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放送前からHPでも思い入れたっぷりにカウントダウンして宣伝してきた「犬伏」回がついに放送となりました。真田家にとって最も有名なエピソードの一つ。それがどのように描かれるのか楽しみなようであり、寂しいようでもありました。

上杉征伐に出陣した家康。真田家は徳川とも繋がりがありながらも上杉につくことを決断。真田の男たちは出陣してしまうため、残される女性陣が気がかり。とりあえずは危険な大坂を出るように伝える昌幸でしたが、薫さんは不安のために貧血気味。戦が始まったらただちに上田に逃げるように告げますが、ここで源次郎は後のことを春ではなくきりに頼んでしまう。え、なに?源次郎、けっこう彼女のほうに傾いちゃってるの
この無意識の言葉が新たな女の争いに火をつけてしまったようで(苦笑)。
ついに、きりvs春の真田の女…というか、源次郎の女を巡る争いが静かに勃発w。今後のこと考えると怖いわ~これ。だって、春ちゃんは大人しく見えても実はあんなんですからね
対して源三郎側の女性問題はすっかり落ち着いた様子。稲さんも腹をくくって真田の女として生きる決意を固めたようです。昌幸にも認められて涙ぐむ姿にグッときてしまいました。

上杉に加勢するため会津へ向かう前、源次郎は大坂城に立ち寄ります。片桐さんは桃の世話に忙しく、寧さんは「戦が終わったらまた遊びにおいで」とどこか楽観的。そんな雰囲気に違和感を感じつつ、源次郎は寂しくなった大坂城を見て過去あった出来事を思い出していました。
その頃会津では兼続が家康が江戸城に入ったことを知らせに景勝の元へやって来ています。出番ないかもと思ってたからこうして会えるのやっぱりうれしい
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戦服姿の村上兼続、やっぱりカッコいいよな~。
家康の元には総勢10万の兵が集まっていると兼続から聞いた御屋形様は思わず「多いな…」と不安を口にしてしまう。しっかりして、御屋形様!!勝てるか不安に思う御屋形様を見越してか、「領内で身分を問わず戦えるものを取り立てるというのはどうでしょうか」と相変わらず即座に対応している兼続。村上さんのイケメンなお芝居が本当に素敵。あのユルフワな人と同一人物とはやはり重ならないよなぁw。
一度はその案に納得する景勝でしたが、「嫌がる者は逃がしてやれ」と慈悲の心を示します。
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その言葉にちょっと「御屋形様、甘いなぁ」と思いつつも、最後はやっぱり「そんな御屋形様についていく」と静かに納得して頭を下げる姿がとても美しく印象的でした。

江戸城では秀忠が先に出立するように言われている。その際に本多正信をつけると家康から告げられて「自分は信用されていないのでは」と思わず愚痴を妻の江にこぼしてしまうヘタレ秀忠w。はい、ついに、江さんが登場してきました!
演じてるのはミュージカルなど舞台で大活躍中の新妻聖子さんですよ~最近はバラエティにもよく顔出していてキャラ売ってますよねww。正直、私、数年前の自らの記憶から抹殺した大河ドラマ「江」の悪しきイメージがこびり付いているので(苦笑)、江というキャラには多少拒絶反応あるんですが(すべてはあの大河のせい 苦笑)、聖子ちゃんのはちょっと楽しみだったりします。
将来歌いだしたりしてねw。源ちゃん秀忠とミュージカルとかできそう…とか、あらぬ妄想が広がってしまいますww。

以下、続きます。



この頃徳川方についていた吉継。そこへ三成がやってきたと知らせが入ります。

愛一郎さん!!今回はセリフもバッチリあるじゃないの。よかったわ~~~。

三成は吉継に家康必勝法を話します。「勝てると思ってるのか?」と聞かれても「分かりません」としか答えようがないものの「やらねばならぬのです」と尋常ならざる徳川への敵対心をあらわにする三成。
「御命、私に預けてはいただけないか?」
この言葉を目をつぶって噛みしめるように聞き入った吉継…。すごく響いたんじゃないかな、この言葉。愛之助さんのこの言葉を受け止めるまでの間がすごく良かったです。この後泊まっていくようにと言葉をかけるととたんにウルウルしてくる三成。えぇと・・・愛之助さんたちも言ってたけど、この言葉の真意ってやはり、多少の衆道を意識してのものだったりするんですかねそう思ってこの先のシーンを見ると、ものすごく意味深

勝てるかどうかわからない相手に命を預けるわけにはいかない、と、初めは強く否定的立場をとる吉継。しかし、その真意は弱気な言葉を口にするなということ。つまりは三成の味方となるという意味だった。弱った身体ながらも必死に奮い立たせて三成を鼓舞する姿はとても胸打たれるものがありました
本気で自分の味方をしてくれると言ってくれた、無二の友の吉継。ずっとその言葉が欲しかったであろう三成は感極まって涙してしまう。心が張り詰めて孤独だった彼の心を救ったのは吉継の深い深い友情…というか、あれはもはや「愛情」にも似た感情でしたね。

吉継を加えた三成は家康への弾劾状を持って大坂城に入ります。さらに諸大名から人質を大坂城に取ることも提案。これが悲劇につながってしまうとはねぇ…。軍議を見る限り、この時点では断然西軍が有利に見えます。
ところが、要の小早川には江雪斎の姿が…。戦に消極的な秀秋の心を突くように江雪斎は自分が徳川の間者だと告白します。弱きでヘタレな秀秋ですが、今回の関が原では今までと少し違う描かれ方をするような気がしました。
大坂城へ人質としてはいる準備をしている薫さんたちでしたが、その時細川屋敷から火の手が上がるのが見える。細川に仕えていたきりは急ぎ向かいますが、彼女が見た光景は今にも命を捨てようとするガラシャの姿だった。夫の忠興から人質になるくらいなら屋敷に火を放ち自害するように言われたと話すガラシャ。全く、酷いこと言い残すよなぁ、忠興は。必死の説得にも聞く耳持たないガラシャを「案外と重い」とズルズル引きずり外に行こうとするきり。そんな彼女の行動に一度は逃げることを決意する描写があったのは意外でした。なので、その後家臣が現れて死を選ぶシーンもなんだかちょっと、どう受け止めてよいのやら…微妙な心境になってしまった。こういう変化球のシーン、あまり好きじゃないんだよなぁ…。

細川屋敷が焼けるのを見た稲は徳川方の自分に害が及ぶかもしれないと、おこうさんや子供を連れて沼田へ逃げることにします。
ガラシャが人質を拒んで死を選んだことを知った三成はストレスで腹痛を起こしてしまう。そんな中でも冷静な吉継は佐助に真田宛ての密書を託します。これが、運命の書状になるわけです…。

吉継は自分の体力の限界を感じ、戦では役に立てないであろうことを告げます。その代りに態度を明らかにしていない各地の武将に見方を呼びかける手紙を書くと。まさに鬼気迫る大谷刑部の魂の手紙を書こうとするももうその力は残っていない。そんな彼を助けて代筆したのが三成でした。
あまりにも深い二人の友情。愛情。この二人が力合わせれば徳川にも勝てそうな気持になってしまう。
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これだけ見ると、なんだか妖しい空気しか感じられませんが(汗)、この時代はそれも普通だったと思うので素直に感動するのがいいかなと思えるシーンでした。愛之助さんの熱演が素晴らしかったです

大坂で大きな動きが起きていることを知らない真田親子は来る家康との決戦に備えている。
その場所は、「犬伏」
そこへ、疾風のような佐助があの吉継からの文を持ってくる。この手紙で初めて三成たちが挙兵したことを知った昌幸は予定が狂い「早すぎるわ!!」と叫んでその場を立ち去ってしまう。緊張が走る真田兄弟…。そして昌幸は二人だけを呼び出します。あの、有名な、運命の対話が始まる。

昌幸が下した決断は上田状に籠り、どことも同盟を結ばないまま守りを固めるというもの。攻めてくる敵を叩き続けることで徐々に周りが疲弊し、その時を見極めて信玄の土地を取り戻そうというのが考えらしい。
しかし、そういう未来が来ることを疑ってやまない源次郎は父の意見を否定します。大坂にいて様々な体験をした彼は、時代の変化もつぶさに見てきた。だから昌幸の言うような戦乱の世の中がこの後も続くことが考えられない「徳川か豊臣、勝った方が次なる覇者になります」とハッキリと現実を父に突き付ける源次郎、大人になったなぁ…。何を言われてもどちらかにつく選択を拒もうとする昌幸に
「夢物語はもう終わりにしてください、父上!!!」
とついに声を荒げた源次郎。あの瞬間、源次郎は父を越えたのかもしれません。どちらかに賭けて生き残るしかないという壮絶な選択肢を迫られる真田親子…。これはキツイよなぁ。

会談が長く続いていることが気がかりで仕方ない三十郎たち。様子を見てきてほしいと佐助に頼みますが動きがない。それを見かねて綱家が見に行くことに。これ、地方の特集番組で迫田さんが「なんで見に行っちゃったんですか~!」と大野さんにツッコミ入れてましたが、そう仕向けたのはあなたでしたかwwww。
怖いもの知らずの綱家はそっと扉を開けて中の様子を見ようとしますが、その瞬間、「あっちへ行っておれ!!」と源三郎の投げた竹筒みたいなのが飛んできて顔に直撃。これがもとで、綱家さんの歯も落ちてしまいました
このエピソード、どこかの文献にあるそうで、実際には昌幸がゲタを投げつけたらしいです。ただ、それも本当にあった出来事かは不明との事。まぁ、三谷さんが好きそうなエピソードではあるなと思いましたがw。

源次郎は豊臣につくことを提案。あまり乗り気ではない昌幸。一方源三郎は豊臣が勝つとは限らないと睨んでいる。徳川と縁ができたことで彼もいろいろ見てきたからそう感じるのも自然ですよね。
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その状況のなか、父はかつて源三郎に引かせようとした籤を再び持ち出してくる。しかし状況はあの頃とは緊迫度がまるで違う。そんな籤引きなどでは解決できないことを誰よりも分かっている源三郎…。そして、彼は壮絶な決断をすることになります。

「私は決めました…。私は決めました父上。私は決めた!!!!」

源三郎がこれしかないと決断した案は、源次郎と昌幸が豊臣について自分が徳川に残り真田の家を死守するというものでした…。その決断を自分の中に受け入れるのにどんな苦しい想いをしたかと思うと…泣けて仕方なかったです
敵味方に分かれて戦うことになるのをこれまで一番恐れていた源三郎が下した決断はとてつもなく重い。不安に思う弟に「敵味方となるのではなく、互いにピンチの時には全力で助け合うのだ」と諭す兄。それができる将来が来るのか誰にも分からない。それでも、今はそう信じて袂を分かつしか方法がない…。それでも
「これは親子三人がいつか必ずひざを突き合わせて語り合う日が来るための策じゃ!!」
と自分の気持ちの迷いを振り切るように説得しようとする兄・源三郎の言葉に涙が止まりませんでした

「例え、徳川と豊臣に分かれても、常に真田はひとつでございます!!」

そう・・・すべては、真田のため・・・・離れていても、真田の気持ちは一つ。今はそれを信じてそれぞれの道を行くしかない。そう決断した信幸はこの時父の存在を越えたような気がします。
もうねぇ、洋ちゃんの気迫の芝居が本当に素晴らしかった!!!こういうとこ、本当に好きなんだよね~。

その日の夜、兄弟は二人きりで静かに語り合います。大好きな尊敬する兄と別の道を歩まなければならない辛さで涙が止まらない源次郎の姿に見ているこちらも思わずもらい泣き「いずれまた、三人で飲める日が来ることを祈ろう」と号泣する弟を優しく諭し見守る兄・源三郎の姿にも涙が止まらない。必死に涙こらえようとしても一筋の涙が見えるんだもん…。泣くのを我慢して父を託す源三郎の想いを源次郎はしっかりと受け止めました。

そして真田親子は最後の酒盛りをします。
そこには別れの悲壮感はなく、明るく、楽しい、真田親子らしい語らいの場がありました。これを最後に、もう三人が会うことはないだろう。そんな予感を誰もが感じつつも、ただただ楽しい酒を飲み笑う。息子の成長を切なくも嬉しく見つめる昌幸。そして笑い合う逞しくなった息子たち。
最高の絆、真田親子。

源三郎はこれより先徳川につくので、三人そろっての撮影はこれが最後だったそう。それを聞くとまた泣けてきちゃいますね
とても胸に迫る良いシーンだったと思います。