レポート&インプレッション

イベント報告、好きな役者さんやドラマの個人的感想を語るブログです



スポンサーリンク


2017年08月

『おんな城主直虎』第34回 隠し港の龍雲丸

あまりにも衝撃的過ぎた第33回。あまりのシビアな展開に賛否両論が湧き起ったそうですが、逃げずに真正面から制作した結果として成功だったのではないかなと思います。視聴率は上がらないようですが、森下さんの脚本は色々と深いし避けたい場面も正面から突いてくる。なんだか『平清盛』の時の藤本さんを思い出しますね。
今回のサブタイトルの元ネタは黒沢明監督の映画として有名な『隠し砦の三悪人』

隠し砦の三悪人 [Blu-ray]
隠し砦の三悪人 [Blu-ray]
東宝 2009-12-18
売り上げランキング : 15309


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

後年になってリメイクもされているようですが、一番有名なのはこちらのオリジナルだと思います。


mp4_000267338

政次の犠牲によりこれ以上井伊にお咎めなしと決まったのはよかったのですが、気がかりなのは直虎本人です。
自らの手で政次を手にかけてしまった彼女はそのあまりの出来事がトラウマとなり、無意識に自分の記憶から政次が消えた部分を消し去ってしまった様子。静かに淡々と碁を打ち続ける直虎に不安な気持ちを抱く南渓和尚…。
この場面の何が胸が痛むかって…直虎の被っている尼の帽子(もうす)に、政次の「血」が残っていることです。政次の想いが宿っているものを見につけているにも拘らず、直虎の記憶からはそこの部分だけ消えてしまっているというのが…あまりにも辛すぎる

一方、川名の隠し里で暮らす井伊の一族には事の顛末を伝えに直之と㚖天が訪れていました。あまりにも辛く悲しい政次の最期を知ってしまった面々は言葉がない…。特に夏さんの心中を想うと…もう、あまりにも辛すぎて。それなのに、なつは呆然としながらも

「殿のお手にかかったのなら、義兄上も本望でございましたでしょう…」

と告げる。哀しい…哀しすぎるよ、なつさん。政次と直虎の繋がりを誰よりも敏感に感じ取っていた彼女の言葉だけに、その意味を想うと切なすぎて涙が出てきます…。政次を父とも慕っていた亥之助はあまりのショックにその場を飛び出してしまいます。トラウマが残らなければいいんだけど…。
祐椿尼は娘のことが心配でならないため、一度川名で休んではどうかと提案します。その話を聞いた南渓もその方がいいと悟り直虎に勧めるのですが…

「いえ、今宵あたり、但馬が来るやもしれませぬ」

とはっきりと答える直虎。その言葉に、彼女が本当にまだ政次が存命していると信じて疑っていないことを感じ取った南渓と㚖天は初めて事の重大さに気くのでした。そうなってしまうのも、無理ないよね…。普通の精神じゃ耐えられないし受け止められない出来事だったから…。

その頃家康は順調に進軍を続け、氏真がこもる掛川城に迫っていました。士気が上がる家康たちの前に常慶が気賀の城主・方久を連れてやってくる。方久が持ってきたのは「種子島」一式。戦でイケイケな状態の徳川を見て、これは商売になるなと銭の犬の勘が働いたんですなw。
ドヤ顔で種子島を見せつける方久。家康も「これはありがたい」とかなり乗り気になっている様子。この時はまだ、そのあとに起こる恐ろしい悲劇を思いもしなかったよね、双方とも。この時点で方久、つまり気賀は今川を見限って徳川に通じたことになるわけです。

龍潭寺には龍雲丸が直虎を心配してやってくる。一心不乱に独りで碁を打ち続ける直虎の様子を不審に思った龍雲丸は南渓から事の次第を聞きます。彼女の中ではまだ徳川が攻め入ってきていないこと、そして近藤が井伊を乗っ取るために悪巧みをしているので政次と共に策を練ろうと待ち構えていることを・・・。「本当のことは言わないのか?」と言う龍雲丸の問いかけに「言葉の端々に滲ませてはいるのだけれどそれを受け入れてもらえない」とお手上げの様子。心が政次がいなくなったことを受け止めるのを拒絶してるんだろうね。
龍雲丸から「らしくない」と言われてしまいますが、直虎を城主にした立役者でもあるため責任の重さを感じて南渓和尚はかなり悩んでいるようです。自分が追い詰めてしまったのではと悩み深くなる南渓でしたが、それに対して龍雲丸は

「本人は案外幸せなんじゃないですかね。哀れだっていうのは、こっちの勝手な見方でさぁ」

と答える。このセリフは何だか色々とハッとさせられるものが多かったです。こちらの主観で思っているものとは違うこともあるんだって気づかされたというか…。龍雲丸の台詞はとても深い。南渓和尚もハッとさせられたようでしたしね。
そのまま立ち去ろうとする龍雲丸に南渓はさりげなく「気賀の動きを確かめておいた方がいい」と忠告します。戦が迫りくる中、気賀もただでは済まないのではないかという危惧があったからこそですよね。自分たちのように巻き込まれないでほしいという親心のようにも感じました。

南渓の言葉が気になった龍雲丸は中村屋に状況を確認しに行きます。そこで彼は方久が徳川と内通を始めていることを知らされます。しかし、簡単に徳川を信用していいものか疑問が残る。現に井伊は徳川に見限られていますから…龍雲丸の懸念も当然のことですよね。
しかし、中村屋は「井伊と気賀では事情が違う」と考えているようで徳川との繋がりを持つことに決めた様子。周囲は今川についている者が多い中で気賀だけが徳川の味方につくことで悪いようにはならないと考えているようでした。まぁ、確かにその理論はありかなと思うんですが…徳川に不信感を持つ龍雲丸は簡単には納得できない複雑な心境を抱えたようです。

続きを読む

『おんな城主直虎』第33回 嫌われ政次の一生

わけあって放送当日に見れなかった第33回ですが…これは大河ドラマ史に残るかなりの衝撃作でした。さっき見終えたばかりですがもう早くに感想書いて少しでも落ち着きたい気分…ということで。
ちなみに今回のサブタイトル元ネタは映画やドラマで当時大きな話題を呼んだ『嫌われ松子の一生』です。

嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]
嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]中島哲也

アミューズソフトエンタテインメント 2006
売り上げランキング : 3628


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

もうそのまんまこれ使えるなと。まさに今回のためにこの映画が存在したんじゃないかと錯覚できるくらいドンピシャすぎて。しかも、政次を演じてるのが高橋一生くん…「一生」とかかっているというのも奇跡的だなと思ってしまいます。

mp4_000319895


直虎が気付いたときには既に近藤が仕掛けたと思われる罠が発動した後だったという・・・なんとも皮肉なラストだった前回。直虎の声で慌てて門を閉めたため井伊谷の城の中まで攻めかかられるということは避けられたものの状況は最悪です。外で直虎が時間を稼いでいる間になんとか隠し里の川名まで脱出することができた政次たち。とりあえずは無事に逃げ延びられてよかった。
誰もいなくなった井伊谷で、直虎は徳川の使者である酒井忠次に家康からの証拠の書状を突き出して必死に井伊は決して徳川に弓を引いてはいないと弁明。しかし「井伊じゃないなら小野がやったのでは?」と厭らしく疑いをかけてくる。酒井忠次・・・めっちゃ嫌味な奴だよなぁ、ホント。あのネチッとした感じがなんとも見ているものをイラつかせるというかww。これは演じてる役者さんが巧いからなんだろうけどね。しかし直虎も負けてはいない。政次が騙すつもりならこんな姑息な手は遣わないと言い張り、ものすごい形相で井伊家再興の約束を果たすため家康に取り次いでほしいと迫る。でも、シレっとしてその願いを聞き入れようとしない忠次・・・あ~~~ムカつくわぁ~~~w

その頃、矢を放った方向を嗅ぎ付けた之の字が主犯格を追い詰めていました。やっぱり近藤の家臣がやった事だったんだな!之の字、グッジョブ!!と思ったのも束の間…捕えて突き出そうとした矢先に自害されてしまい真相が闇の中に。直之は直前まで政次を疑ってたけど、今回のことで少しは信用できたんだろうか。

しばらくして井伊谷に到着した家康が城に入る。さっそく井伊家もしくは小野に襲われたと告げ口しまくる近藤。しかも矢を向けたことを認めず井伊を再興しろとの一点張りだった直虎は牢に捉えてしまったらしい。そのなかで今回の謀に罪悪感を感じていたのが目付の一人・鈴木さんです。強引な近藤のやり口は彼にはついていけない部分があるようで、尼である直虎だけは助けてほしいと願い出てくれました。良い人だ…。しかしそれに対して「直虎助けるなら小野に罪を償ってもらわないと話にならない!」と鼻息が荒い近藤。直虎側として見ると今回の近藤さんはホント悪役に徹してるよなぁ。通説ではこの人、井伊の味方になってくれた人みたいにされてるらしいんだけど
近藤達が立ち去った後、家康は彼らの言い分がどうもわざとらしいと感じ取ります。それに対して何かを告げようとした忠次・・・こいつ、近藤達とグルなんじゃないのか!?と思っちゃうよw。家康、耳を傾けるな、と思っていたらそのタイミングで武田が駿府を取ったという知らせが舞い込みます。氏真が逃げ延びた掛川を攻めるようにという信玄からの文に従わざるを得なくなった家康。あ~~なんたること!せっかく家康がどうにか打開してくれそうな空気だったのに「井伊家に関わってる暇がなくなった」ということでそのあとのことを近藤達に託さざるを得ない状況となってしまいました

井伊谷を立ち去る前、家康は牢に閉じ込められている直虎に面会します。牢の中から必死に無実を訴え井伊家再興の約束を果たしてほしいと迫る直虎に対し何も言葉を言えず立ちすくんだ家康が起こした行動というのが…「土下座」でした。しかも、最後まで一言も直虎に告げる言葉もなく・・・

器用に土下座したままバックで去るという妙な才能を発揮ww

あの態勢で段差も登って角も曲がり姿を消すっていうのがすごいなと。これ、サダヲさんの身体能力があってこそのシーンですよねw。今回の笑いどころはここだけだったかなぁ。
この時はまだ若くて力もなかった家康。しかし直虎を見捨てた形になったこの経験が後々大きく彼の中で影響していくような気がします。そういう意味ではこれ伏線ですよね、きっと。

川名に無事逃げ延びた政次は祐椿尼に事の次第を報告。彼はまだ直虎が牢に閉じ込められたことを知らない。しかし、彼女が危険な状況にいることは分かっている。今後どうするつもりなのか問われた政次は「必ず、何とかいたします」とだけ答える。その目にはある覚悟がうかがえたため、祐椿尼たちはそれ以上聞くことはやめました。おそらくこの時すでに、政次は自分の成すべきことを決めていたのでしょうね…。


続きを読む

『おんな城主直虎』第32回 復活の火

今回の元ネタは「復活の日」ですね。小説が原作ですが映画化もされています。

復活の日 ブルーレイ [Blu-ray]
復活の日  ブルーレイ [Blu-ray]
角川書店 2012-09-28
売り上げランキング : 12035


Amazonで詳しく見る
by G-Tools
主演は昨年の大河ドラマ『真田丸』で大ブレイクした草刈正雄さんです。
それにしても、うまい具合にタイトル絡めましたなw。

mp4_000307987

いよいよ戦が近づいてきたということで、直虎はあらかじめ家康に手紙で井伊の内情を知らせることにします。徳川では家康と瀬名が「井伊が取り潰されたのは家臣の小野が絡んでいるらしい」と息巻いているところだったので、無事にその手紙が届いてよかったよ(苦笑)。家康は直虎の策士っぷりを察して「ぜひ会ってみたい」とかなり好感触だった様子。この時点では瀬名とも良い関係を保っているようでちょっと安堵しました。
とりあえず一応は徳川も井伊の内情は理解できたようなので「復活」への第一歩は順調に前に進みましたね。

ちなみに、この日、徳川家に新たな登場人物が初登場しました。
mp4_000414010
昨年の『真田丸』では藤岡弘、さんが演じていた本多忠勝。今回は髙嶋政宏さんが演じます。豪快さがすでに滲み出ていたので(笑)今後の活躍が楽しみ。そして石川数正は今回もやっぱりイケメンでした。もっと活躍してほしいな~w。

その頃、武田には思いもよらない人物が訪れていました。武田に寝返ったその人とは…氏真の側近だった関口じゃないか~~~!!直虎たちが首を上げる計画たててたけど…武田側に付いてしまったらそれも叶わないじゃないか。きっと関口は氏真の最近のカリカリっぷりに「もうあかん」と見切りつけたのかもしれんなぁ。これだから戦国時代は恐ろしい。
そんな裏切りが起こっているとは思いもしない氏真は戦が近づいたことでさらに余裕をなくし、「本当に援護に駆けつけてくれるのか!?」と神経質になっている様子。一番の頼みは北条のようですが、未だに確実なものは見えてこないし・・・上杉に至ってはホントに来るのか?と誰もが疑いたくなるような状況らしいし(苦笑)。一番確実性があるのが政次がいる井伊谷なんだけど…裏切ってる手前もあってか関口様の額からは報告するときの脂汗がハンパない
関口の周辺の異変は政次にも伝えられます。主だった関口の関係者が皆駿府へ戻ってしまったらしいと知らせを受け、政次も今川内部にガタがきてるなと察した様子でした。残された手下は捨石とされちゃった人たちなのね

その夜、政次は直虎のいる龍潭寺をひっそり訪れます。主だった関口の家臣もいなくなったことで動きやすくなったみたいですね。直虎も今回の井伊家復活のシナリオについて政次と一度も実際に話せていなかったことを気にしていたのでグッドタイミングでした

久し振りに政次と対面して碁を挟み対話をする直虎。関口が武田に寝返ったことや虎松の首が偽物だったことについての小野の反応などを事務的に話す政次。その語り口に違和感を覚えた直虎に「言葉ではないか?」と返す政次。そういえば、これまでは敬語調で直虎と会話してたからね。ちょっとムクれる直虎に「束の間の殿様気分を味わいたくてな」と笑う政次が可愛かった。それを受けて直虎も政次に対して「殿」と言って徳川の書状を渡してみたりする(笑)。今後の段取りについてお互いに確認し合いますが、これまでにない言葉のやり取りに「慣れぬものじゃな」と結局笑ってしまう二人。なんだかものすごく可愛くて良い関係だなって思ってしまった。
冗談のつもりで政次は「殿様気分を味わいたい」と話したわけですが、直虎はこのまま政次に井伊谷の主となってもいいとふと思ってしまいます。以前の直虎は意地でも政次に城主の座を奪われまいと頑張ってきましたが、分かり合える関係になった今、政次に井伊を託したほうがいいのかもしれないという想いが芽生えてしまったようです。しかしその申し出を聞いた政次は静かに答えます。

「商人に城主にと望まれたり、家が取り潰されるのに百姓が体を張って止めようとしたり、盗賊が尼小僧と慕って来たり…そんな芸当私には到底できません。降りる道などもはや許されません、殿には」

まるで兄が妹を諭すような・・・優しくて温かい直虎への励ましの言葉に思わずウルっとしてしまいました。これまで通り自信を持って井伊家の当主として頑張ってほしい、という政次の大きな愛が心に沁みました。直虎も政次の愛情あふれる言葉に胸がいっぱいになり涙が止まりませんでした。碁を打つ番になっても涙で見えないと泣き続ける直虎を見た政次は月明かりの下まで碁盤と碁石を運びます。こういう優しさもホント気が利いてて素敵なんだよなぁ、一生くんが演じる政次

直虎「もうじき、陽のあたる場所で打てるようになるの」
政次「はい」

この二人の短い会話がものすごく泣けた。井伊家が復活した時、二人の関係はより強固なものになるだろうなっていう確信めいたものを感じたのですが・・・それと同時に、これが二人で静かに語り合う最後の時になってしまうのではないかという危惧も感じてしまって。明るい未来を夢見る二人の姿がとても儚く写り切なくなってしまいました…。

龍潭寺から戻った政次は「徳川が来れば私の役目も終わりますね」と語るなつに初めて自分の素直な気持ちを話します。

続きを読む

『おんな城主直虎』第31回 虎松の首

死の帳面事件から2週、感想をお休みしている間に井伊の状況が刻一刻と悪化してしまいました。あ、感想お休みしただけで直虎はしっかり見ておりますw。
今回のサブタイトル「虎松の首」の元ネタは…何だか色々とありそうなタイトルが多いので特定は難しいですね。ストーリーとかなり合致したものだったので、詮索しないで「そのまま」ってことにしておこうかと思います。ちなみに29回の「女たちの挽歌」は「男たちの挽歌」、30回の「潰されざる者」は「許されざる者」でした。これらはかなり分かりやすかったんだけどね

mp4_000229420

寿桂尼が遺した『死の帳面』計画は井伊に徳政令を受け入れさせて取り潰したのちに今川の支配下に取り込むというものでした。とりあえず直虎を呼び出して抹殺っていう最悪のシナリオは書いてなかったみたいだからよかったけど、この当時のお家取り潰しはそれに匹敵するくらいの大事件ですよね。
直虎が城主になってからすぐに問題となったのが村人たちの徳政令を受け入れるかということでした。そこから和解するまで色々あって…今ではすっかり厚い信頼関係で結ばれているわけで、いまさら徳政令を直虎に付きつけることなど彼らにはできない。それ故の、関口が宿泊する宿前での「徳政令は望まんに!!」大合唱。井伊を、直虎を守るための彼らの必死の行動は胸を打つものがありました。が、結果的にそれが最悪の方向にいってしまうとは切ないですね。この騒動を最初に嗅ぎ付けた政次は彼らの行動の意味を分かっていながらも、それが直虎にとって良い結果をもたらさないことを知っていた。

「俺を信じろ、おとわ」

たとえ周りからどう思われようとも、直虎を守るためなら鬼になる政次。だけど、その行動の真意だけは分かってほしかった故のあの「おとわ」呼びはグっとくるものがありました。あの瞬間混乱しながらも直虎はそれを感じとって、泣き崩れる村人たちの前で徳政令を受け入れることを承諾したんじゃないかと思います。そんな二人の繋がりが泣けます…。
徳政令に署名がなされたことで関口も気分がいい。そこにすかさず忠誠心を示して懐に入り込もうとグイグイいく政次。その表情には今まで以上の覚悟が感じられました。

徳政令を受け入れて取り潰しが確実になった井伊谷の人々は追い立てられるように屋敷を後にする。その場に踏み込んできたのが、今川への忠誠心を確かなものだと植え付けようとする政次だというのがなんとも…。自分の本心を誰にも悟られないよう手荒に追い立てる姿が痛々しくてねぇ。直虎はあの時の「俺を信じろ」という言葉を信じて政次の言葉に素直に従います。鬼のような行動もきっと何か考えがあってのことだと思っていてくれてるんだろうなと思うとちょっと救われた気持ちになります。
直虎は龍潭寺にいた虎松と直之の弟・直久を連れ出しますが、政次の甥である亥之助は残しました。その行動に政次が関わっていると悟ってしまった亥之助の気持ちを想うとなんとも切ない。信頼している叔父が井伊家を乗っ取ろうとしている姿を目の当たりにしたわけですし…なんか、その光景って、幼い時の政次が見た父のものと被ってしまうんですよね。歴史は繰り返されてしまったのかと・・・。しかし、亥之助の母・なつは政次の真意を正しい形で悟っている様子。井伊を守るための行動だと分かってくれる人が確実にここにもう一人いるわけで…それだけでも政次が本当の孤独ではないという救いになります。

隠し里へ身を寄せた井伊谷の人々を前に、直虎は今後について打ち明けます。戦が始まり徳川が攻め込んできた時に関口の首を差し出して今川の支配下から徳川へ寝返る計画を話す直虎。寿桂尼が危惧した通り徳川と密かに通じる道を選んでいますから(そのためにしのさんを嫁に出しましたからね)、それをきっかけに井伊を立て直そうと考えているわけです。そして、この計画は政次も承知していて…その成功のために彼は今川に入り込んでいるのだということも明かします。これまで今川の目付として井伊に不利な条件をふっかけてきてばかりだった政次の誤解をこの場で説いてくれようとした直虎が何だか嬉しかった。

「そうだと思った」と大半の人は納得してくれてホッとしたのですが、一人だけ懸念を示した人がいました。猪突猛進なところもありながらも実は慎重派だったりする直之です。彼の直虎への忠誠心は政次にも劣らないですからね。曖昧ながらも政次を信用すると語る直虎を心配するのも分かる気がします「これまでのこと全てひっくるめて騙されているのではないか?」と何度も確認する彼の言葉が、この後直虎に影を落とすことになりますが…直之も直虎の為を想っての言葉だからねぇ…。こういう人も必要だよなって思ってしまう。

直之の一言で場が複雑な空気になったものの、最終的には井伊を立て直すために進んでいくしかないという結論に達した一同。すると六左が突然立ち上がって陽気に手を打ちますw。
ところが、誰もそれに続く者はなく…シーーン直虎は一度しか言わないし聞いたら忘れてくれと最初に言っていたので、この手打ち式で「皆忘れましょう!」って雰囲気にしたかったようですが唐突すぎて伝わらなかった模様w。「何とも間が悪い」と苦笑いされて冷や汗ものになってしまう六左が可愛い
でも、こういう人がいると気持ち的に救われるのも事実。六左もやはりいなくてはいけない人なんだって改めてこのシーン見て思いました。

その日の夕刻、直虎は虎松に隠し里の話を聞かせます。この場所は虎松の父である直親と幼馴染だった政次が守ってくれた土地であると…。虎松は自らも父たちと同じように井伊の里を守らなければと気持ちを新たにします。
このようにそれぞれが取り潰しが決まっても再興への希望を抱きつつ前に進もうとしていましたが…駿府ではさらに恐ろしい思惑が進もうとしていました

続きを読む
スポンサーリンク



プロフィール

えりこ

スポンサーリンク
◆SCRIPT $(function(){ $('img').on('contextmenu',function(e){ return false; }); });