今回のサブタイトルはピンとこなかったのですが、これとそっくりのタイトルの小説があるようなのでおそらくそこから取ったものと思われます。

藤十郎の恋・恩讐の彼方に (新潮文庫)
菊池 寛
新潮社
売り上げランキング: 23,658

菊池寛の短編小説「恩讐の彼方に」。仇討を否定する内容の作品らしい。余談ですが、菊池寛は今住んでいる香川県が生んだ小説家で、町には菊池寛の銅像があったり通りの名前になったりもしています。

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前回、家康に色小姓として操を失うか失わないかの瀬戸際に追い詰められていた万千代でしたが…そういう事ではなくw、自分の働きで他の小姓をギャフンと言わせたいとの必死の主張が認められて「常の小姓」という立場での昇格と相成りました。いやぁ、危なかったねぇ、万千代w。家康あれ、半分本気だったように見えたからww。
実際のところは歴史書にそれめいた記述もあるらしいので、「色小姓」になってたかもしれませんが。

ということで、万福と共に「常の小姓」として働くことになった万千代でしたが・・・先輩小姓たちは生意気な新入りの存在に良い気分がするはずもなく、仕事を教えることもせず「黙って見てるだけでいいから」と非常にそっけない。万千代はそうくるってことはだいたい予想してたみたいだけど、それで凹まないのが彼の凄いところ!自分たちにできることを探して、まずは雨でぬかるんだ庭を掃除することから始めました。こういうとこ、ほんと見習いたい。
それにしても、小姓の仕事というのは細かい仕事がたくさんあるんですねぇ。御髪から歯のお手入れまで、常に家康のお世話のためにピッタリ寄り添う感じ。これじゃぁ、色小姓が生まれても全く不思議はないなと思ってしまった

庭の掃除をしていればいずれ家康と直に話せる機会があると踏んでいたであろう万千代。その時は意外とすぐにやって来て、すぐさま自分たちに何かしてほしい仕事はないか尋ねる。先輩小姓のいる前で堂々とこれを聞くところが万千代の憎いところw。彼らが万千代たちに何の指示も出さないことがバレちゃいますからねw。
慌てて言い訳しようとした小五郎より早く「朝の支度で忙しく、自分たちへの指図より殿の支度を優先するのは至極当然ですから」としゃしゃり出る万千代w。これ一見すると庇ってるように見えますが、めっちゃ嫌味入ってるし『恩を売ってやった』感ありありですからね。この負けん気の強さはハンパないですよw。
たぶん家康はそういった細かい小競り合いも勘づいてたと思われ、万千代たちに直接、『戦の手形改め』を手伝うように命じます。してやったりだね!ちなみにこれは、戦で手柄を立てた人たちが自己申告してくるものらしい。みんな恩賞のために手柄を必死に立ててたわけなので、ここぞとばかりに色んな方面から色んな人が一気に押し寄せて大変な事態になっていました

そんな事態にハッとある場所を思い出す万千代。そう…草履番です。万千代と万福が小姓に昇進したということは、現在そこを担当してるのはノブこと本多正信オンリーってことになりますからww一気に押し寄せてきた人々に彼の頭脳も全く機能しない緊急事態となっていました
騒然とする現場ではありましたが、万千代の機転でなんとかその場は収まった様子。自分の元職場にもちゃんと気を配って誰のためでもなく(そう信じてるけどw)行動する力はホントすごいと思います。こういうところにも彼の才覚を感じますよね。

一方、井伊谷では山の神が怒るような大変な事態となっていました。
知らせに来た甚兵衛と共に山へ行ってみると、大きな山崩れが発生した跡がありました。土砂が崩れて川に流れ込み、大した降りの雨でなくても水が溢れて危険なことになりかねない。どうやら長篠の戦のために大量に樹木を切り出したことが影響してしまったようです。戦には勝利したけど、その代償としてこんな大変な状態になってしまうとは…なんともやるせない。
井伊谷を守るため、早急に傑山たちと協力して対策を練りだす直虎。城主ではなくても逞しい存在になりました。

浜松城では日々多くの武将からの武功の申し立てを聞きまくることになり、さすがの家康もかなりゲンナリしている様子w。特に旧今川の朝比奈氏の熱弁は常軌を逸したような長さで(苦笑)。同じことを何度も繰り返して血管切れそうな勢いでまくし立ててたことからみんなの印象はかなり悪いww。でも朝比奈さんにとっては決死の嘆願だったわけで、そこをどう配慮するかが難しいところ
家康が夜間まで恩賞配分に悩んでいると、万千代が疲れに効く薬とやらを持って乗りこんでくる。家康もあっさりそんな万千代を中に入れたものだから、先輩小姓たちはますます彼に反感を抱いてしまう。まぁ、その気持ちはよく分かるけど、出し抜くか否かの世界ではあれくらいグイグイ行かないと出世できなかったかもしれないからね。ここは万千代の作戦勝ち
薬の技術は㚖天たちに教わっていたらしく手馴れたもの。こんなところで役に立つなんて…㚖天さん、泣いて喜ぶよ。しかも家康さんは薬に興味あるからね、これで共通の話題もゲットだぜ、万千代w!

寝所に広がる恩賞に関する資料を見て驚く万千代。そんな彼に家康は「これこそが自分の仕事」と言い切る。

「報いるべきところに報いなければ、人は働いてくれん」

これはかなりの名言ではないでしょうか。今の世の中もそうあってほしいものです。こういう上司だったらちょっと無理してでも働こうという気持ちになりますからね。そんな家康の言葉に万千代は心を打たれた様子。自分も何か手伝いたいと申し出ます。

「縦に家の名前、横に働きの数を記し、それぞれ配分してはどうか」

これって、今でいう・・・エクセルみたいなことですかね。あの時代にそんなアイディアが生まれるとは・・・万千代、ますます賢い子!まぁ、これはドラマの創作だと思いますが(笑)。
ということで、夜通しその作業に没頭することになる万千代。ところが、途中で寝落ちしたらしく夜明け前に家康に起こされて大慌て。慌てて自分の持ち場に戻ろうとしたところ、ばったりと小五郎と鉢合わせてしまいます

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ほぼ徹夜で作業していたため髪が乱れていた万千代w。明け方にみだれ髪で家康の部屋から出てきた姿を目撃したら…そりゃ、「!!!!」ってなるわなwwww。なるほど、ここでそういうニュアンス持ってきたのか(笑)。

持ち場に戻った万千代は万福に「家康に薬を出す役割を得たい」と話します。万福は「妙案だ」と喜んで直虎から取り寄せてはどうかと言いますが、過去2回も苦い経験をさせられている身としてはそう簡単に頼む事ができないw。なんとかすんなり井伊から薬をもらう手はないかと思案していたタイミングで常慶が訪ねてきました。
常慶は万千代の絵画の才能に目をつけ、井伊谷の土砂止め策をイラストで描いてほしいと依頼しに来たようです。このことにピーーーンと来た万千代www。その見返りとして薬が欲しい旨を松下から井伊に願い出てほしいと頼みます。相変わらず頭の回転が速いねぇww。「今度こそ知らぬうちに井伊から薬を巻き上げてやる!」と鼻息も荒いw。若さが爆発してるねぇ、万千代

その頃、家康は万千代のエクセル風まとめのおかげで考えがまとまりやすくなったとご満悦。かなり気に入られているようです。ここまでは万千代の思惑が的中してますな
しかし、家康の悩みどころは、浜松勢に比べて岡崎勢の働きが薄いことです。康政は「まだ武田との戦が終わったわけではないので、武功第一で浜松の士気を高めるのが大事だ」と説得。家康にとっては嫡男の信康のいる岡崎ともなんとか釣り合いを取りたいところですが…この配分問題はかなり難しいことになりそうです。

井伊谷には万千代が描いた土砂止め策のイラストが届き、六左は感心することしきり。しかし、そのイラストの主が万千代だという事はここでは明言していない。というのも、おそらくは万千代と南渓はグルでww直虎にはそれとは気づかれないようにしたいという思惑がある様子。なので、「これは若のものに間違いない!」と興奮してる六左は南渓にとってはかな~~り迷惑なことなわけですね
なんだか妙な空気が流れる中、南渓は直虎に「松下から薬を所望されているからお願いできないか」と切り出します。あくまでも「松下家が」と念を押す南渓でしたが・・・何とも歯切れが悪く様子がおかしい。これでは直虎が「なんか隠してるな…」と察するのも無理はないねw。この時点で彼女はそのバックに万千代が関わっていることに気付いたと思われます。

とりあえずは普請の方が大事と、直虎は近藤に直接交渉。しかしそれにはだいぶお金がかかりそうだとなかなか首を縦に振ってくれません。そこで直虎は・・・近藤殿おだて作戦を開始(笑)。「後世を想い善処される方は、必ずやその名前が残るものではないかと」とジワジワと迫りw、将来的には「近藤の松」と呼ばれ語り継がれていくに違いないと最後の一押し。自分の名前が子子孫孫に至るまで響き渡るかも、なんて言われたら…やるっきゃないよねぇ、近藤殿(笑)。
ということで、近藤の許可はもらえましたが…井伊谷の民たちにとっては忙しい時期に当たることもありなかなか納得してもらえない。木を切り倒したのは自分たちではないと声が上がりその場は紛糾してしまう。それを制してくれたのが、甚兵衛さんでした。例え木を切ったのが武家であったとしても、山は人を選ばず誰彼かまわず襲ってくると一喝。
「山の前では、人はただの人だで」
という甚兵衛さんの一言は非常に重い。その言葉に他の衆は言葉を失ってしまいます。

一方、万千代たちの元には井伊から大量の薬が用法書と一緒に届いていました。さらには方久からのサボンも付属してついてきたww。サボン…今でいう「石鹸」ですが、この当時では非常に珍しいものであったはず。方久の売り込み熱心さは健在ですねww。これが家康の目に留まれば大もうけできるかもしれませんから
早速その夜、届いたばかりの薬を家康の元へ運ぼうとする万千代と万福。その前に立ちはだかったのが小五郎率いる先輩小姓軍団。向かい合うなり一触即発の火花が飛びまくり(笑)。小五郎たちはその薬は自分たちが持っていくと横取りしようとしてきたため、薬台を巡っての激しい綱引き合戦がついに勃発。ここで万千代はついに「奥の手」を出します。

「それがしは、殿のご寵愛をいただいたぞ!!!」

この言葉に先輩小姓たちはビックリ仰天して薬台を放してしまいます。あ~~、薬が落ちてしまって勿体ない。万福が一生懸命かき集めてましたが、あれ、混ざっちゃったんじゃないですかね、色々とw。
万千代の爆弾発言に動揺した小五郎たちは「殿は衆道はたしなまぬ!」と反論しますが、万千代がみだれ髪で家康の部屋から出てきた現場を見てしまっていたためそれ以上の反撃ができないww。あの時のことがこんな風に功を奏すことになろうとは。完全に万千代の一本勝ちですな。

という事で、自ら「色小姓」認定してしまった万千代ww。家康は薬を煎じただけで戻ろうとする彼を「色小姓ならもっと長い時間いないと信憑性がないのでは」と引き留めますw。これ、ほんとにその気になったらどうすんだ?と思ったけどw、家康にはもうそのつもりもなさそうでちょっと安心。
それとは別に、家康は万千代の意見に興味があったようです。それは恩賞の一件。岡崎への配慮をどうしたらいいか尋ねると、

「殿が、方々の働きを、すべてご存知と伝えるのが寛容かと。誰も知らずとも殿が見ていてくださると知るのは心強いものにございます」


これは、万千代が草履番をしていた時に家康が見えないところもしっかり気づいてくれていた喜びがあったからこその発言ですよね。実感がこもったその言葉には信憑性があります。
万千代の言葉が響いたのか、家康は彼を岡崎まで行き恩賞の件を話してきてほしいと頼みます。まだそんな地位にはいないと一度は断ったものの、瀬名とは親戚筋でもあるから大丈夫だと重要な任務を託されてしまう。万千代、どんどん家康の信頼を勝ち取っていくのがホントすごいな

早速岡崎を訪れた万千代は、まず手始めに瀬名に方久から送られてきた「サボン」を進呈。さっそく土産持参で母親の心を捕えた万千代を見て、信康はピーーンときた様子w。これは恩賞の件で来たに違いないと勘づくあたり、かなり賢い息子だと思います。
瀬名がいない席で碁を打ちながらその真意を訪ねる信康に、万千代は恩賞が岡崎にまで手が回らない件を正直に伝えます。それに対してあっさりと「強者のほとんどは浜松だから仕方がない」と受け止めている様子。半分あきらめた感じの信康に、万千代は「この武功は岡崎の日ごろの働きがあってこそであることは家康もよく分かっている」と必死に伝えます。その証として、旧今川に諏訪原城を任せる案があることを聞いた信康は顔色が変わる。何故今川に城を与えるのが岡崎に報いることになるのかと数正が詰め寄ると、「若様も奥方様も今川の御縁戚。今川が一家に根を下ろすことは必ず力になる」と説きます。なるほどね、それで今川・・・。よかったね、熱すぎる演説繰り広げた朝比奈さんw

しかし、信康も数正も今川に恩賞が行くということに難色を示しています。まぁ…その気持ちはよく分かる。今川に任せるくらいなら岡崎の武功立てた者に任せるというほうが理に叶ってるからね。それに対しては、今後の備えとして今川を遇することも重要だと説得にかかる万千代でしたが…数正はどうしても納得がいかない。なんか、彼だけ貧乏クジ引いたような形になっちゃってるよねぇ。これって、本多や酒井を納得させるための苦肉の策っていう意味合いも含んでるから
それに対し、信康は数正を制し「徳川の先行きのために今回は岡崎は耐えます」と答えます。次回はちゃんと岡崎の者にも直に報いてほしいと釘をさすことは忘れませんでしたが…。これはちょっと、溝の始まりだったかもしれないねぇ

「真田丸」で石川数正の一件がちょこっと出た時、なんでそうなったのかイマイチ納得できなかったのですが・・・今回のやり取りを見てちょっと腑に落ちた気がしました。この時の傷は数正にとってはちょっと痛手だったかも…。

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井伊谷では直虎を含め皆が協力して山肌に松を植える作業に取り掛かり始めていました。あれ、けっこうな斜度がある現場だったように見えたんですが…撮影はかなりハードだったのでは
長老となった甚兵衛も共に松を植える作業を手伝う。直虎と並んでいるとまるで孫と爺やのようで…なんだかすごくホッコリしましたね。甚兵衛は松を植えながら、将来の山の姿に思いを馳せる。木を切ったら植えるという事が今後の習わしになっていれば嬉しいと目を細める甚兵衛に、直虎は「これは甚兵衛の松という掟じゃな」と笑う。「恥ずかしい」と笑いながら松を植えることに精を出す甚兵衛…。

この場面、一見するとすごく素朴で何でもないようにも思えるんですが、なぜか、すごく心がジーンとなって…気づいたら落涙しておりました。直虎と甚兵衛との間に流れる温かく優しい時間がものすごく沁みました…。

普請が続く中、直虎は南渓に「井伊の薬は役に立ったのでしょうか」と静かに尋ねる。万千代が関わっていたことをやはり知っていた直虎…。小姓に上がったらしいと聞いて内心はホッとしているものの素直に喜んでやることもできない。複雑な関係になっちゃったね。
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キジ猫にゃんけい様も心配そうです

浜松城では、万千代が岡崎での出来事を家康に報告。今回は耐えるという決断をしてくれた嫡男を誇りに想い、将来的には信康に仕えるのはどうかと万千代に嬉しそうに語る家康。
この場面も平和で他愛もないシーンではあったんですが…この親子の辿る末路を知っているので、なんとも切なくやるせない思いになってしまいました。あんなに嬉しそうに息子を想っている家康なのに、どうして…。

諏訪原城を今川に与える件を聞いた忠勝と忠次は絶句。特に忠次はこの決定にかなり不満があるようです。今川ではなく三河の生え抜きを入れるべきと憤慨しまくり。しかし、今後を考えると今川も遇しておく必要があるという家康の決定は覆りません。康政もその意見に賛同したことで強引に話を丸めてしまいました。あの怒りようだと、忠次が家康を見限りそうなもんだけどね(苦笑)。
今回の決定には万千代が一枚かんでいるのかもと康政に言われた忠勝は「まさか…」と動揺を見せます。あれ、忠勝さんは万千代たちのことを一目置いて可愛がっていたように見えたんですが…あれってもしや、ナメてかかってたってことなんですかね。どちらかというと康政のほうが万千代を認め始めてるような感じに見えたけどどうなんでしょうか。

そして時は流れ、山肌に植えた松をチェックしにやってきた直虎。順調に育っていたようですが…それを一緒に喜びたかった甚兵衛はもうこの世の人ではなくなっていました。やはりあの「甚兵衛の松」の時のことはそのフラグだったのか…。

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「聞いておるか、甚兵衛。また来るの」

直虎のこのセリフにまたもや落涙。甚兵衛さん、これまで直虎を支えてくれて本当にありがとうございました…(涙)。

そしてなつもまた、尼になる決意を固め井伊谷から去ることになりました。万千代と万福の初陣が決まったとのことで、これで自分の役目も終わったと悟ったのですね…。寂しくなりますが、玄蕃と政次を想い心静かに過ごしてほしいと思います。

で、次回のサブタイトル…また突拍子もないもの持ってきたなw。でもちょっと泣けそうな予感。


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