をひた走ってる氏政ですが、昌幸は彼が誰かのための戦ではなく自身のための戦をしていることが羨ましかった。そう思ってくれる人がいただけでもちょっとは氏政の救いになるんじゃないかなと思った。


そしてついに氏政は降伏。息子の氏直は出家することになり頭を丸め、氏政は髷を落としました。降伏するということで北条家の人々の命は保証するとしていた秀吉ですが、どうにも氏政への苛立ちだけは押えきれなかったようで氏政のみ切腹を申し付けることに。家康や吉継、源次郎たちの必死の説得も秀吉には届かない。秀吉に逆らい続ければ自分たちがどうなるか見えているからそれ以上誰も反論できないのが哀しい

たしか『軍師官兵衛』のときも官兵衛兄さんが決死の説得に当たっていたけど聞き届けられなかったよね…。


それでも家康たちは氏政の助命をあきらめない。最後の説得に家康は景勝や昌幸を連れてやってくる。家康よ、そこまで氏政のこと好きだったのか!という多少の驚きあり

内野さんの家康と政伸さんの氏康のツーショットを見てどこかで見たような…既視感を覚えていたのですが、最近こちらで再放送された「臨場」見て思い出しました。

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倉石と立原だ!!

この二人はたぶん、家康と氏政が転生した姿だ、きっと。


氏政の「生」への説得は三者三様。


家康は本当の戦仲間として、親身になって氏政を説得しようとしました。それに対して氏政は、家康に迷惑がかかるからとその申し出を拒絶しました…。


景勝はその“放っておけない”精神からか、

「わしも、髻を斬る!!我ら一同その覚悟で殿下に申しあげる所存」

と言い出したので私はちょっとびっくりしたよ。これ、近くでセコム兼続が聞いてたら卒倒しそうになったんじゃないかと。こういうふうに口走っちゃうのがこの大河の景勝さんなんだよね~。SNSで天使と呼ばれる所以w。でも、氏政から「秀吉のために生きるのか?それでいいのか?」と問われると二の句が告げられない。景勝だって本心では秀吉の支配下に置かれているのを良しとしていない、そのことをきっと誰よりもわかってたのが氏政だったんじゃないかと思います。

景勝様の申し出聞いた時の昌幸の表情が「何言ってんだこいつ?」的で笑えたw。



昌幸は開口一番、「死にたければしになされ」と言い出し家康は仰天顔。でもそのあとすぐに、だれもこのまま秀吉の天下が続くと思っていないとズバリ言ってのける。家康も景勝もあまりにストレートな昌幸の言葉に言葉を失いますが、本心はみんなそう思っている。

「もう一暴れ、したいとは思いませんか?」

このセリフは昌幸が示した優しさでもあるんじゃないかと、ちょっとジーンときました。なんだかんだあったけど、好敵手だったことは認めているんですよね。


しかしながら、最後の最後まで氏政の「生」に対する気持ちを起こすことはできなかった3人。切腹の意志が固い氏政の表情をうっすら涙を浮かべながら「…ここまでで…でござるか?」と力なく言葉をかける家康がものすごく切なかった

ああいう表情はほんと内野さんグッとくる芝居するよな~。

そして最後の、景勝様の「北条殿、よき戦相手でござった」ってウルウルしながらのセリフも虚しさがこもっててめちゃめちゃ泣けました


控えの間で説得にかかる主を待つ3人。源次郎、兼続、正信。たぶん説得は無理だろうと重い空気に包まれている中、それとは違うことを考えていた男が一人いたww。


「それがしはともかく、我が主がまた勝手な約束をなさらぬかそれだけが気がかり」


読んでるよ、セコム兼続、読んでるよ!!めっちゃ勘が冴えてるよwww。勝手な約束しようとしてたよ、あなたの御屋形様は。皆が氏政を心配する中、ただ一人、上杉の殿のことを第一に考えていたセコムさん、ブレないな~~。これ、『天地人』の兼続だったらあり得ない言動だよ。

説得に失敗し力なく帰っていく徳川と真田、最後に残ったのは上杉。ここで無言の会話がw。

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勝手な約束、したんじゃないでしょうね!?

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「何も約束しておらん!!」

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ふぅ~~・・・(あんまり信用できないけど)


あの、重いシーンの中で、こういうちょっとライトな場面を挟んでくる三谷脚本。やり取りはすごく面白かったんだけど…その場面でやってほしくなかったかも~というのは正直ありました。上杉主従大好きだから素直に萌えたいんだけど、今そこで見たくなかったというか…あそこはしっかりシンミリさせてほしかったかなぁなんて。たまにそういう場面あるけど、あれって三谷さんの照れなんですかねぇ。

数少ない上杉主従のシーンだったのに素直に喜べないのがなんとも複雑。

最後、江雪斎が無念の表情で立ち去る画がとても切なくて舞台的だったのが印象に残ったけど、がっつり泣けなかったんだよなぁ…


そして、汁かけ飯を食した後、氏政は切腹し・・・北条は滅びてしまいました。出家して高野山に送られた氏直も一度は豊臣家臣になったものの父の死から約一年後に若くして亡くなったそうです


一方、源次郎は北条の蔵の中で見つけた鉛に利休の印があったことを吉継に相談。利休はひっそりと北条とも商売のパイプを持ち儲けようとしていたらしい。この時は上手く逃げられたようですが、利休にはこのあとさらに暗い将来が待ち受けています…。


忍城では三成が自分の思い通りにいかないことに業を煮やしイライラがピークに達していました。さぞかし神経性腸炎が悪化していたことでしょう。このお城が主役となった映画が「のぼうの城」ですね。しかし真田丸はあくまで真田の物語なので、昌幸の卑怯な策が上手くいって無事に落ちたということで片が付きました。

卑怯な策は好きではないと言う三成でしたが、時にはそれも必要であることも学んだ様子。昌幸に色々教えてほしいと頼むシーンがとても印象的でした。


北条攻めが終わり、宇都宮仕置きによって伊達政宗が全所領を差し出す形で豊臣に屈しました。そこに目を付けたのが昌幸。きっと伊達も豊臣に心から従っていないはずと読み、政宗を担ぎ上げて大阪城を攻め落とすという大胆なことを画策。源三郎はその言葉が本気であることを感じたようですが、彼が心配しているのはそうすることでまた乱世に逆戻りしてしまうことだった。あぁ、源三郎兄ちゃん、良い君主になりそうだなって思ったな~。あの父ちゃんだからこそそういう考えになるのかも。

ところが、歓迎の席でやたら秀吉をヨイショしまくりながらズンダ餅を作る政宗の姿を見て昌幸パパ完全に幻滅。家康も「もっと気骨のある奴だと思っておったが」と言われるくらい情けないものに写っていました。こうしてあっさりと昌幸の野望は空振りに終わったわけですが、政宗との餅つきですっかり機嫌よくした秀吉は真田の所領安堵を約束した上に徳川の与力も抜けていいと言ってきた。これを、家康の隣で昌幸に告げるところが秀吉の憎たらしいところww。かたや家康は自分の所領を取られた上に当時はまだ田舎だった江戸に追いやられるわけですから良い気分になるわけがない勝ち誇る昌幸パパの表情がまた小憎らしいwww


宴が終わった後、政宗は源次郎と二人で話をします。このとき右側に座ろうとした源次郎に

「あ、こっちにしてくれる?これ・・・」

と、自分の目のことをサラっとアピールする政宗、なんか可愛い

秀吉に気に入られていることを喜ぶ正宗ですが、そんな時にふと「わしの人生綱渡りじゃ…」と呟きます。この言葉の中に政宗の忸怩たる思いが込められているような気がしました。北条が待っていたと源次郎に告げられると「知らん!」と突っぱねる一方で「生き残るためじゃ…」と本音を漏らす。氏政と同じく、大軍勢で戦に勝利する夢を持っていると語る政宗はどこか寂しげ。


もう20年早く生まれていれば…もう少し京の近くに生まれていれば…大広間の首座に座っているのは秀吉ではなく、儂であった!!


本音を源次郎の前で吐露した後、政宗は立ち去ります。長谷川君の政宗、前回はセリフが一言もなかったのですが、今回改めて見て、めちゃくちゃ魅力的だなぁと思いました。たぶんこれまで見てきた長谷川君が演じたキャラの中で一番好きかも大坂の陣までにもまた登場してほしいなぁ~。


来週は様々な「別離」がありそうです…。

泣けるシーンはしっかり泣かせてほしいんだけど、三谷さんはそういうの好まないかもなぁ

今回の目玉の一つが、稲姫の嫁入り

おこうさんのこと考えると、今回のことで真田家の人が反対する気持ちよくわかるんですけど…その責任を信幸にサラっと押し付けちゃう昌幸とうちゃん、イケズすぎ顔。我が家あれ見ながら、

「稲刈り草雄、ひどくね?」

とツッコミ入れまくってました(笑)。あ、稲刈り草雄って、家族に乾杯で草刈さんが自分で仰ってたもんでww。

それにしても、稲さんのお父ちゃん忠勝さん、娘への溺愛パないっすね。家臣に化けてまで一緒についてきちゃって挙句泣いてるよww。まぁ、これはさすがにフィクションでしょうけど。

ちなみにおこうさんは下働きとしてサプライズ残留しましたね。史実かもっていう資料だと、おこうさんは側室に格下げになったとかなんとからしいけど、こういう展開にするのも三谷さんらしいかもって思いました。


そしてメインとなった事件が聚楽第落首事件・・・つまり、聚楽第の壁に秀吉の悪口を落書きされちゃった事件。茶々が身ごもったことでそれを揶揄する内容だっただけに秀吉の怒り方がハンパない。あ~~~、小日向さんの秀吉、怖かったよ

その犯人が見つからないいらだちから門番に責任なすりつけて処刑…ひどすぎるよな。秀吉が狂っていく事件としてこれを大きく取り上げた三谷さん、すごいなと。


源次郎たちは犯人探しに躍起になるけどなかなか見当を付けられない。そんな時に、怪しいと目を付けたのが不良と評判の元僧侶・道休。この道級役に、なんと、蜷川演劇ではおなじみの横田栄司さんが!!

ピンポイント登場でありながらも、すごい存在感はさすがです。横田さんくらい濃い役者さんだと、こういうワンポイント登場でもすごく活きますよね。


結局、道休は字が書けないらしいということで犯人じゃないことになりましたが、背中の怪我が原因でそのまま死んでしまった。「自分は役に立てない人間だ」と嘆いていた彼の哀れさを覚えていた源次郎はこれ以上秀吉が無駄な死人を増やさないように死んでしまった道休を犯人に仕立てることを思いつきます。

これ、考えようによっちゃ死人に罪をなすりつけるってことになるけど、あの場合は道休が罪をかぶることで他の死人を出さないようにするという意味にもなるので・・・結果、役に立ったということに。源次郎のせめてもの弔いの意味もあるんですね。

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首を斬ることをためらう源次郎に代わって淡々と行うラブりん@吉継、安定のかっこよさなんだろうね、愛之助さんのあの、安心感の芝居は。素晴らしいです。


しかしながら、道休が犯人だと秀吉に信じ込ませこれ以上死人を出さないようにした源次郎たちの思惑は通じなかった。怒りが収まらない秀吉は、道休の縁者をすべて処刑するよう言い渡します。こわっ!!!こわすぎる、秀吉

いつも秀吉の命には淡々と従ってきた三成も、ついに意見します。この時の三成がとても切なくて泣けたうるうる。秀吉に意見しようとした源次郎を一喝して黙らせたのは彼を守るため

暗黒世界に入り込んでいく秀吉に決死の意見を述べる三成の覚悟の中に悲しみも垣間見えてほんと切なかった。やっぱ、耕史くんは上手い役者だよなぁ。この回で三成に心動かされた視聴者、かなり多かったのでは?私もその一人。

危うく切腹させられそうになったとき、寸でのところで寧さんが収めてくれました。秀吉、ほんと寧さんには全幅の信頼寄せてるんだろうね。京香さんの名古屋弁は現地の人からすると微妙すぎるらしいのですがw、私は最近あのセリフ回しがクセになってきました


ドラマでは丸く収まってましたが、史実だとどうやら道休の親族は殺され村も焼かれたらしいですね…。秀吉には信長とは違った不気味な怖さがあったのかもしれない。


次回から北条攻めへの物語にシフトしそうです。これから悲劇がどんどん続く豊臣家。源次郎や真田家はどう立ち回っていくのか気になります。


第18回は昌幸お父様がようやく上洛するというお話。

あんなに熱心に洋ちゃん@信幸が説得しようとしたのに一向に首を縦に振ろうとしなかった父ちゃん。そんな時にやってきたのが、まさかのセコム村上@直江様でした。正直、こんな早くに再会できると思ってなかったのでテンションがアップww。

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あの魅惑の低音ヴォイスで、上洛しないといかに恐ろしい出来事が起こるかを珍しく熱っぽく力説。そんな中にも「もし向こうが攻めて来たら真田なんて全然太刀打ちできないんだからね」とばかりの皮肉も忘れない(笑)。あ~~~、これぞ、直江兼続、会いたかったぜ村上@兼続!最後の一押しのセリフ


「大名か死か、取るべき道は明らかでござろう」


これ、効いたわ~(笑)。確かにそうなんだけど、ああもハッキリ言われたら不安になるよ、さすがのお父ちゃんも。


帰り際、信幸に景勝が真田を許すようとりなしてくれていると話す兼続。これって、源次郎あってのことだろうな。景勝は息子のように想ってたし、何も言わずに源次郎を置き去りにしたという罪悪感もある。何とかその穴を埋めたいと頑張ってる景勝さんを想像するとなんかジーンとくるもんがあります。兼続派遣もその一環ですよね。

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それにしても、セコム兼続さん、初期のころに比べると真田に対する表情が本当にやわらかくなりました。景勝だけでなく兼続もなんだかんだ言いつつ源次郎の家である真田を気にかけているんだろうなということが伝わります。


次の村上@兼続の出番はいつかな~。待ち遠しいw


兼続の脅しに加え、とりおばば様からの「秀吉がいなくなるまでの辛抱」みたいなアドバイスもあって、ついに昌幸父ちゃん、上洛を決断。腹心の素破、昌相は昌幸の胸の内を理解し、いざとなったら自分が明智光秀の役割を担うと不敵に笑う。

このシーンなんか、黒いものが渦巻く雰囲気に見えてゾクッとしました。二人とも秀吉をこの時点では甘く見ている。


その頃、秀吉は太政大臣に昇格。

妻である寧の前では大はしゃぎして喜ぶ秀吉ですが、愛人の茶々の前では「そんなにうれしくない」と浮かない顔にwww。


秀吉さん、あんた、落差が激しすぎ(笑)。喜びの表情と憮然とした表情をくっつけるあたり三谷脚本らしいなぁと思ってしまう。小日向さんも三谷さんの意図がわかっているかのような芝居をするので余計面白く見えました。


やっとこさ上洛した昌幸一行。

久しぶりの再会を喜び合う源次郎・信幸・昌幸親子のなんたる可愛さよ!お顔ペチペチのスキンシップは真田家の伝統でしょうか(笑)。という喜びも束の間、対面までの宿が古びた寺であることに不満を感じる信幸。父ちゃんに至っては秀吉をまだ甘く見ていて隙あらば大阪城を乗っ取ってやろうか的な不気味な考えすら持っている。そんな二人に不安を隠せない源次郎


なんとか二人の気持ちを和らげなければと奔走した源次郎。夜には吉野太夫の妖艶な踊りが二人のために披露され、その美しさに昌幸は大喜びで信幸は衝撃のあまり口あんぐりwww。三成に内緒で源次郎が手を回したようで…いやぁ、ほんと、苦労するね~。

しかしながらお父ちゃんもお兄ちゃんも、秀吉の世の中になったときの自分たちの境遇に対する不安は拭い去れない様子。


いよいよ秀吉との謁見に臨むということで口とは逆に緊張して落ち着かない昌幸。貢物の見聞にやってきた三成から辛辣な言葉を投げかけられて、予想外にシュンとしてしまう昌幸が何だか哀れ…。

さらに真田親子の最大の屈辱だったのが謁見に現れたのが甥っ子の秀次だったこと。しかも秀次、相変わらず目が泳いでるしw。秀吉には謁見できずにあっさりと終わってしまった。その無礼な態度に信幸の怒りは収まらず昌幸も「いつ秀吉の世が終わるかわからんぞ」と悪態をつく事態となり、源次郎は気が気じゃない。


そんな最悪のムードの中救世主のように現れたのが、らぶりん@大谷吉継さん。まさに、ナイスタイミング

「楠木正成の再来ともいわれるそのご尊顔一度拝したく思っておりました」

なんて賛辞まで言ってくださり、その言葉にすっかりご機嫌が収まった様子の昌幸。これって、吉継の機転ですかね~。だとすると、ほんとデキる人、吉継さん。

それにしても堺の代官を務めていらっしゃるとは。まさに地元の堺を愛する愛之助さんにぴったりの役


さらに源次郎は茶々に頼み込んで秀吉に対面。

昌幸たちと謁見するはずだったあの時、茶々とかるた遊びをしていたことが判明(苦笑)。上洛するの遅かったからねぇ、昌幸父ちゃん…それで軽くあしらわれてた。そんな秀吉に必死に「真田を敵に回すとヤバいことになりますよ!」みたいな恫喝めいたことを説く源次郎。勇気あるぜ、源次郎!真田のためにそこまで必死になってるところがなんともいじらしい。

その勇気と心意気に動かされた秀吉はついに昌幸と謁見することに。


謁見に現れた秀吉は三成から強烈なダメ出しを食らっていた真田家の貢物・熊の毛皮を纏っていた。こういうところが人たらしの秀吉らしい。昌幸の間近まで行き「頼りにしておるぞ」としっかり言葉をかける。これが「アメ」

そのうえで昌幸に命じられたのが徳川の与力になること。事実上の、家康の手下になれというお達し。秀吉は家康を警戒しまくっているのでその目付みたいな役割を真田に押し付けようとしたんでしょう。徳川と真田が犬猿の仲であることを知りながら…。これが「ムチ」。恐ろしい人だ、秀吉。


またしても屈辱を浴びせられた昌幸。怒りよりも脱力感のほうが大きい。


「わしはどこで間違った?教えてくれ、わしはどこで間違った…?」


と嘆く昌幸の背中があまりにも悲しくてウルっときましたうるうる。昌幸の間違いを挙げるとするならば…秀吉をいつまでも甘く見すぎていたということかもしれないな。あとは、信長のトラウマ。あの時はサッと決断したもののあっという間に信長が殺されてしまった。色々と運が向いてなかったのかもしれません。


なんとか父を慰めた後、源次郎はついに姉・松のことを切り出します。死んだと思っていた娘に会えて大喜びする昌幸たちでしたが、なかなか松の記憶は戻らない。記憶を戻すためにそれぞれが上田でのエピソードを話そうとするんですが…父ちゃんも弟もロクでもないものばかりそれでも、生きていてくれただけでうれしいと語るのですが…なんと、きりのカサカサのかかとを見て松が記憶を取り戻したwww。なんと突拍子もないきっかけ。まぁ、これも三谷さんらしいけど。

何はともあれ、これで真田一家勢ぞろいとなりました。


松との喜びの再会ののち、ついに昌幸は家康に頭を下げる。この日を待ちわびていた家康は高笑いが止まらないww。なんか悪人の笑いっぽいんだけど、どこか抜けが感じられて憎み切れないよなぁ、内野@家康は。


てなわけで、来週も楽しみ!


今回ついに上杉主従不在と相成りまして、テンション的には普通に戻ったかなと思っていたんですが、三谷脚本が面白すぎて予想外に楽しめてしまいました


徳川の真田攻めを秀吉が許可したことでめちゃめちゃ慌てる源次郎。秀吉に真っ向から「攻めないって言ったじゃないか!」と無謀にも意見しても聞く耳を持たれない。あれ、見ててハラハラしてしまった。源次郎、あれ以上ツッコむとお手打ちになっちゃうんじゃ…みたいな。そこを上手い事コントロールしたのは優秀な側近の三成でしたね。冷たいように見えて、けっこう源次郎の事には気を配ってる気がする。

で、結局、秀吉は家康の真意を確かめるために一度許可を与えて恩を売ったものだと判明。そのあとすぐに「やっぱり攻めるの待っただからね」と新たに徳川に釘刺したっていうんだから、ほんともう、人たらし


この件で一番被害をこうむったのは徳川に使者として派遣されてた片桐さんでしょう。夜寝てたのをたたき起こされて、家康から「真田攻めいいって言ったのに急に止めろってどういう事なんだよ、こら!!」と怒鳴られてしまう。最初は「七本槍の一人に逢えて光栄」なんて言われて喜んでたのに、その気持ちも吹き飛んじゃうよね。しかも、秀吉からこのカラクリを全く聞かされてなかったというんだから気の毒としか言いようがない。

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あれで片桐さん、寿命縮まったんじゃ…。これ確実に胃の病になるよな。コバさんの中間管理職的な苦悩の芝居が絶妙すぎてめっちゃ同情してしまうよ


コバさん@片桐さんが大変な目に遭っている頃、秀吉と源次郎は出雲の阿国の舞を見学。源次郎はその中の一人に姉のお松さんそっくりな女性を見つけてビックリ!

でしたが、私がビックリしたのは阿国役に舞台女優のシルビア・グラブさんが配役されてたことです

まさか大河ドラマでシルビアさんを目にする日がこようとは。一時期髙嶋お兄さんのお嫁さんとして脚光浴びましたが、それもけっこう前の話。舞台好きな人しか知らないかもなぁな存在のシルヴィアさん、カッコよかった。ミュージカルをこなしてるだけあって動きも綺麗だし凛とした立ち姿も素敵でした


真田攻めがなくなったと知ってほっとした昌幸たち。「新しき策があったのでは?」という信幸の言葉に「そんなもんないよ」とシレっと言い放つとこがなんとも、変わってないなぁとw。ホントに攻められたらマヂやばかったよ(苦笑)。

「攻撃が無くなった=真田の値打ちが認められた」と捉えてますます上洛する気が無くなったお父ちゃんを気が気じゃない面持ちで見つめる信幸が切ない。相変わらず振り回されっぱなしだよな~。信幸の判断は正しいって思うけど、戦国の食うか食われるかの世ではいろんな駆け引きもあるわけで…信幸にとっては生きにくい時代だったのかもしれない。

悩みと愚痴を言う相手はおこうさんだけ。話を聞いてアドバイスするのではなく、自分のことでいっぱいいっぱい風の気の病に侵されてる妻の何気ない一言が逆に救いになってるかも。今回は、おこうさん、ナイスアシストって思った。


大坂城ではこともあろうか源次郎が秀吉の命によりしぶしぶ茶々の虫除け係を担当することに。ことあるごとに源次郎に好き好きテレパシーを送ってくるもんだから気が気じゃない

これ以上近寄られないために取った苦肉の策が、きりが「自分のいい人」宣言。本気にしちゃったきりさん、めっちゃ嬉しそうですが…裏を知ったらまた暴れそう。そんなきりに向ける茶々の視線もあな恐ろしやまっしろ


上洛してくるだろうと踏んでいた家康がへそを曲げてなかなかやってこない事に焦りを感じる秀吉は最愛の母・なかさんを人質に出すことを決断。演じてる山田昌さんのネイティブ方言が温かみがあっていいですねにこにこ。肝の座ったお百姓のお母ちゃんな雰囲気も出てる。

周囲は大反対ですが、一番食って掛かってきたのが福島正則と加藤清正。三成は彼らを冷たくあしらうもんだから益々彼らの怒りに火を注いでる。特に清正は

「お前にはなぁ!情ってもんがないんだよ!!!」

と怒りのあまり涙目。熱いぜ、清正!その勢いで熊本城も何とかしてほしいって思っちゃう。

清正たちにはツレナイ三成ですが、実のところはなかのことをとても気にかけていて源次郎に探りまで入れている。素直に自分も気にかけていると言えばいいのに、「あいつらと友達になんかなりたくないから」みたいに我が道を貫いてしまう三成・・・どんだけツンデレ。こうした少しずつのほころびがやがて…ってなると思うと切ない。


秀吉の母親がやってくると知って慌てたのが家康。本物かどうか分かる人物が誰かと言うところで思い当たったのが、同じく人質として無理やり家康の妻にさせられた悲劇の人・旭姫。この人、本当に気の毒な人物なんですけど…演じてたのが、なんと、清水ミチコさんww

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もう、その存在感だけで、申し訳ないんだけど、笑いが・・・・・・wwww。

家康には心を開いていないらしく、話すときは必ず阿茶さんに耳打ちしての間接的会話w。何を言われても能面のような表情を崩さず、「たまには笑ってくれよ」という家康の優しい言葉にも「これでも笑ってるんですけど何か?」と阿茶さんに通訳させてる。その徹底っぷりが見事でした、ミっちゃんw。

だけど、岡崎城で久しぶりに母親と対面するシーンは涙涙・・・感情をあらわに。それだけ心に溜めこんでたんだろうね。外からこっそり見ていた家康は心なしかもらい泣きしてウルウルしているように見えた。


出雲阿国の舞台講座、シルビアさんが演じてると説得力あるね~。「腹から息を吸って、丹田から息を出すつもりでスーーッと吐く」これ、私も実践してみようかなとか思っちゃったw。

その一座にいる「お藤」さんは源次郎の姉・松とうり二つっていうか同一人物でしょう。でも全く記憶にないようで戸惑う源次郎たち。松さんが記憶取り戻してくれないと、高木さんの出番が遠くなるような気がしてしまうから、早く戻って~~。そろそろ会いたい、あの方に。


そんな夜、いつも突然な秀吉が源次郎の元を訪ねてきて家康との間を仲介してほしいと頼んでくる。「そんな親しいわけじゃ」と躊躇する源次郎の事なんか気にもしていないw。ということで、心ならずも源次郎、家康に、再会顔。第一次上田合戦の記憶がまだ新しいわけで、お互いにいや~~な緊張感が流れてるw。

そんな時に、今夜のうちに秀吉が家康に会いたいと言って来ることになっていると切り出す源次郎。当然、そんな突拍子もない話を即座に信じられない家康w。それに業を煮やし、源次郎の後ろに控えて顔を伏せていた人物が突然

「えぇい!!もう、面倒くさい!!わしじゃ!!」

と立ち上がる。それが秀吉さんだったというwww。これには誰でもビビるわな

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家康さんのビビり方が尋常じゃないくらいの「うわぁ!!!!」って腰抜かしそうな感じで超ウケましたw。しかも、そのあとちゃんとおぐし整えてる可愛さよww。


秀吉さんがそこまでして前夜に家康に会いに行ったのは、謁見の時に初めて会うんじゃ緊張して体がガチガチになっちゃうからっていう情けない理由からw。なので、前もって当日の段取りを家康に説明して、家康にもその通りに発言してもらおうと口裏合わせに来たというわけw。この前夜の対面シーンはこれまでの時代劇でもよくあったけど、こういう切り口で来たのは初めて見たwww。さすが三谷さん視点、実に面白い!

対する家康は秀吉の要求に「芝居が苦手で緊張してガチガチになってしまう」と弱気発言w。な~んだ、この二人、意外に共通点あるんじゃん、みたいないひひ。緊張するときの秘策として阿国の言葉を思い出し「丹田から息を吐く」方法を伝授する源次郎w。3人で何やってんだかww。落ち着いてきたところでさらに段取りを説明する秀吉に家康が一言

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「殿下、芝居がどんどん難しくなっております」

これにはもう、爆笑wwwww。これを、内野さんに言わせるか(笑)。


「これからは、わしとおぬしが新しい世を作っていくのじゃ」


ここまで頼まれたら家康も断るすべもなく芝居に乗ることを了解。意気投合したように見えましたが、自分の手を上に置こうと競い合ってるところにまだ打ち解けきれないものを感じましたねw。

そして、謁見当日。秀吉と家康のやりとりは前夜の打ち合わせ通りに進行(笑)。心なしか二人とも緊張の為か言葉に力が入って若干棒読みwww。セリフを必死に思い出しながらやってる感が滲み出ていてまるでコント芝居のようw。これがホントの、いつか兼続が呟いていた「猿芝居じゃ」ってもんかなw。


私はこれまで時代劇での秀吉と家康の謁見シーン苦手だったんですよね。前夜に秀吉が頼み込んだとはいえ急に翌日態度変わるわけですから。でも、こういう演出・・・というか展開だったらすごく楽しく見れたし、こうあってほしいなって思えた。今まで見た中で一番納得できる対面シーンでした。


今回は内野@家康の個人的株がぐっと上がって楽しめた回だったな。

だけどやっぱり、村上@直江さんにも会いたい~~。


いやいや、大坂城、まるで伏魔殿のようですなぁ。

人の良さそうな顔をしながらその反面残酷な顔も併せ持つ小日向@秀吉

堺さんがかつて

「現場でいつも笑ってるように見られて悩んでる」

って相談持ちかけたくらい←常に笑顔に見られるという同じ境遇を感じてたそう

小日向さんって“いい人”オーラがあるんですが

(当時小日向さんも同じような悩みを持っていた一人として堺さんにアドバイスしたそうな)

だからこそ、秀吉の心の奥に潜む黒い部分が滲み出る芝居がよけいゾクッとする気がします。実際の秀吉もあんなだったんじゃないかって、すごく思っちゃうし


のっけから、その秀吉の底意地の悪さが出てきます。

「良い話と悪い話がある」と源次郎に笑顔で話しかけ、悪い話からし始めるあたり、もうw。

しかもそれが、上杉帰っちゃったよ、ですからね

源次郎のみならず、上杉主従のファンだった私からしても


「えぇぇぇ!!????」


ですよ。


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後ろ髪惹かれる想いを抱きつつ去っていくエンケン@景勝村上@兼続の姿が切ない。彼らの帰り道の会話とか、いろいろ妄想してしまうよ。景勝は源次郎のこと息子みたいに思ってたからさぞかし兼続に泣き言言ってたんじゃないかとか、逆に後ろめたさから何も語らなくなって兼続が必死に話題振ろうとしてたんじゃないかとか顔・・・どちらにしてもおいたわしや

次に会えるのはいつになるんだろう?まだ村上@兼続さんの笑顔見てないぞ!!見たいぞ!っていうか、会いたいぞ(←ロス症状が…。小田原あたりですかねぇ、次は。景勝様は源次郎と顔合わせ辛いだろうなぁ。そこを取り持つセコム兼続とか見たいw。


上杉主従とのエピソードってすごく短かったけど、これだけ強烈に脳裏に沁みわたるんだからほんと魅力あったんだよなと思います。戦国時代の中にあった数少ない清廉さの雰囲気があったからというのもあるけど、やっぱ、村上@兼続さんがすごく魅力的だったに個人的には尽きる


・・・と、今回の大河はここメインじゃないんだったw。


源次郎にもたらされたもう一つの「いい話」は秀吉の家臣になること。これって、良い話になるんですかねw汗顔。あまりの急転直下の自分の展開に必死についていこうとする源次郎、頑張れ。きりは相変わらずワガママっぽいけど、最初の頃よりかは見れるようになった気がする。新納くんの秀次と関わるが出てきて雰囲気さらに変わるかもね。そこに期待。


伏魔殿・大坂城、まずは源次郎が配属された馬廻衆の詰所にて。

ここに案内してきた片桐且元さんですが・・・もう中間管理職の苦悩が顔に滲み出てるよw。コバさんが演じてるからなおさらww。そんな片桐に最初はヘイコラしてた近藤さん演じる平野長泰。姿が見えなくなるや態度一変して悪口オンパレードwww。この変わり身の早さが怖すぎる

この平野が源次郎の上司になるようですが・・・ここで彼は恐ろしいエピソードを聞きます。なぜ自分が馬廻衆に抜擢されることになったのか・・・それは前任者の権三が謎の死を遂げて空きが出たからというんですけど、実は秀吉の嫉妬心(茶々に色目使ってたからなぁ、あいつは)を悟った加藤清正が彼を井戸に突き落として殺したからだという。こわ!!!こわいけど・・・新井@清正ならやりかねない。


でもこの平野さんに関して笑えるエピソードを挟むのも三谷さんらしさがあって面白かった。


賤ヶ岳の七本槍のなかで源次郎が最後の一人の名前をなかなか思い出せない。その思い出せないほど地味な存在が近藤@長泰っていうオチ。ちなみにその中にはコバさんの片桐も入っているわけですが、一番有名なのは新井@加藤清正ですね。


伏魔殿・大坂城、秀吉の次に怖さを感じるのが茶々。浅井家を滅ぼされ、次に行った柴田家も滅ぼされた数奇な過去を背負う茶々は悲しむのをやめたという。そんな彼女の天真爛漫さはある意味背筋が寒くなる。お気に入りだった権三が急死したことをみんなの前で「な~んだ、少しがっかり」と屈託ない顔でシレっと言っちゃう。

この話題が出たときの皆の緊張っぷりもハンパない。源次郎は権三の末路を知ってるから必死に茶々と必死にかかわらないようにするも、彼女は源次郎のこと気に入ってきたみたいだし・・・もうあれは生き地獄だね。秀吉に勘ぐられたら一発アウトだし。帰ったら帰ったで平野に茶々関連で脅しかけられまくり。哀れ源次郎~~~


伏魔殿・大坂城、秀吉に忠誠を誓う加藤清正の真っ直ぐさ。とにかく秀吉の気に食わないものは自分が全部排除してやる的な恐ろしい真っ直ぐさを持ってるが故、源次郎の事も警戒してる様子。井戸を覗きこむ源次郎を力技で持ち上げて落とそうとするシーンは怖かったよ。新井君が無表情で演じると怖さ倍増w

それを止めてくれたのが、伏魔殿のなかで唯一の常識人だった秀吉の弟の秀長。この人、ほんまに救いですわ。今の豊臣家がどれだけ精神的に崩壊してしまったのか分かってる。


「誰もが身の丈から外れた地位と暮らしの中で溺れかけてる。それが今の大坂城だ」


このセリフが一番切なかったですねほろり。この、豊臣家のなかでの最後の良心的存在秀長、彼がギリギリのところで色んな意味で食い止めてる感じ。秀長の存在感の大切さを痛感させられたシーンでもありました。


伏魔殿・大坂城、秀吉の側近でもある三成。彼は最近やたら秀吉に近づいて重宝されている千利休の存在に危機感を持っている様子。わざと源次郎を別室に押し込んで数少ない友人の一人、大谷吉継と利休排除の相談をしてました。こういう、黒い相談してる時の芝居が耕史くんはやはり上手いですね~。三谷さん分かってるなぁ、と。頭の切れる男が黒い相談をしてる時の冷たさみたいなのが伝わりますもん。

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それを冷静に聴いて的確にアドバイスする愛之助さん演じる吉継、カッコいい!!なんだろう、あの、安心感。どっしりと構えたあの落着き、ほんとに安心して見ていられるし武将としての違和感が全くありません。

耕史くんと愛之助さんといえばやはり過る「組!!」での土方と榎本。サンドウィッチが出てきそうとか思っちゃうけどwww、でもあのシーン見てる時はちゃんとあの世界として成立してみることができた。二人ともさすがだなと。

しかし三成、源次郎をわざと話が聞こえそうなところに連れ出していたのは何か意図があるんですかね?気になるところ。


そしてラスト、源次郎に・・・というか、真田に最大の危機。

秀吉のいない間に茶々に呼び出されたことがバレたのではという平野氏の底意地悪い指摘に怯えながら秀吉の元に行ってみれば、徳川が真田を攻めようとするのを許可しようかと思ってるみたいなもっと恐ろしい話題だったという。戦前には秀吉の許可が必要だったので徳川にどう返事しようかと思ってるという秀吉に必死にそうさせないよう説く源次郎。それもこれも、昌幸さんが秀吉バカにしてなかなか上洛しなかったからなんだよね~。今ごろ「エライことになった!!」と焦っても後の祭り…みたいな。そのあおり受けた源次郎、哀れ。


しかも、一度は思い止まらせたと思っていたら、直後に片桐さんが呑気に

「向こうは寒いのか暑いのか見当もつかぬ。厚手の着物も持っていった方がよいかな?」
とやってくるww。よくよく聞いてみれば、徳川に真田攻撃していいよって言いに行こうとしてるらしいから源次郎、寝耳に水の話で仰天ですよ。必死に説得しようと片桐さんに詰め寄っても、片桐さんはただただ困るだけ。あれはもう、完全に神経性胃炎発症しかかってるな、みたいな。片桐さんにキャベジンを与えたいw。


再び秀吉の元へ直談判しようとする源次郎と目が合う茶々。その笑顔が怖い・・・。もしや、この話の裏には彼女が絡んでるとか??ありえそうで怖い・・・


こわいことたくさん、大坂城、伏魔殿

そうそう、徳川家では今後真田家に大きく関わってくる稲姫が初登場。あの、コワモテ熊系武将の本多忠勝さんのご息女です。この時姫、まだ10代そこそこですが・・・吉田羊さん、なかなか可愛いではないですか。

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と思ったら、忠勝のただならぬ親ばかっぷりにビックリwwww。目じりが下がって娘溺愛状態。これを目の当たりにした家康さんたち、あれ最初、側室か?とか思ったんじゃないww?娘だと知った時の反応が笑えたよ。

このあたりの展開も今後期待です

再放送で改めて見たら、やっぱり見どころ満載な展開だったので触れたいと思います。


小日向さんの秀吉、予想以上に良いですね!!

これまで見てきた秀吉キャラのなかで、なんかストンと腑に落ちる感じ。

人たらし的な面もあれば、景勝を弄んで試すというイケズな面もある。

茶室のシーンは源次郎が狭い中で小っちゃくなってるのが可愛かったけどw、

その奥で景勝の様子を静かに見極めようとしている横顔がゾクっとした


一番怖かったのは、かるたでの一コマ。

茶々とお付とのただならぬ視線の絡みを感じた秀吉の表情が

ホラー級に怖かった

茶々絡みになったときの小日向@秀吉の静かなる恨みの念・・・

表でニコニコしてキャッキャ騒いでるだけに怖さ倍増青ざめ顔

茶々もそれが分かってて誘惑してる的な面もあるからなお怖い。

あの二人、めっちゃクセモノ


小日向さんって柔和な雰囲気から良い人の役をする時期が長かったけど

最近は悪人的な役柄をすることも増えてきたせいか、

こういう秀吉の曲者的な雰囲気の芝居にリアリティがあって良いんですよね。

これからも色んな意味でゾクゾクとさせられそうです。


切ないながらもクスっとしてしまったのが、お兄ちゃん信幸の一コマ。

どうも弟の源次郎ばかり頼りにしてる父親に寂しい気持ちを感じてしまうわけですが、

そんな時に遭遇する人々が変すぎる


作兵衛 

「先ほど戯れにわしの乳を吸わせてみたんじゃが、こいつ、チューチュー吸ってくれて、もう、こそばゆくてこそばゆくて!」

信幸

「あまり吸わせない方がいいと思うがのう」


うん、私もそう思うよ…って、作兵衛、なにやってんだよwww

冷静に返した信幸もツボw


出浦さまの弟子になり色んな術を教えてもらってる佐助。

信幸の寂しい心に気が付く素振りもなく・・・。

それにしても出浦さま、城内で火遁の術実践は危険だろうが

めっちゃシュールな画だったww


そんな誰にも相手にされてない感満載の信幸がおこうさんと庭いじりしてるシーンは

なんだかとても切なくて泣けました涙

昌幸パパも信幸の真面目さが役に立つときをちゃんと考えてるんだけど

なかなかそれが伝わらないのが切ない戦国時代。


あと、新キャラとしてついに、ようやく、

片岡愛之助さんの大谷吉継が登場しました!!

耕史くんの石田三成とのシーン見たら、『新撰組!!』の土方と榎本

ついつい蘇っちゃいましたよ。

何を隠そう、私はあの榎本を見て愛之助さんのファンになった口ですのでいひひ

幕末の榎本もよかったけど、戦国武将の大谷もいい感じですね。

愛之助さん、やっぱり歌舞伎役者だけあって侍姿や雰囲気に違和感がない。

源次郎とは今後も関わってくる人物なので楽しみです。



そして、大好きな上杉主従の今回ですが・・・非常に切ない回でございました涙


源次郎が自分たちより先に秀吉に会ってたことなど知る由もない景勝。

源次郎はあまりにも申し訳なくてそのことが言えず微妙な雰囲気。

自分が秀吉にちゃんと紹介してやるから任せておけと胸を叩く景勝さまに

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「あ~、またできもしなさそうなこと言っちゃったよ、この人は」的視線を送る

セコム兼続がツボだったww。もう常に御屋形様にハラハラさせられてる兼続

細かい目線の置き方や振る舞いが好きです、村上さん


ようやく秀吉と面会できたものの、「今後は真田への肩入れをするな」と秀吉に釘を刺され

義を何よりも大切にしていた景勝は思わず狼狽えてしまう。

そんな御屋形様の様子を後ろからずーーっと気にしつつ見守っていた兼続。

すかさず、


「おそれながら殿下、それは徳川と真田が戦になった時、
真田に加勢をするなとの事でございましょうか?」


と秀吉に確認するあたりがホントに有能すぎるというか、御屋形様想いというか・・・

なんか泣けてくるほどの忠誠心

カメラの焦点があってなくてボンヤリ映ってる時もずーーっと景勝の背中見てたからね。

そんで、真田を撃つって意味じゃないんですよね?って確認する当りがもう

ほんと好きです、村上さんの兼続


秀吉の言葉にショックを隠せない景勝は「やっぱり秀吉のもとにはつかない!」

と言いだしたときにも、「致し方ありませぬ。上杉家のため」と必死に説得するセコム兼続。

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そう言ってる兼続も無念の表情を浮かべてて泣ける

あまり表情表に出さないけど、確実に源次郎に心許してきてたから辛いよね。

「どんな顔して源次郎に会えばいいんだ」

と狼狽えまくりの景勝、源次郎の顔を見て心ここにあらずなのがおいたわしや涙

だけど、秀吉を

「世に聞こえた関白秀吉も会うてみればただの騒々しい親父であった」

と評したのは思わず笑いましたいひひ

それでも気まずさから二の句が出そうもない御屋形様を見てまたしてもすかさず

「なかなかよい話であった」

とフォロー入れるセコム兼続、さすが!!

「実はそなたを引き合わす件、秀吉に頼むのをものの見事に忘れてしまった」

って言ってる時の村上@兼続のセリフ回しがなんか柔らかくてすごく好きだったえへへ


そして景勝に最後の試練、秀吉とのお茶の席。

景勝の反応を見るためにわざとコマとして源次郎も呼ぶ当りが秀吉のあざとさ。

上杉家が主役だったらあの席には兼続行ってたよな、たぶん。

そしてもう一人の新キャラ、桂文枝さんの利休登場!

こちらもすごく不敵な雰囲気があっていいんじゃないでしょうか!!

あの景勝を追い詰めるかのような空気感が、見ていて辛かったなぁ>エ<

お茶を口にしたとき、景勝は上杉家の為に秀吉に従う覚悟を決めたんですけど・・・

源次郎に語った

「わしにとっては、これまでの生涯で一番苦い茶であった」

という一言がとてつもなく重く切なく響きました


ラストシーンは豊臣家の幸せな光景。

新納くんの秀次も登場。じゃんじゃん舞台系役者さん出てくれるのが嬉しい。

三谷さんならではのキャスティングだよな~

有働アナの「最後に見た幸せな光景」っていうナレが切なかったです。


次回から上杉主従の出番がっくり減りそう・・っていうか無くなりそうなのが残念


しばらくは愛之助さんの吉継を愛でるとしようかな。

でもやっぱ、村上さんの兼続をもっともっと見ていたい



真田丸、いよいよ大坂編に入りました。

近年の戦国モノのドラマとしてはあまり見ない、

関白になってからの本格的な登場となった秀吉。

なんか、新鮮


大坂編に入ってから新しい登場人物が増えてきましたが、

04年の三谷さん初大河だった『新選組!』が好きだった私としては

(DVDも買ってしまっているくらいw)

組!で山南を演じてた堺さんとの絡みのあるかつての共演者を見ると

色んな意味でグワッとくるものがあります。


特に、山本耕史くん@三成堺雅人さん@信繁のやりとりは

短いながらも、あの頃の〝土方と山南″の切ない関係を思い出してしまいます。

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また大河でこの二人が共演してる姿が見れるのは嬉しい!

今はまだ「嫌な奴」的な印象の二人の対面ですが、

歴史的には信繁と三成はかなり良い関係だったらしいので

今後どう変化していくのかが非常に楽しみです。


それから、片桐且元にコバさん(小林隆さん)が配役されてるのも嬉しい!

まるで中間管理職のような登場の仕方は、まさに、組!での源さんを

彷彿とさせていて思わず和んでしまいました。


ちなみに秀吉役のコヒさん(小日向さん)も組!で土方の義理のお兄さんでしたからね。

今回は上司と部下的な関係でヤマコーくんと共演してるっていうのも面白い。


あ~~~、もう、だめだと分かっていてもどうしても

組!と重ねて見えてしまうんだよなぁ(笑)。

そういう楽しみ方もできるっていいように捉えますが。

そうそう、来週は組!!の榎本さんを演じてた愛之助さんも登場。

色々嬉しい配役の今回の大河。


さて、『真田丸』で個人的激推しキャラの、村上さん演じるセコム直江兼続w。

今週は出番もちょいちょい増えてきてテンション上がりました。

先週まではまだ信繁との関係に距離があった兼続さんですが(ニヤリ顔がwww)

今週から信繁を見る目の色が変わったような気がします。

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敬愛してやまない景勝が信繁を慰めようとしながらも上手くいかず空気が重くなった時、

その様子をいち早く察知して助け舟を出す兼続。愛だよ、愛!

そのときの信繁に対する表情が前回までとは違ってちょっと柔らかくなってる。

こういう細かい表情の変化の芝居とか、上手いなぁって思います、村上さんにこ*


一番今回好きだったシーンは、兼続が信繁に景勝の本心を伝えるシーン。

話がしたかったと言った信繁に対し

「儂に!?」

と返した時の低音ヴォイスも痺れましたがw

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「御屋形様もお辛いのだ。御屋形様は、そなたを息子のように思っておる。
傍にいてやってくれぬか?」

たぶん、兼続はどこかで信繁に嫉妬してるんだと思うんですよね。

御屋形様の一番の理解者は自分であると自負してるところがあるんで。

でもその気持ちを抑えて、御屋形様のために信繁に一緒に来てほしいと言っている。

そんな背景を考えながら見てみると、このシーンはとても切ない気がしました。

が、兼続自身もだいぶ信繁に対する当りが強くなくなってますから

今後の二人のやり取りにも期待大ですかお


あと、ニヤリとしたのは

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秀吉に会う前に緊張しまくってしまい「田舎者と思われるんじゃ…」と気にする景勝に

「お忘れですか?殿下とてもとは百姓の出です」

と最上級のフォローをして「気が軽くなった」と見事に立て直したシーン。

セコムかねたん、御屋形様に対する母性すら感じさせるよ(´v`)


そうそう、三成と兼続も今後を匂わせるような二人のシーンありましたな。

色々楽しみです。ちょいちょい出番あると嬉しいなぁ。

そういえば、今発売中のテレビ雑誌見たら、村上@兼続の人気順位が

かなり上にいてビックリしたw。

彼の兼続に萌えてたのは私だけじゃなかったんだとちょっとホッとしたりして

信繁の青春篇が区切りを迎えました。

第一次上田合戦

 

信繁に、のぼう様が乗り移ったかのような演出(笑)。あんなことされたらそりゃ、徳川方も怒って出てきちゃうよね。この誘ってる時の堺@信繁、笑顔がめちゃめちゃ可愛いんだけど、城に引き入れた後の緊張感あふれる表情は実に締まっていてカッコいい。やっぱり堺雅人さんは上手い役者さんです

 

カッコいいといえば、寺島さんの出浦さま。迷いのある昌幸の心情をいち早くキャッチしちゃうところとか、ほんとデキる家臣。タイプは違うけど、上杉主従の固い結束と似た雰囲気があります。

 

それにしても、けっこうリアルに戦シーン描いてましたね。実際はどういう戦術で勝利したかはは分からないけど、後半は戦の惨さがきちんと表現されていたと思います。

それに巻き込まれてしまった形の。物語中、何度もこれはヤバイかもと思わせておきながら大丈夫だったという演出のおかげで視聴者をちょっと安心させるという。そのあとの、あの結末ですから、ショックも大きいですね泣。梅ちゃん、せっかく薫さまと和解できたのに…。あの二人のシーンがとても心温まるものだったので切なかったです。

 

私の心を捉えて離さない村上さんの兼続。この方から目が離せませんw。

今週は上田合戦なので出ないと思ってたら冒頭にインパクトあるご出演ww。

 

海津城に突如現れる兼続。

どうやって、信繁たちを追い越したんだろうか!?あ、先回りの道か。

 

前回の放送で、そこそこ役立ちそうな100人みたいな口調だったので、そこそこの人材を想定していたら…戦うにはあまりにもお気の毒すぎるご老人と、遊び感覚の子供たちばかりだった

 

「急いで集めた者たちだ。どのように役に立つか見当もつかんがとりあえずお預けする。ご武運お祈り致す」

 

そりゃないぜ!という心の内を隠して一応礼を言う信繁と三十郎に

 

「真田が徳川に負ければ次に狙われるのは上杉だ」

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この、半分ニヤリのしてやったり顔って言ったらwww。

ますます気になる存在、村上@兼続。

兼続の株がこの事件で下がったようですが、私の中では上がっております(笑)。

 

兼続ってたしか、信繁とはけっこういい関係だったらしいんですが…今後どう関係を改善させていくのか興味津々です。次回はなにやらかねたん活躍の予感!?

楽しみ~~~~

大河の楽しみをありがとう、村上新悟さん

大河ドラマ『真田丸』、以前にもちょこっと書きましたが毎週楽しく見ています。


が、実は、一時期テンションが下がり「録画止めようかな」とまで思ったことがありまして…。女性キャラがなんとも現代的な人が多くて見ていて疲れちゃうんですよね。

特に、きりさん。計算高い梅さんもどちらかというと苦手。長澤さんの大河キャラって、「天地人」のときもかなりウザい女だったからなぁ…。正直もう、出てくるだけで食傷気味といいますか…


しかし、それを凌駕するほど面白いキャラ揃いなのが男性陣


1回きりで登場終っちゃった前川さんの春日殿のくだりあたりからテンション復活。内野さんの家康は今までにない三枚目的なキャラ作りで面白い(けど個人的には小憎たらしくて家康は好きではないw)

さらに嬉しいのは元劇団四季でミュージカルでも活躍してる栗原英雄さんの信尹。やはり舞台で慣らしただけあって声がとても良いし映像作品でも違和感なく見れるしカッコいい。栗原さんは私が初めて四季のキャッツで見たラムタムタガーなんですよね。懐かしい。今回の抜擢も大好きな『タイタニック』の出演がきっかけだったというから嬉しい。


そして、いま、私の心のセンサーを異常反応させているのが…


村上新悟さんが演じてる直江兼続 (ネットではセコム兼続という異名が)


前からカッコいいと目を付けておりましたが、先週放送の第12回「人質」を見て私の心の鐘がガンガン鳴り響きっぱなしになったという(笑)。

村上さん、大河は4作連続ということですが、どれもすごく短い出番なんでなかなかイメージ思い出せない。ただ、「花燃ゆ」の久坂玄瑞のお兄さんのことは覚えてる!!低音のすごくいい声だったので。あのとき、誰だろう、この役者さんって思った。


直江兼続は以前大河ドラマ「天地人」で妻夫木くんが主演してました。あのドラマ、すごい酷評が多かったんですが(えりこクオリティーとか言われて)、私はそこまでじゃなくてそこそこ楽しんで見てました。景勝役の北村一輝さんがすごく好きだったし。今回の景勝はエンケンさんなので、顔が濃いという路線は継承したんだなと思っていますw。

村上さんの兼続は妻夫木くんの兼続と180度違いますね。信繁を積極的に歓迎してたのは妻夫木くんの兼続のほうだったし、上田合戦に参加するよう勧めるのも妻夫木くんの兼続。村上さんの兼続が現れるまではそのキャラが定着してましたが、『真田丸』でのツーーンとした感じを見ると、なんかこちらの方がしっくりくると感じてしまう。それに居姿が実に武士っぽいというか美しい


私が第12回で村上セコム兼続に陥落していく様子は以下の通り。


殿の願いをかなえるのが家臣の務めではと信繁にツッコまれた後の一言。

兼続 「出来るものなら叶えて差し上げたい」

御屋形様への、静かなる愛情を感じた瞬間


景勝が領民の話を聞くことが多くなり信繁が喜んだあとの一言。

兼続 「おかげでわしの仕事が増え」 「御屋形様に言われてしまった…そろそろ真田を許してもいいのではないかと」

このときの物の言い方が明らかに今までと違うw。信繁に心許してきたか!?的なツンデレな一面にビリビリ!


なんとか真田を助けたいと兼続を熱心に説得しようとする景勝に一言。

兼続 「そうおっしゃると思い、領内から取り急ぎ戦えそうなものをかき集めましたっ

なんだ兼続、そのツンデレっぷりは!!!御屋形様好きすぎるだろうww!

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見よ、この、御屋形様の満面の笑みをwwww。まさに相思相愛w。


自分たちも真田の加勢に行かせてくれと懇願する信繁たちにあっさりOKしちゃう景勝に

「御屋形様!!??」

その、動揺っぷりがたまらんww

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「戦のために人質を返すなど聞たことがないわ!!」

もう、声が裏返っちゃってるよ。それに、信繁たちに対する気持ちも前よりだいぶ心開いてきたよねっていうのが伝わります。


信繁に対しては御屋形様へのセコムがなかなか効果を発揮できない兼続が可愛くて仕方ないw。ということで、今私の中で、かなーーーり、キテます、村上さんの兼続出番増やしてほしいな~~~。あと、トーク…スタパにぜひご出演を!!!


大河見てこういう点でテンション上がるの久しぶりなので嬉しい。でもなんか三谷さんのしてやったりに乗せられてると思うと悔しい(笑)


ということで、真田丸に心のオアシスを見つけたので、どんなイラつくことがあっても今年の大河も完走できそうな予感がします



 

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