16年10月から17年3月まで放送されていたNHK大阪(BK)制作の『べっぴんさん』。ここ最近の傾向として東京(AK)よりも大阪(BK)のほうが面白い作品だと感じることが多かったので、始まる前はけっこう期待してた朝ドラでした。が…こうも見事に期待を裏切られるドラマになろうとは思いませんでした
内輪で仲良しごっこしてるシーンをつなぎ合わせてあとは資料映像で埋めた・・・みたいな話のオンパレードで肝心の「ドラマ」があまりにも雑だったってことくらいしか思い出せない(後半は特に…)
松下優也くん演じる栄輔が出ていた(ミュージカル見て以来ファンだったので)為、とりあえず最後まで見ましたが…作品的にかなり苦痛でした

他にはほとんど感情移入するキャラが出てこなかったんですが…実は、夙川アトムさんが演じた大急百貨店の嫌味キャラ・小山小太郎はチラチラと気になっていました。物言いは嫌味っぽいんだけどキアリスの面々に感情移入できなかった分あまり見ていて腹が立たなかった(笑)。そしたら、その小山さんがキアリスの美人販売員の悦子さんのフィアンセになっててびっくり仰天www。そこからの彼は人物が丸くなり「すべて含めて悦子ですから」となんだかすごい男前発言も飛び出したりして、ちょっとキュンときてしまったんですよね
いったい、この二人には何が起こったのだろうか?と、栄輔と明美のカップルと同じくらいそのドラマが気になっていました(笑)。

そしたら、なんと、スピンオフのスペシャルドラマで小山さんと悦子さんの馴れ初めをやるというではないですか!

キアリスの面々よりもよほどドラマがありそうだと期待大(笑)。さらに、脚本が本編とは違う人だったので、これまでとは違うテイストになっているはず…と楽しみにしていました。 

結果・・・期待以上でした!!!いやぁ~もう、期待してた上の上いくほど私好みのストーリーに仕上げてくださってて・・・これを本編にしてもらいたい(笑)。キュンキュンどころじゃなくて、ギュンギュンしまくりでwwww、録画を何度見返しているか分からないくらい好きです、このドラマ
あの停滞しまくって何を語りたいのか全く見えなかった本編が嘘のように、それぞれの人物がしっかり描かれていて気持ちの移り変わりや想いといった大切な部分も1時間の枠の中にちゃんと込められていたように思います。この二人のエピソードを坂口さんの脚本であと2回くらい書いてほしいくらいですよ。『べっぴんさん』本編に絶望してこのスピンオフを見なかった人がいたとしたら、非常にもったいない…。しかもこれBSのみの放送なんですよねぇ。ぜひ地上波で多くの人に見てほしい作品です。

ということで、少し振り返ってみたいと思います。 
(ネタバレ満載なのでご注意を)



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