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2年ぶりに再演された舞台『ガラスの仮面』があの時とキャストを同じくして再び戻ってきました。
私がガラカメ舞台を観るのは蜷川さん演出の2作品と前回初演の3回。そして今回の再演。恐らく私が見てきた中で一番ドンピシャキャストなのが今回だと思います(初演含め)。初演のあまりのドンピシャキャストっぷりに衝撃受けた私。あの時なんで1回しかチケットを取らなかったのだろうという後悔が、今回の4回通い(大阪と東京ww)に繋がってます。特に小西遼生くんの速水真澄一路真輝さんの月影先生はイメージまんまといいますか…すべてが理想の上をいってまして・・・ホント幸せでございました。

ストーリーの中心は劇中劇の「ふたりの王女」が核になっていて、原作でそのあと出てくる「忘れられた荒野」でのエピソードを前倒しして絡めてくるみたいなシーン構成。あぁ、そうきたか!なるほどと。一応原作を知らなくても語りでそれまでのエピソードがテンポよく紹介されているので基本的にだれが見ても分かりやすい作品になっているのですが、やっぱり原作はある程度頭に入れたほうがより深く登場人物の心に共感できるんじゃないかと思います。
特に真澄さまの苦悩は原作知っててずーーーーーっとヤキモキさせられているので感情移入しまくりです(笑)。一番ハッとさせられたのは一幕のクライマックスでの回想シーンですかね。もう、あの小西君の真澄が見られるなら毎日通ってもいいとすら思ったんで。

(舞台内容の感想については後日違う形で紹介したいと思います)

そんな私の一押しキャストである小西君と一路さんが東京公演でのみトークショーを行うということで、これは行かなければ後悔する!!の勢いで飛んで行ってしまいましたww。大阪でもしてほしかったけどねぇ。ここ最近は非常に共演機会が多い小西君と一路さん。ブラメリの時のトークショーの時も息ピッタリというか、まるで身内みたいな雰囲気でものすごく楽しませてもらったので、間違いなくこのトークショーも絶対面白いという確信がありました
終演後20分ちょいくらいの時間ではありましたが、期待していた以上の面白いトークが聞けて大満足でしたので、その模様を少しレポしたいと思います。




舞台『ガラスの仮面』アフタートークショー
2016.09.19 マチネ公演後
於.新橋演舞場(東京・東銀座)

ゲスト 一路真輝さん(月影千草役)、小西遼生くん(速水真澄役)
司会 笠井信輔アナウンサー(フジテレビ)

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スタンディングオベーションでのカーテンコールが終わった後、続けてトークショーのイベントがあるという告知のアナウンスが流れたのですが、その声が司会担当のフジテレビ笠井アナウンサー

「ゲストは、月影先生、真澄さま…司会は「とくダネ」の笠井信輔が担当いたします。…おちびちゃん」

って感じの放送が流れてきて客席爆笑でしたwwww。
暫くしてから司会の笠井アナが東京公演初日限定で配られたという『ガラスの仮面』白目アイマスクを持って登場ww。これは別にもらえなくても悔しくないんですけど、実際笠井アナが装着したのを見たときはかなり笑えました。しばし熱く舞台ガラカメを語った後w、ついにゲスト登場です。

まずは月影先生の扮装と衣裳のまま一路さんが登場。続いてカテコの時とは違う白スーツ衣裳に着替えた小西君が登場。一路さんも笠井アナも小西君が着替えてきたことに目をつけて「着替えてきたんですか!?」とツッコミ入れてましたw。
一人ずつ挨拶ということで、まずは一路さんから一歩前に出て話そうとしたんですがつんのめってコケそうになっちゃってそれを見た小西君がすかさず「(役柄では)あんなに安定感あったのに」とさっそくツッコミ入れてて笑えましたwww。のっけからいいコンビの予感。気を取り直して自己紹介した一路さん。「ちょっとだけ目を出して失礼します」とお茶目発言w。月影先生は右目の火傷をロングヘアで隠してる設定ですから本編上は片目見えない感じなんですが、さすがにトークの時は邪魔らしくあの扮装で両目パッチリの一路さんとなりました
続いて小西君の挨拶なんですが、のっけから、原作漫画48巻の名台詞
「あぁ・・・もう・・・ダメだ!!!!」
を再現してくれましてwwwww会場大喜びいやぁぁ、見たいわ、本編で、小西君の真澄でその瞬間を、見たいわ~~~~!!!!そしてそのまま舞台の上で決着つけて終らせちゃおうよ!と思ってしまったのはここだけの話

何故二人が呼ばれたかについて。初演に比べ「カルピスの原液のような濃さ(笠井さん談w)」のようにパワーアップしている二人だからという事らしい。いや、うん、分かるよ!カルピスの原液って例えはどうかと思うけどww、濃いよ、たしかに濃厚な二人だよ。この二人のコンビ選んでくれてありがとう!!!


再演の台本を見ての感想を、まずは一路さんから。

「やっぱり紅天女でしょう!!初演の時は幕が下りる寸前にちょこっとだけしかできなかったので、再演はこんなにやらせてもらえるなんて!と思うのと同時にハードル高いなとも思いました」

このコメントした後なぜか一路さんが小西君指差して爆笑しだして「人を指さしてなんですか?」といぶかしがられてたんですけどwww、「小西さんが~」と言いかけて「なんか呼び方が気持ち悪い」と自分でツッコミ入れてまた爆笑する一路さんwww。それくらい打ち解けてるんだなと思いましたけど面白かった。で、なんで笑ってたのかと思ったら「彼は最近共演が多いんですけど、さっき袖のところで私の事見て笑うんですよ~。なんでか聞いてみたら今回舞台上で絡みがほとんどないから久しぶりに見るってまじまじ見られてwww」と思い出し笑いしていたらしい。小西君的には確かに本当に今回は月影先生とほぼ「共演」していない状況なので「こうしてまじまじ見るの2年ぶりですよ~」と感慨深げw。

共演機会が増えていることもありすっかり打ち解けすぎるくらいに打ち解けてる一路さんと小西君。稽古場では小西君は一路さんの表情を見るだけで心理を読めるようになったらしいですw。で、劇中で紅天女の仮面を割るシーンの稽古をしていた時、割った後の一路さんを見て
「今、上手く割れて嬉しかったでしょう?」
とツッコミ入れたらしい。絶対誰にも気づかれないような表情でやってたのに~~と悔しそうな一路さんに客席爆笑。小西君的には「どうだ!!」って顔に見えたんだそうですwww。「僕にしかバレてないと思いますけどね」とドヤ顔の小西君に一路さんも客席もまた爆笑。まるで身内のような二人www。

小西君の再演台本の印象は

「ついに月影先生の紅天女がマジで見れるのか!と。最初の準備稿を見たときに紅天女のシーンがあるのを知って、これ絶対いづみちゃん(一路さんの本名)焦るだろうなぁとニヤニヤしながら読んでさっそくそれを伝えに行きましたwww」

自分のシーンじゃなくて一路さんのシーンに先に目を付けるあたり小西君の一路さんへの意識が高いんだなと思いましたね。変な意味じゃなくてw。ブラメリの時と同じくサラッと「いづみちゃん」呼びしてるし
で、笠井アナが真澄さんシーンについて話を戻すことにw。マヤとの愛情がより濃くなったように思えたんですがということに関しては

「前回はダイジェストみたいな印象が強かったのですが今回はよりピンポイントで凝縮されている印象がありました。マヤとの関係は恋愛だけじゃない生きることへの情熱みたいなところにも焦点が当たっているので、それを演じられることは嬉しいなと思いました」

なるほど。小西君の真澄さま、深いね。初演の時の真澄はあまり思い出してやってなかったそう。ただ
「今回確実に衣裳の点数が増えてる気がするんですよね」
とwwww。確かに!!!真澄さん、何度着替えるんだ!?ってくらい色んなスーツ出てくる。これに対しトークショーの時に白スーツで登場した小西君に「これがカッコいいって意識したからじゃないの~!?」とツッコミ入れてる一路さんwでしたが、「白スーツこんなに似合う人ってそんなにいないからね」と最終的には褒めてましたね。
すると笠井アナが「月影先生を前に服の点数が増えたっていうのも嫌味ですよね」とツッコミwwwww。月影先生、あのブラックワンピースのみですからね。すると「私今回ストール増やしてもらったんですよ!」と嬉しそうな一路さんw。ただ、ストールが舞台袖幕のカーテンと同じ素材らしく「皆さんに間違って掴まれるんですよ~」という悩みがあるらしいwwwww。ちょっ!!!一路さん、そのエピソード面白すぎるんですがっ。客席大爆笑でした。「腰に分かるように電気ライトつけてもらいたい」とまで言うほど困ってるみたいですが、それだと月影先生まともに見れなくなっちゃうよ(←笑い抑えるのに必死になっちゃうwwww)。そんな一路さんに小西君が一言
「大丈夫ですよ、輝きが違いますから!」
とwww。これには客席も拍手喝采ですが「意味が分からない」とブーたれてツッコミいってる一路さんが可愛かったww。一路さんもすっかり小西君に打ち解けてるなぁと思いましたね。しまいには「この白スーツ舞台袖で借りようかな」と言いだす一路さんでしたがそれに対して「貸してもいいけどそのまま出てっちゃう可能性あるからなぁ」と臨場感ありげにツッコミ。そうなったらもう、まともに舞台観れないよwwww。

一路さんも初演の時の月影先生を意識した芝居はしていないとの事。前回の青山劇場の装置との関係もあるけれど、その時に比べると今回はお芝居をしている印象が強いと語られてました。
このあと小西君の真澄は今回「壁ドン」や「頭ポンポン」が滑らかですよね~という笠井アナのツッコミがありました。すると小西君が「ひとつ言っておきたいんですけど」とw。

「あれは壁じゃないですよ。正式には「鉄骨ドン」ですwwww。タイミングずれると大変なことになりますww」

確かにあそこは壁じゃないんだよなw。舞台セットがほぼ鉄骨で組まれたものなので、毎回そこにうまく合わせるのに苦労してるらしい小西君。これに関連して「一路さんはポンポンとか壁ドンやられたことありますか?」と質問する笠井アナwwに対し「ないですっ!!」と即答する一路さんwwww。「どちらかというと、それをやる立場でしたよね!?」という笠井アナのツッコミに会場大爆笑でした
ということで、小西@真澄さまから一路@月影先生が頭ポンポンを体験してもらおうという企画(?)が持ち上がりました。が、これを一路さんが猛烈に嫌がってましてwwww。小西君はニヤニヤしながらやる気満々で立ち上がってたんですが「この月影先生扮装をですか…」と寸前で躊躇wwww。恥ずかしがってなかなか実行させない雰囲気の一路さん、「じゃあ笠井さんに体験してもらいましょうよ!!」と逆に企画提案者の笠井アナを追い込むことに。「僕鉄骨ドンやってあげますよ!」と小西君もノリノリwww。鉄骨に追い込まれた笠井アナに配置の指示を嬉々として始める一路さんに皆爆笑wwww。で、結局鉄骨ドンやってたのは一路さんでww笠井アナはもう腰砕け状態。羨ましすぎるぜ!!!!!
で、これで終わると思っていた一路さんですが、笠井アナが「じゃあ次は頭ポンポンですから!!」と再び一路さんを責め立てる事態に。めっちゃ嫌がってる一路さんに小西君が一言「あれで逃げられるって思ってたんでしょう」とツッコミ。さすがよう分かっていらっしゃる。で、結局やらされる羽目になったのですが、
「結果がすごく見えちゃってるんですけど」
とやる前から苦笑い状態の小西君。それでもということで、なんとか「おちびちゃん(ポンポン)」とやったら、一路さんがものすごくブーーーーっとした表情で
「なにすんだよぉ!!!」
って睨み返してきてwwww。「なんかすごい顔されましたよ」と予想通りの反応がきたことに笑うしかない小西君でした。もう、なんだこの、カオス的おもしろ状況はwww。

マヤと真澄の関係の話題がもう少し。「マヤと真澄の身長差が原作通りっていうのがいいですよね!」と一路さん。大阪公演では学校貸切公演が多かったようでその反応がすごかったらしい。小西君も「あれすごかったですよね!!」と興奮気味w。どうすごかったのかというと…
「客席大笑いだったんですよ」
とwww。え、そっちwwみたいな。さらに一路さんが笑いを表現するにあたって「失笑」と間違えてコメントする一幕があり、小西君が

「それ、もっとひどいじゃないですかっ!!!」

と猛然とツッコミしてて会場またまた大爆笑の渦にwwww。真澄様で「失笑」じゃ小西君あまりにも気の毒だわwwww。一路さん的には「笑っていいのか分からないような微妙な感情が客席にあった」と言いたかったらしいです。中学生くらいの子にはけっこうウケが良かったらしい小西@真澄様。カテコの時になると黄色い歓声がハンパなかったと興奮気味に話す一路さんw。すると冗談ぽく「もしかしたら文ちゃん(桜小路役の浜中くん)と間違えてたのかも」と言ってた小西君に本気で「あ、そうか」と納得してしまう一路さんwww。「いやいやいやいや!!」とそこは全力で否定する小西君www。もう、この二人のコンビ最高すぎか

月影先生については笠井アナから「前回よりも心停止の時間がけっこう長くなりましたよねww」とツッコミがありみんな大爆笑wwww。たしかにそう!!あそこまで止まったら普通だったら死んでるよって見ながら何度もツッコみたくなったwww。そこは一路さんも不思議に思っているらしく、
「原作でも何度も血を吐いたりしてるのに・・・なぜか元気なんだよねぇ・・・・」
とツッコミwwww。読みながら「もうそろそろ死んじゃうかなぁと思っても何回も出てくるでしょ?」とw。これに対して笠井アナは「時間の流れがサザエさんみたいですよね」ってwww。確かにそうなんだけど、原作そもそも作者が先の展開を描かないまま時だけが過ぎてる最悪の状況なんでね(苦笑)。

演じていて大変だったシーンについて。小西君は
「一人語りが増えましたねぇ。今は腑に落ちてるんですが、稽古の時の最初のほうはなんで同じこと何回も言うんだろう?っていうのはありました。あと自分の人生をバラに例えたりしちゃうとかw。最初はその羞恥心との戦いでしたねww」
とのこと。確かに真澄さんの語りは増えた気がします。人生を紫のバラに例えるシーンは私はけっこう好きですよ。小西君の芝居で見るとまたそれが極上「今は楽しんでやってますけど」って最後に付け加えててよかったw。もう一つの苦労としては鉄骨の上部で芝居をする時。
「階段で何度か頭ぶつけてるんですよね。自分はそれくらいなんで大丈夫ですが、マヤと二人で芝居してるシーンでは照明によって見えない部分があって彼女が落ちそうにならないか心配になることはあります」
めちゃめちゃ高いところで芝居するシーンありましたからね。事故が起こらないように小西君もあそこはかなり気を遣ってるとの事でした。

一方一路さんが大変なシーンについて。
「早着替えが多いんですよね。始まってからすぐに着物にならないといけないとか。高袴を履くシーンもあって衣装さんがすごく心配してくれたんですが、私、宝塚で何度か履いて慣れてるのでww色んなところを走ってるんですよ」
このコメントに対してボソっと「昔取った杵柄」とツッコミ入れた小西君w。「人生無駄なことはないです」と返してた一路さん、面白可愛かった

やってて楽しいシーンとしては、「私は楽しいシーンはそんなにない」と断言する一路さんwww。逆に見ていて楽しいのは2幕でマヤと真澄がエレベーターで会話を交わすシーンだそうです。たしかにあそこ、装置的にも展開的にも見ていてすごく楽しいシーンだったよなぁ
小西君はラストシーン近くで斜めにせり上がるシーンがあって、そこを笠井さんから聞かれると会場大爆笑にwww。「稽古場でもあれすごく嫌がってたよね」と一路さんも意地悪くツッコんでて小西君タジタジwww。それに対して「あれ恥ずかしいんですよぉ」と苦笑いw。

「前回の青山劇場版では奥のほうでのセリ上がりでお客さんもあまり見えないところだったんですが、今回は前方でしかも回りながらですから…(苦笑)消えながら昇りますからねwwww」

大阪ではこのシーンを見た中学生がかなりウケまくってたらしいwwww。「高校生くらいになると笑わないんですが、中学生くらいの子たちが腹抱えて笑っててww」ともう当時を思い出して苦笑いするしかない小西君ww。次見たとき思い出し笑いしそうで怖いよwwww。
で、このせり上がりシーンですが、初演の青山劇場版でやったときに原作の美内先生がものすごく気に入られたらしく、再演に当たって当初はG2さんの中ではせり上がりの構想が頭になかったのに対談した時にしきりにそのシーンの思い出を語られてしまったそうでww「あ、これは入れなきゃいけないんだな」ってあの演出になったんだとか(笑)。小西君的には「先生思い出してほしくなかった…」って心境だったみたいですw。

と、ここまで大盛り上がりで進んでまだまだ話を聞きたいところでしたがタイムアップが近くなってきてしまいました。最後に一人ずつ挨拶がありました。

小西君
ガラスの仮面はファンが多いし、舞台でこの作品を気に入ってもらうというのが僕らの使命だと思っています。これからも恥ずかしがらずに(笑)鉄骨ドンや頭ポンポン頑張っていきたいと思います。またぜひお越しください。ありがとうございました。

一路さん
こう見えておっちょこちょいな私が、あんな完璧な人間を演じることができる喜びをひしひしと感じています。美内先生も何度も足を運んでくださって喜んでくださってることも私たちの力になっています。もっといい舞台になるようみんなで頑張っていきますのでまたお越しください。ありがとうございました。

最後はビシッと締めてトークショー終了しました。

もう、期待してた以上の面白さでしたね~。やっぱり小西君&一路さんの組み合わせに間違いはなかったw。またこの二人でのトークショー(舞台ももちろん)見てみたいです。楽しい時間をありがとうございました