e3271406063387f2

ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』を見に行ってきました。ミュージカル好きとしては一度見ておきたかったんですよね。アカデミー賞では6部門を獲得、作品賞の時に間違えて呼ばれてしまったことでも話題となりました(作品賞は『ムーンライト』)。あの瞬間は生放送で見ていたのですが、最初は何が起こっているのか分からずポカーン状態でしたw。あれは前代未聞の出来事でしたねぇ…。ある意味貴重だったかも。

タイトルの『ラ・ラ・ランド』とは、ロサンゼルス(主にハリウッド)の愛称なのだそう。「La」はロサンゼルスを指しているってことになるんですかね。そしてもう一つが「陶酔してハイになった状態」ということで、”夢”の国を表現する 意味も持つと。この二つの意味を重ね合わせたのがこの映画のタイトルになっているわけですね。
主人公のミアは女優を夢見てワーナーの撮影所内にあるカフェでアルバイトをしているという設定なので、ちょっとしたバックグラウンド的な映像もあったりして楽しめました。おしゃれなカフェの外を中世の格好をした役者がフラフラ歩いてたりする光景とか面白かった。 

歌パートの部分は思っていたよりかはちょっと少な目だったように思います。そこそこナンバーはそろっているんだけど、見た感想としてはミュージカルを見たっていうよりかはストプレを見たって感じだったかな。
でも、歌とダンスはどのシーンも圧巻。冒頭のシーンは何も知らないで見たら「いったい何が起こっているんだ?」と混乱する人もあるかもしれないけど、それも見ているうちに惹きこまれていって映画の世界に吸い込まれていくような感覚になるんじゃないかなと思います。あの演出、すごいですよねぇ。渋滞という一見するとマイナスな場面を、ああも見事にエンターテイメント化させてましたから・・・あの発想はすごいなと思いました。躍動感のある音楽・ダンス・歌が最高でした

以下少しネタバレに触れてます。

 



物語のプロローグ的なところにあの冒頭の渋滞ダンスシーンがあるのですが、その最後の部分に主人公二人の出会いが描かれているのが面白いです。 この時2人は全く意識していない。渋滞が少し解消されても演技の自主練に忙しいミアはなかなか車を出さず、それにイラついたジャズピアニストのセブがクラクションを鳴らして追い越す。無意識の中で最悪な出会いをした二人が、そのあと季節を重ねるごとに関係を築いていくわけです。
物語は冬から始まり冬で終わる。はお互いを認識した二人の出会い、は再度出会って恋に落ちるまで、は二人の関係の危機とその後を描いてます。季節ごとに二人の関係が変化していくのですが、この展開がベタで今後二人はこうなっちゃうだろうなって予測できてしまう部分があります、正直。だけど、なんだか不思議とこのレトロ感が新鮮で飽きることがないんですよね。レールに乗った物語的ではあるんだけど、その分かりやすさが逆にこのミュージカル作品を魅力的に見せているのかなって思えたり。

そう感じさせたのは歌と音楽とダンスといった、ミュージカル要素が非常に大きな役割を果たしているなと思いました。やっぱり、ミュージカルって偉大だなって思いましたよ。いろんな色を加えてくれてた。
郡部で踊るシーンがけっこう大きかったのもポイントが高いですね。これは監督が昔のミュージカルでよく出てきた場面をオマージュ的に取り入れたという話だそうですが、『ラ・ラ・ランド』の世界観にその演出がすごくマッチしていて見ごたえがありました。向こうの人のダンスのキレや表現力はすごいですね。 圧倒されまくりでしたよ!
ダンスシーンといえば、ポスターにもなっていたセバスチャンとミアの夜景をバックにした場面。そこに街灯があって、セブはそこでくるりと回って見せたりしてたんです。あれ見たとき、「雨に唄えば」でジーン・ケリーが踊る有名なワンシーンがよぎりました。二人のダンスもちょっと雰囲気的にそれと似たものがあるように思えたな。 

意外に思ったのが、秋の展開が終わったあと再び訪れた「冬」の物語。ここのストーリーは観客が思っていた(望んでいた)展開とは違うものになっていると思います。1年後ではなく5年後に焦点を当てていたのがポイント。
この最後のクライマックスで「現実」を見せたところがこの映画の印象をさらに強くしたように思います。あのラストシーンでのセブの表情・・・最後の最後、あの表情でついに私落涙あれは切ない!!名シーンでしたねぇ・・・。ここはぜひ注目して見てほしい場面でもあります。 見終わった後は、人生は紆余曲折色んな道があるんだなって思いました。これまであまり見たことがなかったパターンのハッピーエンドでした。

 アカデミー主演女優賞を受賞したミア役のエマ・ストーンはもう、見れば見るほど目が離せなくて・・・すごい感情移入してしまいました。スタイル抜群なうえに可愛くて女性の私から見ても「この子は魅力的」って率直に思えるほどだった。目が撮っても印象的でしたね。
受賞はなりませんでしたが主演男優賞にノミネートされていたセブ役の ライアン・ゴズリング。めっちゃ色っぽくてカッコいい。彼も魅了されまくりました。あのちょっと影を感じさせる表情とか最高でしたよ!!何よりもこの人がすごいと思ったのが、ピアノを吹き替えなしですべて演奏しきったというエピソードです。ジャズピアニストという設定だったので、普通のピアノの特訓より大変だったと思う・・・!!それを3か月でマスターするプロ根性が本当にすごいなと。歌もダンスもすごく良かったです。

ストーリーはオリジナルということですが、ところどころにいろんなミュージカル映画作品の要素が散りばめられているそうで。昔の作品もこういう形で再び注目されて嬉しいだろうなって思います。ミュージカルってやっぱり素晴らしい芸術だなと改めて感じることができた良作でした。 

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック
ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラックジャスティン・ポール サントラ ジャスティン・ハーウィッツ feat.エマ・ストーン

ユニバーサル ミュージック 2017-02-16
売り上げランキング : 11


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ちなみに、映画を見終わった後にこのパロディ映像を見るとかなり笑えますww(アカデミーのことイジってるしww)