いやいや、大坂城、まるで伏魔殿のようですなぁ。

人の良さそうな顔をしながらその反面残酷な顔も併せ持つ小日向@秀吉

堺さんがかつて

「現場でいつも笑ってるように見られて悩んでる」

って相談持ちかけたくらい←常に笑顔に見られるという同じ境遇を感じてたそう

小日向さんって“いい人”オーラがあるんですが

(当時小日向さんも同じような悩みを持っていた一人として堺さんにアドバイスしたそうな)

だからこそ、秀吉の心の奥に潜む黒い部分が滲み出る芝居がよけいゾクッとする気がします。実際の秀吉もあんなだったんじゃないかって、すごく思っちゃうし


のっけから、その秀吉の底意地の悪さが出てきます。

「良い話と悪い話がある」と源次郎に笑顔で話しかけ、悪い話からし始めるあたり、もうw。

しかもそれが、上杉帰っちゃったよ、ですからね

源次郎のみならず、上杉主従のファンだった私からしても


「えぇぇぇ!!????」


ですよ。


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後ろ髪惹かれる想いを抱きつつ去っていくエンケン@景勝村上@兼続の姿が切ない。彼らの帰り道の会話とか、いろいろ妄想してしまうよ。景勝は源次郎のこと息子みたいに思ってたからさぞかし兼続に泣き言言ってたんじゃないかとか、逆に後ろめたさから何も語らなくなって兼続が必死に話題振ろうとしてたんじゃないかとか顔・・・どちらにしてもおいたわしや

次に会えるのはいつになるんだろう?まだ村上@兼続さんの笑顔見てないぞ!!見たいぞ!っていうか、会いたいぞ(←ロス症状が…。小田原あたりですかねぇ、次は。景勝様は源次郎と顔合わせ辛いだろうなぁ。そこを取り持つセコム兼続とか見たいw。


上杉主従とのエピソードってすごく短かったけど、これだけ強烈に脳裏に沁みわたるんだからほんと魅力あったんだよなと思います。戦国時代の中にあった数少ない清廉さの雰囲気があったからというのもあるけど、やっぱ、村上@兼続さんがすごく魅力的だったに個人的には尽きる


・・・と、今回の大河はここメインじゃないんだったw。


源次郎にもたらされたもう一つの「いい話」は秀吉の家臣になること。これって、良い話になるんですかねw汗顔。あまりの急転直下の自分の展開に必死についていこうとする源次郎、頑張れ。きりは相変わらずワガママっぽいけど、最初の頃よりかは見れるようになった気がする。新納くんの秀次と関わるが出てきて雰囲気さらに変わるかもね。そこに期待。


伏魔殿・大坂城、まずは源次郎が配属された馬廻衆の詰所にて。

ここに案内してきた片桐且元さんですが・・・もう中間管理職の苦悩が顔に滲み出てるよw。コバさんが演じてるからなおさらww。そんな片桐に最初はヘイコラしてた近藤さん演じる平野長泰。姿が見えなくなるや態度一変して悪口オンパレードwww。この変わり身の早さが怖すぎる

この平野が源次郎の上司になるようですが・・・ここで彼は恐ろしいエピソードを聞きます。なぜ自分が馬廻衆に抜擢されることになったのか・・・それは前任者の権三が謎の死を遂げて空きが出たからというんですけど、実は秀吉の嫉妬心(茶々に色目使ってたからなぁ、あいつは)を悟った加藤清正が彼を井戸に突き落として殺したからだという。こわ!!!こわいけど・・・新井@清正ならやりかねない。


でもこの平野さんに関して笑えるエピソードを挟むのも三谷さんらしさがあって面白かった。


賤ヶ岳の七本槍のなかで源次郎が最後の一人の名前をなかなか思い出せない。その思い出せないほど地味な存在が近藤@長泰っていうオチ。ちなみにその中にはコバさんの片桐も入っているわけですが、一番有名なのは新井@加藤清正ですね。


伏魔殿・大坂城、秀吉の次に怖さを感じるのが茶々。浅井家を滅ぼされ、次に行った柴田家も滅ぼされた数奇な過去を背負う茶々は悲しむのをやめたという。そんな彼女の天真爛漫さはある意味背筋が寒くなる。お気に入りだった権三が急死したことをみんなの前で「な~んだ、少しがっかり」と屈託ない顔でシレっと言っちゃう。

この話題が出たときの皆の緊張っぷりもハンパない。源次郎は権三の末路を知ってるから必死に茶々と必死にかかわらないようにするも、彼女は源次郎のこと気に入ってきたみたいだし・・・もうあれは生き地獄だね。秀吉に勘ぐられたら一発アウトだし。帰ったら帰ったで平野に茶々関連で脅しかけられまくり。哀れ源次郎~~~


伏魔殿・大坂城、秀吉に忠誠を誓う加藤清正の真っ直ぐさ。とにかく秀吉の気に食わないものは自分が全部排除してやる的な恐ろしい真っ直ぐさを持ってるが故、源次郎の事も警戒してる様子。井戸を覗きこむ源次郎を力技で持ち上げて落とそうとするシーンは怖かったよ。新井君が無表情で演じると怖さ倍増w

それを止めてくれたのが、伏魔殿のなかで唯一の常識人だった秀吉の弟の秀長。この人、ほんまに救いですわ。今の豊臣家がどれだけ精神的に崩壊してしまったのか分かってる。


「誰もが身の丈から外れた地位と暮らしの中で溺れかけてる。それが今の大坂城だ」


このセリフが一番切なかったですねほろり。この、豊臣家のなかでの最後の良心的存在秀長、彼がギリギリのところで色んな意味で食い止めてる感じ。秀長の存在感の大切さを痛感させられたシーンでもありました。


伏魔殿・大坂城、秀吉の側近でもある三成。彼は最近やたら秀吉に近づいて重宝されている千利休の存在に危機感を持っている様子。わざと源次郎を別室に押し込んで数少ない友人の一人、大谷吉継と利休排除の相談をしてました。こういう、黒い相談してる時の芝居が耕史くんはやはり上手いですね~。三谷さん分かってるなぁ、と。頭の切れる男が黒い相談をしてる時の冷たさみたいなのが伝わりますもん。

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それを冷静に聴いて的確にアドバイスする愛之助さん演じる吉継、カッコいい!!なんだろう、あの、安心感。どっしりと構えたあの落着き、ほんとに安心して見ていられるし武将としての違和感が全くありません。

耕史くんと愛之助さんといえばやはり過る「組!!」での土方と榎本。サンドウィッチが出てきそうとか思っちゃうけどwww、でもあのシーン見てる時はちゃんとあの世界として成立してみることができた。二人ともさすがだなと。

しかし三成、源次郎をわざと話が聞こえそうなところに連れ出していたのは何か意図があるんですかね?気になるところ。


そしてラスト、源次郎に・・・というか、真田に最大の危機。

秀吉のいない間に茶々に呼び出されたことがバレたのではという平野氏の底意地悪い指摘に怯えながら秀吉の元に行ってみれば、徳川が真田を攻めようとするのを許可しようかと思ってるみたいなもっと恐ろしい話題だったという。戦前には秀吉の許可が必要だったので徳川にどう返事しようかと思ってるという秀吉に必死にそうさせないよう説く源次郎。それもこれも、昌幸さんが秀吉バカにしてなかなか上洛しなかったからなんだよね~。今ごろ「エライことになった!!」と焦っても後の祭り…みたいな。そのあおり受けた源次郎、哀れ。


しかも、一度は思い止まらせたと思っていたら、直後に片桐さんが呑気に

「向こうは寒いのか暑いのか見当もつかぬ。厚手の着物も持っていった方がよいかな?」
とやってくるww。よくよく聞いてみれば、徳川に真田攻撃していいよって言いに行こうとしてるらしいから源次郎、寝耳に水の話で仰天ですよ。必死に説得しようと片桐さんに詰め寄っても、片桐さんはただただ困るだけ。あれはもう、完全に神経性胃炎発症しかかってるな、みたいな。片桐さんにキャベジンを与えたいw。


再び秀吉の元へ直談判しようとする源次郎と目が合う茶々。その笑顔が怖い・・・。もしや、この話の裏には彼女が絡んでるとか??ありえそうで怖い・・・


こわいことたくさん、大坂城、伏魔殿

そうそう、徳川家では今後真田家に大きく関わってくる稲姫が初登場。あの、コワモテ熊系武将の本多忠勝さんのご息女です。この時姫、まだ10代そこそこですが・・・吉田羊さん、なかなか可愛いではないですか。

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と思ったら、忠勝のただならぬ親ばかっぷりにビックリwwww。目じりが下がって娘溺愛状態。これを目の当たりにした家康さんたち、あれ最初、側室か?とか思ったんじゃないww?娘だと知った時の反応が笑えたよ。

このあたりの展開も今後期待です