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甘いカレーうどんに気をよくしたということで、文鳥師匠が風鳥亭に1回きりの約束で出演してくれることになりました。これはいわゆる、内助の功っていうのをアピールしたいのか?と思ったけど、個人的にはあまりにてんが能天気キャラ過ぎるので白けたんですけどね

そして始まった、文鳥師匠の落語。何がかかるのか大入り満員のお客さんがドキドキして見守る中、かけられたのが「時うどん」。これはおそらく藤吉の話を受けてのことなんでしょうが、そもそもこの噺は新人の落語家さんが前座としてかけるようなもので、文鳥師匠のような超大物がやる演目ではありません。あまりの意外性にざわつく客席でしたが、

「今日は、めったにやらんもんを一つやらしてもらいます。災難やと思うて、おつきあいを願うときます」

とまくらで語ったあたりがさすがだなと思いました。文鳥師匠のこの一言で客の中に「災難」という意識が植え付けられたことで、そのあと披露された意外性の「時うどん」に入り込みやすくなるという、ね。笹野さんの貫禄ある最初のこの言葉で惹きつけられるものがありました。惹きつけられる…そう、このドラマの中で初めてと言っていいほどそう素直に感じられたワンシーンだったかも!

そして始まった「時うどん」ですが・・・いやぁ~~~、素晴らしい噺っぷりでした!!笹野さんって落語家さんだったっけ!?と思うほどその話芸に魅了されてしまった。それに関西弁が聞いていて違和感を感じさせないというのもかなりポイント高いかもしれません。上品で嫌みのないあの噺っぷりは本当に聴き心地よく、無邪気に最前列で笑う子供たちの笑顔にも納得。
笹野さんは「この場面の前日はよく眠れなかった」というほど緊張されたそうですが、そんなこと微塵も感じさせない堂々とした大物っぷりはさすがとしか言いようがなかったです。今回の朝ドラ、あまりに陳腐なストーリーと魅力のない主人公たちに辟易とさせられ続けてきましたが、笹野さんの存在は間違いなくその最中での救世主的存在だったと思いますね。

そしてこの落語を聞いて・・・なんかちょっと、『ちりとてちん』思い出しちゃった・・・。落語をテーマにした朝ドラだったけど、人物設定、ストーリー、どれもこれも本当に素晴らしくて何度泣いたか分からない。脚本家の腕次第で同じ【笑い】をテーマにしたものでもこんなにも差が出るものかと改めて思い知らされてしまった

大盛況だった「時うどん」をかけおわった文鳥師匠は藤吉たちに「いっとき盛り上がったからいうて、繁盛する訳やない」と釘をさす。ほんまその通りやで!!な~んかこの人ら、文鳥師匠で盛り上がったことだけで満足してそのあとなんも考えてなさそうで嫌なんだよねぇ(苦笑)。
案の定、キースたちは褒めたたえられた新聞記事読んで無邪気に大喜びしまくるだけだったし。普通だったら、こんだけ盛り上がったその先をどうしたらいいものかと真剣に向き合うところだと思うんですがね。だって、文鳥師匠出られるの、あの1回だけだよ!??この先どうすんの?あんたたち、向上心のかけらも見えないみたいだけどさ…みたいな(苦笑)。

ちなみにその記事を書いてくれたのが、かつててんと嫁候補として競っていた楓。今では職業婦人として記者活動頑張っているよう。てんのことも素直に友達として見れるようになったみたいでよかった。彼女主役にした方がいいんじゃない?

で、小屋に新聞記者を呼んでくれたのは栞くんの活躍あってのことだったらしい。何から何まで、栞におんぶにだっこ状態だな、この夫婦は…。全部きっかけ作ってもらって自分たちはそこに対応していくだけみたいな。これじゃあ、共感なんかできないと思うんだけどね。
というか、私は未だに激しい違和感を持ってますよ、栞が藤吉にあんなに気を許していることに。あの大ゲンカの後すぐに意気投合してる場面出てきたことが不思議で仕方ない。後先考えず自分のことしか頭になかったような藤吉の何に栞はそんな肩入れしたくなったのか??ケンカの直前、彼の甘さを指摘してイラッときていたはずの栞。それが殴り合いしただけであんな簡単に藤吉に共感していく展開が全く意味不明なんですが。脚本家の独りよがりとか!?
この違和感が拭えないと、しおりんのシーンだけを楽しむっていう気持ちにすら持っていけないのが哀しすぎる~~~

そして、おそらく今後の寄席運営のことについてあまり考えてなさそうだったてんたちに、またしても栞からの恩恵が…。文鳥師匠の落語が大きく報道されたことで、オチャラケ派だった寺ギンのプライドに火が付いた。栞はご丁寧に、寺ギンが風鳥亭に出演するという流れまでお膳立てしてくれていたというわけですよ。なんでそこまでしてくれんのか本当に分からないんですけど(苦笑)。
ところが、寺ギンは一筋縄ではいかない人物のようで、お金の取り分を「7:3」…自分が7で小屋が3という悪徳条件を付きつけ出ていく。それに対する交渉もロクにできないバカップルの前に、さらに亀井が下足番として雇ってくれないかと申し出てくる。この人に払えるお給金なんてあるの???万千代のような芸ができるわけでもなさそうだし(←直虎の件ですww)

と、相変わらずのイラッと展開だと思っていたら・・・予告編がいつもと変わってて面白かった小野アナのフリはあれ、「サザエさん」ですよねwww。そして風太とリリコが夫婦漫才ばりに次週の内容に触れて大騒ぎww。こっちの方がオモロイやないか!!しかも風太が釣りをやるスタイルをしている…っていうのがミソw。というのも、風太役の濱田君とリリコ役の広瀬さんはドラマ「釣りバカ日誌」で夫婦役やってたからということで、そのネタまんま予告編に盛り込んだらしいBKw。
これ、来週からも見られるんかな?せめてここだけは面白いと思いたいので続けてほしいです


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