前回のサブタイトルの元ネタはめちゃめちゃ分かりやすかったのですが、今回はありがちなタイトルながらも元ネタを特定するのがかなり難解だなと。鈴木清順監督の「港の乾杯 勝利を我が手に」という説もあれば、海外小説「剣を我が手に」という説もあり・・・こればかりはNHKに聞いてみないと分からないかもしれません

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方久の直虎が気賀城主になってはどうかという提案と時を同じくして、中村屋をはじめとした気賀の町衆たちからも「気賀の城主になってほしい」という嘆願が。こういう事って重なるもんですね。あまりに前のめりに話が進みそうになっていたので、さすがの直虎も即決するのが怖くなり一時保留にさせてもらうことになりました。
その夜、政次にこの件について相談してみると意外にも好感触の反応。前回までは「気賀に関わるな」と釘を刺していたのに一転して「いい話じゃね?」みたいなこと言われて直虎も拍子抜けw。政次的には「気賀に深入りしすぎて井伊の家をないがしろにされる」ことが嫌だったわけで、気賀の領土を戦もしないで手に入れられる機会が訪れたということは井伊の家の為にもなるしむしろ好都合、ってことなんだろうね。

政次の了解を得たことで、直虎は改めて中村屋たちに「気賀の城主になる」ことに前向きであることを伝えます。この時の目を爛々と輝かせて「ありがとうございますっ」って感激してるハイテンションな中村屋さんが好きだ
で、さっそくそのための工作に取り組もうという話になるわけですが・・・そこで交渉の大役を自ら買って出たのが方久でした。
なにやら不気味なほど静かな自信に満ち溢れた表情で、見ていてちょっとゾクっときたよ。ムロさんって基本コメディ俳優的立ち位置なんだけど、締めるところはなんか凄味のある雰囲気出してくるんですよね。森下さんはこれを狙って方久を書いているのかもしれない。

手始めに、堀江城の大沢の元へ気賀で反乱騒ぎを起こしたことの謝罪に赴きます。大沢の家臣からのお灸はありましたが、意外とあっさり許された模様。前回一言もしゃべらなかった嶋田久作さんの大沢が今回やっと口を開きましたがwwなんとも心が読めない感じがいいですな。案外物静かなお殿様なのかも?
そして次に向かったのが氏政の側近である関口のところ。まずは脇から落としていこうっていう作戦ですねw。

まずは「お近づきの印」として関口に珍しい南蛮の香料を進呈。そのものだけの匂いはかなり強烈だったようですが、布に香料をしみこませたものを試させると…かなりの好感触

あまりの良い香りにこれでもかってくらい吸いまくってる関口様が可愛すぎて笑ったww。いやそれ、吸い込み過ぎで体悪くなりそうだけどwww。
これですっかり気分を良くした関口に方久はさっそく気賀の城の件を切り出します。気賀はめっちゃ儲かる領地なのに、その儲けが氏真の側近である関口ではなく大沢に行ってしまうのは口惜しくはないのかとハッパをかけてみると・・・「特には~・・・」とさして悔しくない様子ww。関口さまはあまりもうけ話には関心がないみたいです。となると、この話で推していくのは得策ではありません。で、次に「気賀が井伊のものになれば関口様に陰でこっそり儲け口を紹介してあげるのに」と甘い言葉で誘惑。これにはさすがに関口も食いつきました。自分で稼ぐ話には興味ないけど楽していい想いができるのなら話は別ってことですなww。いつの時代も「銭」の力は色んな意味で強大です。っていうか、あの香りに何か仕込んでいたのかも!??方久ならやりかねないw

一方龍雲丸が気賀を離れようとしていることを仲間に告げている。彼は気賀に城を建てることに断固反対してたから、その話が決まったこの町にはもう居る意味がないと思ってる。動揺する仲間たちでしたが、そのタイミングで中村屋が「今、気賀の城に井伊の殿様に入ってもらえるよう画策している」と知らせにやってきた。まさにグッドタイミング。今川に逆らうような危ない橋だが、井伊はそのために動くと言っているという話を聞くと龍雲丸の表情も変わります。中村屋さんからも「そなたらを頼りにしておる!!」と熱く説得されて心が揺れている様子…。頼りにされるって言葉は素直に嬉しかったと思うよ。

そして方久と中村屋はついに本丸・氏真の元へ談判に。政次の助言通りまずは氏真の喜びそうな香炉を進呈。
政次の見立て通り、それを見た氏真は奥さんが喜びそうとたいそう気に入った様子でかなりご機嫌に。そのちょっと少年みたいな部分が可愛く思えるんだよね、松也くんの氏真は。そしてこの流れでいざ本題の気賀の件を切り出そうとした方久たちでしたが、そこへ火急の知らせが飛び込んできて文を読んだ氏真の表情がみるみる険しくなってしまいます

「どいつもこいつも、余を馬鹿にしおって~~~!!!!!」

と、後ろの掛け軸をバッサリ斬り捨てるほどの怒りよう。しかし掛け軸は斬っても後ろの壁までは斬り傷つけてないところがさすがというか。氏真って何気にかなりの剣の達人なんじゃ!?
とりあえず、方久と中村屋は関口様に促されるままその場を慌てて退散。こんな状態の氏真に気賀のことを切り出したりしたら彼らは掛け軸と同じ運命を辿っていただろうからね。いやぁ、色んな意味で氏真に最初にお土産を提出していて良かったよ
その、氏真を烈火のごとく怒らせた出来事とは…武田信玄の嫡男・武田義信が追い込まれた果てに自害してしまったという事件でした。
義信の正室は氏真の妹…つまり、今川と武田の同盟に大きな役割を買っていた人物が信玄に追い込まれたような形で死んでしまったわけで…武田から今川を切り捨てたって意味にもなるんですよね。氏真が「馬鹿にされた」と怒り狂うのは当然の流れなわけです。
それにしても、ちょっとの出番ではありましたが義信、なかなかのイケメンだったな。一言もセリフなかったのが残念だったけど。っていうか、演じてた「オレノグラフティ」さんの名前が気になって仕方なかった。その名前のインパクト、すごくないっすかw。調べてみたら劇団鹿殺しの役者さんで舞台に多く出ている傍ら、音楽提供も数多くこなしているマルチな才能の方とか。ちょっと今後注目してみたい人かもしれません。

今川と武田が緊張状態にはいったということで、氏真に気賀の件を話すどころではなくなってしまいました。せっかくいいところまで話を進めていただけに直虎をはじめとする皆の落胆は大きい。
中村屋は龍雲党の元へ井伊が気賀に入る話が進まなくなった詫びを入れに訪れますが、龍雲丸は数日姿をくらませているという。本当に気賀を出ていってしまったのかと思っていた矢先にひょっこり戻ってきた龍雲丸は驚く皆を尻目にさらに驚愕のアイディアを話し始めます。本当に頭はやることが奇抜というか傾奇者というか
彼が姿を消していたのは、色々な城に侵入してw偵察していたためだったようです。その経験から「これなら気賀の為になるっていう城」を考え付いたと。彼の考えた城の図面を見た中村屋はそのあまりにも奇抜でよく考えられたものに驚嘆。ぜひとも自分たちに城の普請を任せてほしいという話に渾身の「まるっ」印でOKを出す中村屋さんwww。某お酒メーカーのCMにぜひ本田博太郎さんを採用してほしいぞ
それにしても、あの、城に大反対だった龍雲丸が「城の普請を任せてほしい」と頼み込むようになるとはねぇ。その心境の変化には直虎に「自分で創りださなければ誰も何も与えてはくれない」と言われた言葉が沁みていたのかもしれません。
さっそく大沢の家臣に城の普請を頼みに行ったら「早く造ってくれ」とだけ言われてあっさりOKが出て拍子抜け。二人とも何を言われても対抗できるよう色々準備していったんだろうねw。まさかほぼ二つ返事で了解されるとは

そんな事態になっているとは露知らずだった直虎は龍雲丸が気賀に残っていることを知ってビックリ。あんだけ出ていくなって言ってたのに、いることにビックリしすぎて「何故出ていかなかった!!」と食って掛かってしまうところがなんだか可愛いよ。出ていくって言われたことにショック受けてたからなおさらそう言い返したくなっちゃったんだろうけどね。その気持ちは何だかわかるw。
そんな直虎を有無を言わさず船に乗せて浜名湖上まで連れ出す龍雲党。湖の上で止められてニヤニヤしながら直虎を追いつめようとする龍雲丸たちにビビッて思わず船から飛び降りて逃げようとしちゃう直虎w。いや、それは龍雲丸のイタズラが過ぎたと思うぞ。城主なのに翻弄されっぱなしだけどね、直虎はw(そこが可愛いんだけどさ
船の上で改めて龍雲丸から城の構想を聞く直虎。浜名湖の上に建てるって発想がまずすごいと思いますよ。実際にそれに近い城の跡が残っていたというから驚きです。「実によいと思うぞ!」と直虎も感激した様子。

帰りの船の上で直虎はふと「雲」について尋ねる。空に雲があったから井伊には仕官しないって言われたことがずっと気になっていたんですね。そのことについては最初は「勘弁してくだせぇよ」と話したがらなかった龍雲丸でしたが、「なにゆえじゃ!」という直虎の追及に根負けして理由を語ることになりました。
堕ちた城から逃げ出した彼は盗賊に拾われその道で生きていくことになったそう。この拾ってくれた盗賊もなかなかワイルドなイケメンだったな。しかしその盗賊たちもお縄となり…一人だけ生き残った少年はある日大きな岩の上で龍の形をした「龍雲」を目にします。
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一人ぽっちになった少年はその雲を見ながら「俺がどこで何をしようが構わない」自由を実感する。そしてこの時、自ら「龍雲丸」と名乗ることに決めたと。誰にも縛られず自分の力だけで生きていこうと決めたあの時のことを、井伊に仕官する日に見た龍雲を見て思い出したんですね。

「でも気が付けば、仲間に縛られ、町に縛られ・・・ざまぁねぇですわ」

そうポツリと話した龍雲丸の言葉に直虎は何かを感じます。

「頭は、心の奥深いところでは、奪われてきたものを取り戻したいと望んでおったのではないか?」

彼女は龍雲丸が「誰にも縛られない生き方」をしたいと思う反面、いつもどこかで幼い時に失った人との繋がりを求めていたのではないかということを感じ取ったんじゃないでしょうか。本当は仲間や町と繋がりたかったんじゃないかなって…そこが龍雲丸の心の闇みたいな部分だったのではないかと思うんですよね。人や町と関わり合いながら生きる今の龍雲丸が本当の姿なのでは、と語りかける直虎の優しい言葉にちょっとウルっときてしまいました

「尼小僧様はいつも、俺の考えつかぬ事を言う」

直虎の言葉に龍雲丸の心が救われた瞬間のように思えてここも泣けたなぁ「お互い様じゃ」と笑う直虎の表情も印象的でした。ここはすごく良いシーンだったと思います。

気賀に戻った二人は話しているうちに「大沢に気賀に入ることを諦めてもらうように持っていけばいいのでは」という考えに至ります。再び希望の目が出てきたことで周りがそれに向けて再び動き出す。
氏真に切り出すタイミングを知らせるのは政次が請け負い、方久は言葉巧みに大沢に気賀に入ることを諦めさせる。もともと多くの城を持っていて管理が大変ってことで気賀に入ることは面倒だと思っていたらしいのでこの話はとんとん拍子に進みますw。肝心の氏真はというと…
義信事件以降、政治にやる気を失い逃げるかのように日々踊りや遊びに熱中するようになってました。それにしても、さすが歌舞伎役者・尾上松也ですね~!酔狂な踊りといいながらも踊りはしっかり型ができてて手の動きも美しい
腑抜けになってしまった氏真はなんだか哀れで仕方ないのですが…気賀の件を切り出すのはこのタイミングがベストだろうね。ということで、政次の知らせと同時に方久と大沢は駿府へ赴き事の次第を話します。みんなビクビクしながら反応をうかがってたけど、政治への興味を失った氏真にとってはもはや気賀に井伊が入ろうがなにしようが知ったこっちゃないといった雰囲気「好きにしろ」という呆気ない一言であっさり了承されることになりました。何だかスッキリしませんが、まぁ結果オーライということで。

気賀が井伊のものになることを一人ひっそりと直親に報告する政次。喜ぶ仲間たちの輪に加わらずに一人ひっそり離れていく姿はちょっと悲しいものがあったけど…。

「おとわが、気賀を取ったぞ」

万感の思いを込めて直親に報告する政次の姿が切なくて思わず涙・・・。ここにいる時は、政次ではなく「鶴」なんだよね。その姿を知っているのは、にゃんけいと一緒に温かい目で見守っている南渓和尚だけなんだけど・・・。

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そしてついに気賀に城が完成しました。直虎や政次もその城の出来栄えに大いに満足した様子。
高台の上から気賀の町を嬉しそうに眺める龍雲丸に政次は「こたびは出ていかぬのか?」と尋ねます。それに対して「ここに根を張るって決めたんで」と晴れやかな顔で答える龍雲丸。そう思わせたのはきっと直虎の影響だって悟ったであろう政次としてはちょっとフクザツかもしれないけど、二人の雰囲気はとても良好なものにこの時は見えて嬉しくなりました。ここ一連の展開で流れていた「天虎~虎の威~虎の尾」の音楽が実にマッチしていてとても感動的でした

次回はまた何やら雲行きが怪しそう。そんな中、松平健さんの武田信玄も登場するようで楽しみです。
それにサブタイトルが・・・今度は分かりやすすぎてちょっと笑えましたw。



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